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著者プロフィール
今井 照容(いまい てるまさ)
1957〜
千葉県生まれ。中央大学法学部卒業。新大陸(SNS)・旧大陸(マス)メディアの盛衰を見つめる仕事で30年。『三角寛サンカ選集』(現代書館)、「別冊歴史読本」歴史を歩くシリーズ(新人物往来社)、『毛沢東に学ぶ勝利のビジネス方程式』(無双舎)などの編集にもかかわる。共著に『三角寛サンカ小説を読む』(現代書館)がある。『三角寛の昭和 サンカ小説の誕生』を刊行予定。
1957〜
千葉県生まれ。中央大学法学部卒業。新大陸(SNS)・旧大陸(マス)メディアの盛衰を見つめる仕事で30年。『三角寛サンカ選集』(現代書館)、「別冊歴史読本」歴史を歩くシリーズ(新人物往来社)、『毛沢東に学ぶ勝利のビジネス方程式』(無双舎)などの編集にもかかわる。共著に『三角寛サンカ小説を読む』(現代書館)がある。『三角寛の昭和 サンカ小説の誕生』を刊行予定。
解説
チュニジア政権をも倒したFacebookの「横のつながり」
ある会社員のつぶやき
──Twitterが孫正義、猪瀬直樹、都営地下鉄をも動かした
Quoraが次なる「帝国」を目指す
君はFlipboardを体験しただろうか?
赤松健のJコミがGoogleと提携!
記者クラブは「戦前の制度」だった!
ネットフリックスが切り開く新しいテレビの時代
朝日新聞社WEB新書で新しい読書体験を得られるか
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目次
はじめに 私が彼女(メディア)について知っている2、3の事柄
第1章 「新大陸」=ソーシャルメディアの台頭
第2章 「旧大陸」=オールドメディアの衰退
第3章 電子書籍の過去・現在・未来
あとがきにかえて
第1章 「新大陸」=ソーシャルメディアの台頭
第2章 「旧大陸」=オールドメディアの衰退
第3章 電子書籍の過去・現在・未来
あとがきにかえて
抄録
こうした非対称性に立脚することでマスメディアは「言論の自由」とやらを謳歌していた。「言論の自由」は所詮マスメディアの枠内にとどめおかれていたということである。新聞や雑誌の投稿欄は読者に買わないという「抵抗権」を発動させないためのガス抜きに使われて来たと言っても良いのかもしれない。マスメディアにおいて読者、視聴者、聴取者を部分的に参加させる仕組はマスメディアと大衆の間に横たわる非対称性を隠蔽するための装置として機能していたのである。
しかし、インターネットを母胎にして誕生したソーシャルメディアはマスメディアと読者、視聴者、聴取者の間に横たわっていた非対称性を破壊してしまう。ソーシャルメディアにおいては誰もが情報の発信者であり、誰もが情報の受信者でもある。文字通り個人の資格で「自由な言論」が繰り広げられることになる。
ここでは「選ぶ権力」も解体されていて、誰もが等しく「選ぶ権利」を行使することになる。自らが情報を発信するということは自らが表現することであり、これまで否応なく読者、視聴者、聴取者にとどめおかれていた人々は、ソーシャルメディアによって自ら表現する醍醐味を覚醒させるし、「選ぶ権利」を掌中に収めることで「マイメディア」を実現する。そのような事態をUGC(user−generated content)とかUGM(user−generated media)と言うことができるだろう。ソーシャルメディアによって中央集権的に君臨して来たマスメディアの政治が暴露され、メディアの民主化が進められているのかもしれない。
マスメディアからすればプロフェッショナリズムを牙城としてソーシャルメディアに対峙するしかなくなるのだろうが、マスメディアがプロフェッショナリズムと信じて疑わなかった相当部分がソーシャルメディアによって侵犯されるはずだ。朝日新聞の記者はどのような資格においてプロフェッショナルなのかと言えば、朝日新聞に勤務するサラリーマンであるというだけの話である。ちなみに、このオレも「記者」と刷り込まれた名刺を使っていたことがあるが、別に何かのプロフェッショナルであったわけではない。
