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尖閣沖中国漁船衝突事件 船長の逮捕・釈放は中国の進路を誤らせる大失策

尖閣沖中国漁船衝突事件 船長の逮捕・釈放は中国の進路を誤らせる大失策

制作: ビデオニュース・ドットコム
発行: 日本ビデオニュース
出演: 神保哲生宮台真司清水美和
シリーズ: マル激 トーク・オン・ディマンド
価格:315円(税込)
10ポイント還元
形式:WindowsMedia(DRM)形式⇒詳細 
対応端末:パソコン 
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解説

 尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件で、船長を逮捕・勾留した日本に、中国は強く反発した。船長を釈放したことでとりあえず中国の報復は収束しつつあるようだが、中国の国内事情を最もよく知る一人である東京新聞論説主幹の清水美和氏は、今回日本政府がとった行動は日中関係のみならず、今後の中国の国内政治や外交姿勢に大きな、そして恐らくネガティブな影響を及ぼすだろうと、その責任の重大さを強調する。今回の一連の出来事は、単なる日本外交の一失態として済まされる問題ではないと言うのだ。
 もともと尖閣諸島が日本固有の領土であることは国際法上疑いのないところではあるが、日中両国が領有権の主張しているため、日中間ではこれを「棚上げ」、つまり領有権問題は無理に決着させないまま、共同開発などの経済的関係を深める高度に政治的な手法が採られてきた。これは尖閣諸島を実効支配する日本にとっては有利な取り決めとも言えた。棚上げされている限り、日本の実効支配が続くことを意味するからだ。
 ここで言う棚上げとは、互いに軍事力や過剰な警察権などを行使せず、何か問題が起きれば実効支配する日本側は取り締まりは行うが、仮に中国人が逮捕されたとしても、外交上の配慮からすぐに強制送還することで、日本の国内法で処罰まではしないというものだった。対中強硬派だった小泉政権でさえも、中国人活動家が尖閣諸島に上陸した際、彼らを強制送還することで、国内法で処罰まではしていない。
 しかし、今回日本がこれまでの「棚上げ」を返上し、船長を刑事訴追する意思を明確に示した。これに危機感を覚えた中国は、これを日本の政策転換と受け止め、必ずしも事の重大さを理解していない日本側にとっては「過敏」とも思える報復に打って出てきた。
 89年の天安門事件を現地で取材、香港特派員、北京特派員、中国総局長を務めてきた清水氏は、今回の日本政府の対応は、日本が外交上の権威や尖閣諸島の実効支配という優位な立場を失ったことにとどまらない可能性が高いと言う。今回、形の上では日本がけんかを仕掛け、それに報復した中国に対して最終的に船長の釈放という形で屈服する形に……。

■ マル激第494回放送分

■ 出演者
神保哲生(ビデオジャーナリスト)
宮台真司(社会学者)
清水美和(東京新聞論説主幹)

※ 本書には2本のムービー(1時間20分45秒)が収録されています。

本の情報

紙書籍初版: 2010/10/2
オーディオブック動画実用動画

形式

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