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著者プロフィール
鹿住 槇(かずみ まき)
11月17日生。A型。兵庫県神戸市出身。東京都江戸川区在住。
11月17日生。A型。兵庫県神戸市出身。東京都江戸川区在住。
解説
人気作家・鹿住槇の幻の傑作!
男の心が女の身体に!?
ボートが転覆して溺れた結城認(ゆうき・みとむ)は、意識が戻ると、親友の高志和哉(たかし・かずや)のガール・フレンドの沙美(さみ)の身体に入っていた。しかも、それは和哉が望んだことだという。和哉に押し倒され混乱する認。沙美の秘密。和哉の真意はいったい…!?
最後まで目が離せない、91年『小説JUNE』に発表された、単行本未収録作。
男の心が女の身体に!?
ボートが転覆して溺れた結城認(ゆうき・みとむ)は、意識が戻ると、親友の高志和哉(たかし・かずや)のガール・フレンドの沙美(さみ)の身体に入っていた。しかも、それは和哉が望んだことだという。和哉に押し倒され混乱する認。沙美の秘密。和哉の真意はいったい…!?
最後まで目が離せない、91年『小説JUNE』に発表された、単行本未収録作。
抄録
「わかってないのかと思った。…一人の部屋に、俺、誘ったりしてさ。……俺が男で今は……認は女だってこと」
妙な空気の重さが、部屋に漂う。
「な…に、馬鹿なこと。……二人でいる時は、もとの親友同士だって、言ったじゃないか」
「そりゃ…認はそうだろうけどさ」
言いながら、高志は僕の腕を掴み、ドレッサーの前まで引っ張った。
鏡に、高志と―――楡崎が映っている。
「俺は…普通じゃいられないよな。…認、お前、今は沙美なんだぜ? …しかも、俺達付き合ってて―――」
僕は高志の腕を振り払った。
奴が、恐いくらいの威圧感で、僕を押さえつけている。
けれど……腕を払ったことは、逆効果だったようで―――奴は、今度はすさまじい力で、僕を捕まえようとした。
「ちょ…っと、高志、ふざけんなよ。冗談キツいよ」
僕は簡単に捕まって、奴の腕の中でもがいた。
「…認―――お前が落ち着くまではと思って…俺だって、自制してきたんだぜ…?」
「…高志…? …な…に、言ってんだよ?」
「お前の方から、誘ったんだ」
耳元で瞬かれ、ゾクリと鳥肌がたった。
「僕…そんなつもりは―――」
高志は、ふざけているのだと思っていた。
けれど、唇が触れ、手がシャツをたくしあげ―――僕は瞬間、目が眩んだ。
妙な空気の重さが、部屋に漂う。
「な…に、馬鹿なこと。……二人でいる時は、もとの親友同士だって、言ったじゃないか」
「そりゃ…認はそうだろうけどさ」
言いながら、高志は僕の腕を掴み、ドレッサーの前まで引っ張った。
鏡に、高志と―――楡崎が映っている。
「俺は…普通じゃいられないよな。…認、お前、今は沙美なんだぜ? …しかも、俺達付き合ってて―――」
僕は高志の腕を振り払った。
奴が、恐いくらいの威圧感で、僕を押さえつけている。
けれど……腕を払ったことは、逆効果だったようで―――奴は、今度はすさまじい力で、僕を捕まえようとした。
「ちょ…っと、高志、ふざけんなよ。冗談キツいよ」
僕は簡単に捕まって、奴の腕の中でもがいた。
「…認―――お前が落ち着くまではと思って…俺だって、自制してきたんだぜ…?」
「…高志…? …な…に、言ってんだよ?」
「お前の方から、誘ったんだ」
耳元で瞬かれ、ゾクリと鳥肌がたった。
「僕…そんなつもりは―――」
高志は、ふざけているのだと思っていた。
けれど、唇が触れ、手がシャツをたくしあげ―――僕は瞬間、目が眩んだ。
本の情報
形式
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