ソーシャルメディアがマスメディアによって築き上げられた様々な壁をぶち壊すことになると予想しておいたほうが良いはずである。万人が手にした「選ぶ権利」(編集力に他なるまい)によって、従来型のマスメディアのスケールを凌駕する大衆(マス)を結集させるという事態もすでに生起しつつあるということを念頭に入れておく必要があるだろう。ソーシャルメディアは社交の範疇にとどまらずに時代の文脈を形成するだけの爆発力さえ持っているということである。
しかし、人がソーシャルメディアによって手に入れた他者との「つながり」や「絆」がどれほどの濃度を持つものなのか。実際の人間関係を補完したり、新たな人間関係の端緒とはなり得るにしても、そうした「つながり」や「絆」の濃度を過大評価すべきではあるまい。例えば「出会い系」サイトが実現したのは恋愛ではなく、売春であったことを想起しても良いだろう。ソーシャルメディアを安易に美化する言説にも注意が必要なのである。とはいえソーシャルメディアが旧体制に対するハンマーの役割を担う「瞬間」が訪れることをオレは密かに期待している。
しかし、インターネットを母胎にして誕生したソーシャルメディアはマスメディアと読者、視聴者、聴取者の間に横たわっていた非対称性を破壊してしまう。ソーシャルメディアにおいては誰もが情報の発信者であり、誰もが情報の受信者でもある。文字通り個人の資格で「自由な言論」が繰り広げられることになる。
ここでは「選ぶ権力」も解体されていて、誰もが等しく「選ぶ権利」を行使することになる。自らが情報を発信するということは自らが表現することであり、これまで否応なく読者、視聴者、聴取者にとどめおかれていた人々は、ソーシャルメディアによって自ら表現する醍醐味を覚醒させるし、「選ぶ権利」を掌中に収めることで「マイメディア」を実現する。そのような事態をUGC(user−generated content)とかUGM(user−generated media)と言うことができるだろう。ソーシャルメディアによって中央集権的に君臨して来たマスメディアの政治が暴露され、メディアの民主化が進められているのかもしれない。
マスメディアからすればプロフェッショナリズムを牙城としてソーシャルメディアに対峙するしかなくなるのだろうが、マスメディアがプロフェッショナリズムと信じて疑わなかった相当部分がソーシャルメディアによって侵犯されるはずだ。朝日新聞の記者はどのような資格においてプロフェッショナルなのかと言えば、朝日新聞に勤務するサラリーマンであるというだけの話である。ちなみに、このオレも「記者」と刷り込まれた名刺を使っていたことがあるが、別に何かのプロフェッショナルであったわけではない。
ソーシャルメディアがマスメディアによって築き上げられた様々な壁をぶち壊すことになると予想しておいたほうが良いはずである。万人が手にした「選ぶ権利」(編集力に他なるまい)によって、従来型のマスメディアのスケールを凌駕する大衆(マス)を結集させるという事態もすでに生起しつつあるということを念頭に入れておく必要があるだろう。ソーシャルメディアは社交の範疇にとどまらずに時代の文脈を形成するだけの爆発力さえ持っているということである。
しかし、人がソーシャルメディアによって手に入れた他者との「つながり」や「絆」がどれほどの濃度を持つものなのか。実際の人間関係を補完したり、新たな人間関係の端緒とはなり得るにしても、そうした「つながり」や「絆」の濃度を過大評価すべきではあるまい。例えば「出会い系」サイトが実現したのは恋愛ではなく、売春であったことを想起しても良いだろう。ソーシャルメディアを安易に美化する言説にも注意が必要なのである。とはいえソーシャルメディアが旧体制に対するハンマーの役割を担う「瞬間」が訪れることをオレは密かに期待している。
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