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著者プロフィール
宇宮 有芽(うみや ゆめ)
大阪在住。二月生まれ。趣味は睡眠。好きな攻はスーツと眼鏡、受は意地っ張りをこよなく愛でます。
大阪在住。二月生まれ。趣味は睡眠。好きな攻はスーツと眼鏡、受は意地っ張りをこよなく愛でます。
解説
休暇で訪れたパリ。画家の祖父をもち、そのコレクションを収めた美術館を管理している博光は、ある伯爵邸のギャラリーで『水辺の花嫁』と題された絵に一目惚れした。この絵を手に入れたい……博光は持ち主の実業家、アルマンに掛け合うが、「俺を楽しませることができたら、譲ってやってもいい」と言われ、貴族の血を引くこの典雅で意地悪な男に振り回されることに……。一枚の絵が引き寄せる運命の甘い出逢い♪
目次
パリの花嫁〜お気に召すまで〜 第一部
パリの花嫁〜お気に召すまで〜 第二部
パリの花嫁〜お気に召すまで〜 第二部
抄録
「じゃあすべて忘れろ。……今は俺だけを愛していると、俺がほしいとその口で言ってみろ。俺のことだけ考えるんだ。わかったか?」
そんな甘い言葉──日本人ならなかなか口に出せないよな、と妙に感心しつつ、怒った顔もきれいだなんて、博光はこの期に及んで一瞬見惚れてしまう。
「聞いてるのか?」
「……っ…」
目つきが険しくなったアルマンに顎を手でぐいと押さえつけられ、その痛みに顔を顰める。
「わかった…!」
急いで返事をする。
アルマンがいい子だ、と優しく撫でるように唇を舌で舐めてくる。博光は目を閉じてキスに応(こた)えた。さっき飲んだばかりのワインの味がして、舌先がジンと痺(しび)れるような感覚に陥る。
「……んっ……ぁ…」
キスしながらアルマンが器用にシャツの一番上までボタンを外し、博光の胸元から肩、腕と確かめるように肌に触れていく。服を脱がされると冷気と寒さに身じろぎしたが、触れられた場所からじわりと体温が上がるのを感じて、心臓がドクドクと激しく脈打った。
同時に性急に下半身をまさぐられて、金属音がしたかと思うとあっという間にベルトを外されていた。強引に下着ごと半分ほどズボンを引き下ろされる。
圧しかかってきたアルマンの思いがけない力の強さに恐怖を感じて、博光は身を硬くした。無意識に身体が逃げる。
「……っ」
「ヒロ?」
やや機嫌の悪そうな声。
上から腰を押さえつけられた衝撃に、斜めに身をよじって呻いた。そのあと博光は手をついて顔を下向けたまま、上半身をラグから少し起こした。
その態度を拒絶と受け取ったのか、アルマンが訝しげに動きを止める。
「どうして逃げる?」
博光はかぶりを振ってアルマンの首に腕を回し、彼の頬にキスをした。それから、それこそ恋人に言うような甘えたかすれ声で、「痛くて驚いただけだ」とささやく。
「痛い? なにが」
中断されて不満そうなアルマンが、続きを言えと背中を手で撫でてくれた。それにホッとして、見かけよりもたくましい肩に腕を回したままで、博光は小さく息を吐いた。
慣れない冷たい石造りの建物の床は、いくら絨毯やラグを敷いていても硬く感じる。それだけでなく、チャンスだと駆け引きに乗ったはいいが、最後までできるのかという不安があった。
「腰も……背中も…。それにアルマン、実をいうと、俺はしばらく誰とも寝てないんだ。未経験じゃないけど、さっきは見栄を張ったんだ……。こんなに緊張してる、ほら」
*この続きは製品版でお楽しみください。
そんな甘い言葉──日本人ならなかなか口に出せないよな、と妙に感心しつつ、怒った顔もきれいだなんて、博光はこの期に及んで一瞬見惚れてしまう。
「聞いてるのか?」
「……っ…」
目つきが険しくなったアルマンに顎を手でぐいと押さえつけられ、その痛みに顔を顰める。
「わかった…!」
急いで返事をする。
アルマンがいい子だ、と優しく撫でるように唇を舌で舐めてくる。博光は目を閉じてキスに応(こた)えた。さっき飲んだばかりのワインの味がして、舌先がジンと痺(しび)れるような感覚に陥る。
「……んっ……ぁ…」
キスしながらアルマンが器用にシャツの一番上までボタンを外し、博光の胸元から肩、腕と確かめるように肌に触れていく。服を脱がされると冷気と寒さに身じろぎしたが、触れられた場所からじわりと体温が上がるのを感じて、心臓がドクドクと激しく脈打った。
同時に性急に下半身をまさぐられて、金属音がしたかと思うとあっという間にベルトを外されていた。強引に下着ごと半分ほどズボンを引き下ろされる。
圧しかかってきたアルマンの思いがけない力の強さに恐怖を感じて、博光は身を硬くした。無意識に身体が逃げる。
「……っ」
「ヒロ?」
やや機嫌の悪そうな声。
上から腰を押さえつけられた衝撃に、斜めに身をよじって呻いた。そのあと博光は手をついて顔を下向けたまま、上半身をラグから少し起こした。
その態度を拒絶と受け取ったのか、アルマンが訝しげに動きを止める。
「どうして逃げる?」
博光はかぶりを振ってアルマンの首に腕を回し、彼の頬にキスをした。それから、それこそ恋人に言うような甘えたかすれ声で、「痛くて驚いただけだ」とささやく。
「痛い? なにが」
中断されて不満そうなアルマンが、続きを言えと背中を手で撫でてくれた。それにホッとして、見かけよりもたくましい肩に腕を回したままで、博光は小さく息を吐いた。
慣れない冷たい石造りの建物の床は、いくら絨毯やラグを敷いていても硬く感じる。それだけでなく、チャンスだと駆け引きに乗ったはいいが、最後までできるのかという不安があった。
「腰も……背中も…。それにアルマン、実をいうと、俺はしばらく誰とも寝てないんだ。未経験じゃないけど、さっきは見栄を張ったんだ……。こんなに緊張してる、ほら」
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