和書>小説・ノンフィクション>ボーイズラブ小説>社会人
解説
「……さもないと……襲います!」
凛はOA機器メーカーの営業マン。二年前、事故に遭い数年間の記憶を失ったが、今は傷も癒え仕事にも復帰した。そんな凛のもとにある晩、一人の青年が……。彼は天界の人生管理局の稀律士で、凛の「いいこと貯金」が満期になったので利息として三つの願い事ができると言う。昔飼っていた大型犬とどこか似ているその青年、ハナと契約期間の三ヶ月を一緒に過ごすことになった凛だが……。不思議で愛しい胸キュン★ラブ♪
凛はOA機器メーカーの営業マン。二年前、事故に遭い数年間の記憶を失ったが、今は傷も癒え仕事にも復帰した。そんな凛のもとにある晩、一人の青年が……。彼は天界の人生管理局の稀律士で、凛の「いいこと貯金」が満期になったので利息として三つの願い事ができると言う。昔飼っていた大型犬とどこか似ているその青年、ハナと契約期間の三ヶ月を一緒に過ごすことになった凛だが……。不思議で愛しい胸キュン★ラブ♪
目次
てのひらに魔法のキスを
てのひらに内緒の愛の告白を
てのひらに甘い恋の誘惑を
てのひらに内緒の愛の告白を
てのひらに甘い恋の誘惑を
抄録
ハナが欲しい。
けれど、それを上手く言葉にすることができなくて、まるで仔猫が甘えるかのような仕草で凛はハナの首筋に頬をすり寄せた。なぜかそうすればハナに気持ちが伝わるような気がして、凛は何度も頬を寄せた。ちらりと視線を向けると、ハナは驚愕の表情を浮かべている。
(やっぱり迷惑……?)
ハナからはなんのリアクションもない。沈黙に耐え切れず、じわりと凛の瞼の裏が熱で灼かれた。
「ごめん……!」
ハナの肩にかけていた両手をぱっと離し、慌てて後退る。顔が火を噴いているように熱く、死んでしまいそうに恥ずかしくて、今すぐ地面に穴を掘って埋まってしまいたい気分だった。居たたまれなくて寝室を飛び出そうとすると、腕を掴まれた。
「違うんです、凛さん!」
何が違うと言いたいのか。ちゃんと聞きたいのに、強く引かれ、その反動ですっぽりとハナの腕の中に収まると、脳内が一気に混乱し始める。何が自分に起こっているのか理解できなくて呆然としている凛の視界いっぱいに、ハナの顔が広がった。
あっという間もなく噛みつくようなキスをされて、ハナの舌が凛の歯列を割り、縮こまる舌を絡め取り啜る。
「……んっ……ぁっ」
鼻から抜ける甘ったるい自分の声は、耳を塞いでしまいたいくらい濡れている。粘膜の絡み合う生々しいキスは、いつの間にか抱き合っていた二人の身体の熱を一気に上昇させた。ようやく唇が外れた後、ハナが熱い息を吐いた。
(いいの……?)
もっと触れてほしくて、凛は誘うように鼻先をハナの胸に擦りつける。遠回しな誘惑。凛の腰に押し当てられたハナの下肢は、硬く熱を持って膨らんでいる。それは、凛に対して欲情してくれたという揺るぎない証だった。
その事実が嬉しくて、キスの余韻と相俟って、止まったはずの涙が零れた。
「──触れてもいいんですか?」
戸惑いの色を見せるハナの言葉に凛は涙目のまま頷き、その背中に腕を回して、ぎゅっと抱きしめた。
「凛さん……!」
凛の耳元でハナは熱い息を吐くと、凛に覆い被さり、細い体躯をベッドの上に縫い止めた。顔や腕、露出した肌に余すところなくキスの雨を降らせる。大きな手のひらはパジャマの裾をかい潜り、直に凛の肌を撫でた。熱を持って汗ばんだハナの手のひらが凛の滑らかな脇腹を弄る。親指の付け根を押し込むような愛撫に続いて下肢に指を絡められると、凛の欲望は一気に昂った。
*この続きは製品版でお楽しみください。
けれど、それを上手く言葉にすることができなくて、まるで仔猫が甘えるかのような仕草で凛はハナの首筋に頬をすり寄せた。なぜかそうすればハナに気持ちが伝わるような気がして、凛は何度も頬を寄せた。ちらりと視線を向けると、ハナは驚愕の表情を浮かべている。
(やっぱり迷惑……?)
ハナからはなんのリアクションもない。沈黙に耐え切れず、じわりと凛の瞼の裏が熱で灼かれた。
「ごめん……!」
ハナの肩にかけていた両手をぱっと離し、慌てて後退る。顔が火を噴いているように熱く、死んでしまいそうに恥ずかしくて、今すぐ地面に穴を掘って埋まってしまいたい気分だった。居たたまれなくて寝室を飛び出そうとすると、腕を掴まれた。
「違うんです、凛さん!」
何が違うと言いたいのか。ちゃんと聞きたいのに、強く引かれ、その反動ですっぽりとハナの腕の中に収まると、脳内が一気に混乱し始める。何が自分に起こっているのか理解できなくて呆然としている凛の視界いっぱいに、ハナの顔が広がった。
あっという間もなく噛みつくようなキスをされて、ハナの舌が凛の歯列を割り、縮こまる舌を絡め取り啜る。
「……んっ……ぁっ」
鼻から抜ける甘ったるい自分の声は、耳を塞いでしまいたいくらい濡れている。粘膜の絡み合う生々しいキスは、いつの間にか抱き合っていた二人の身体の熱を一気に上昇させた。ようやく唇が外れた後、ハナが熱い息を吐いた。
(いいの……?)
もっと触れてほしくて、凛は誘うように鼻先をハナの胸に擦りつける。遠回しな誘惑。凛の腰に押し当てられたハナの下肢は、硬く熱を持って膨らんでいる。それは、凛に対して欲情してくれたという揺るぎない証だった。
その事実が嬉しくて、キスの余韻と相俟って、止まったはずの涙が零れた。
「──触れてもいいんですか?」
戸惑いの色を見せるハナの言葉に凛は涙目のまま頷き、その背中に腕を回して、ぎゅっと抱きしめた。
「凛さん……!」
凛の耳元でハナは熱い息を吐くと、凛に覆い被さり、細い体躯をベッドの上に縫い止めた。顔や腕、露出した肌に余すところなくキスの雨を降らせる。大きな手のひらはパジャマの裾をかい潜り、直に凛の肌を撫でた。熱を持って汗ばんだハナの手のひらが凛の滑らかな脇腹を弄る。親指の付け根を押し込むような愛撫に続いて下肢に指を絡められると、凛の欲望は一気に昂った。
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