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著者プロフィール
雅 孝司(みや こうじ)
小説・コンピュータゲーム・パズル・テレビなど、幅広く活動中のマルチクリエイター。1982年ノンフィクションデビュー、翌年小説デビュー。テレビ「マジカル頭脳パワー」「平成教育委員会」では常任出題者。著書は「頭脳パニックあるなしパズル1」同「2」(パピレス/廣済堂出版)・「頭の覚醒剤」(パピレス/データハウス)・「EQパズル」(PHP研究所)・「日本語のオニ」(祥伝社ノンブック)など39点。
著ゲームソフトは「JESUS」(エニックス)など数点。
インターネットでも作品を発表中。
ホームページ「雅孝司のパズル&ゲーム宇宙」 http://www.puzzle-j.com/
小説・コンピュータゲーム・パズル・テレビなど、幅広く活動中のマルチクリエイター。1982年ノンフィクションデビュー、翌年小説デビュー。テレビ「マジカル頭脳パワー」「平成教育委員会」では常任出題者。著書は「頭脳パニックあるなしパズル1」同「2」(パピレス/廣済堂出版)・「頭の覚醒剤」(パピレス/データハウス)・「EQパズル」(PHP研究所)・「日本語のオニ」(祥伝社ノンブック)など39点。
著ゲームソフトは「JESUS」(エニックス)など数点。
インターネットでも作品を発表中。
ホームページ「雅孝司のパズル&ゲーム宇宙」 http://www.puzzle-j.com/
解説
あなたの名は光永貴之、広告代理店東洋エージェンシーの社員である。あなたは、〈Zプロジェクト〉と呼ばれる極秘の企画にかかわることになる。それは、男性化粧品会社マーキュリーが乗り出す新規事業の新製品をPRするというもので、あなたを含めた5人の担当者はZチームと呼ばれていた。
ところが、この極秘プロジェクトの存在を知っているという人物から、Zチームに脅迫電話がかかってきた。秘密をばらされたくなかったら、二千万円の金を用意しろというのだ! 秘密が漏れれば、会社の信用問題にかかわってくるし、そんな大金を奪われるわけにもいかない! 果たして無事解決できるのか?
このストーリーの主人公「あなた」は読者の分身だ。「あなた」はストーリーの中でさまざまな選択・決断に迫られる。そのとき読者は「あなた」に代わって、どの選択肢をとるか決めなければならない。一つの決定があとあとまでつきまとうことがある。その場かぎりで終わることもある。いずれにせよ、読者の判断によって物語は異なる方向に展開していく。
このゲームでは小道具(サイコロなど)も面倒な計算もいらない。
最善の結末にたどりつくと「おめでとうございます」というメッセージが出ます。
ところが、この極秘プロジェクトの存在を知っているという人物から、Zチームに脅迫電話がかかってきた。秘密をばらされたくなかったら、二千万円の金を用意しろというのだ! 秘密が漏れれば、会社の信用問題にかかわってくるし、そんな大金を奪われるわけにもいかない! 果たして無事解決できるのか?
このストーリーの主人公「あなた」は読者の分身だ。「あなた」はストーリーの中でさまざまな選択・決断に迫られる。そのとき読者は「あなた」に代わって、どの選択肢をとるか決めなければならない。一つの決定があとあとまでつきまとうことがある。その場かぎりで終わることもある。いずれにせよ、読者の判断によって物語は異なる方向に展開していく。
このゲームでは小道具(サイコロなど)も面倒な計算もいらない。
最善の結末にたどりつくと「おめでとうございます」というメッセージが出ます。
目次
Zファイルを狙え
抄録
「ふだんは常務に対しても漏らせない極秘事項ですが、事情が事情なので申しあげます。クライアントは──マーキュリーは──カミソリ分野に新規参入するのです。ブランド名は“ゾリッド”です」
「それで〈Zプロジェクト〉などと言われるのか。しかし、男性化粧品メーカーにとって、まるっきりの無関係分野でもないな」と鈴木部長が口をはさむ。
「ともかく」と田坂がつづける。「新製品キャンペーンの目玉として、我々は超意外な大物のかつぎ出しに成功しました。マーキュリーも大喜びです」
「だれかね」
「アメリカ大リーグのホームラン王、ビルガイア選手です。彼に、ゾリッドでひげを剃らせるのです」
「ほう……」
塩川と鈴木が声をそろえて感心した。ビルガイアはヒゲづらが売り物で、彼の妻も子もヒゲなしの素顔を知らないという。
「彼がゾリッドで剃るとすれば、すごい話題・宣伝効果だな」と塩川。
「はい。5月3日と4日、主要新聞に全面広告を出します。効果をより強烈なものにするため、それまでは極秘にしておりました。我が社ではZチームの5人、マーキュリー側でも数人の担当者、他にはザーク本人ぐらいしか知らないはずです」
「それが漏れたというわけか。しかし、宣伝効果の低下ぶんが、二千万円に値するかね」
鈴木がそう言うのを、塩川が制した。
「これは、たんに今回のプロジェクトだけの問題ではない。クライアント各社の間に『東洋エージェンシーは、秘密が保てない』という噂が流れたら、代理店として致命傷だ。だから、警察ざたにもしにくい」
田坂が「犯人も──本気なら──それを見越しているのでしょう」と言うと鈴木が応じた。
「不幸中の幸いは、脅迫の内容ですな。同じネタで何度も金をとられるという種類のものではない。あと10日ほどで、もはや秘密ではなくなるのだから」
それにうなずきながら、田坂がつづける。
「ただ、要求に応じるとしても、バイクでという指定なのです。車なら、責任上私自ら行きたいのですが、バイクには自信がないので……」
転勤してきたばかりであまり知られていなかったが、じつは、あなたは毎週末400CCを乗りまわす自称青年ライダーなのだ。(もっとも、独身とはいえ30歳を越えており、客観的には中年ライダーかもしれない)
あなたはそれを申し出るか。つまり、二千万円の運び人として、名乗り出るか。
名乗り出る
名乗り出ない
「それで〈Zプロジェクト〉などと言われるのか。しかし、男性化粧品メーカーにとって、まるっきりの無関係分野でもないな」と鈴木部長が口をはさむ。
「ともかく」と田坂がつづける。「新製品キャンペーンの目玉として、我々は超意外な大物のかつぎ出しに成功しました。マーキュリーも大喜びです」
「だれかね」
「アメリカ大リーグのホームラン王、ビルガイア選手です。彼に、ゾリッドでひげを剃らせるのです」
「ほう……」
塩川と鈴木が声をそろえて感心した。ビルガイアはヒゲづらが売り物で、彼の妻も子もヒゲなしの素顔を知らないという。
「彼がゾリッドで剃るとすれば、すごい話題・宣伝効果だな」と塩川。
「はい。5月3日と4日、主要新聞に全面広告を出します。効果をより強烈なものにするため、それまでは極秘にしておりました。我が社ではZチームの5人、マーキュリー側でも数人の担当者、他にはザーク本人ぐらいしか知らないはずです」
「それが漏れたというわけか。しかし、宣伝効果の低下ぶんが、二千万円に値するかね」
鈴木がそう言うのを、塩川が制した。
「これは、たんに今回のプロジェクトだけの問題ではない。クライアント各社の間に『東洋エージェンシーは、秘密が保てない』という噂が流れたら、代理店として致命傷だ。だから、警察ざたにもしにくい」
田坂が「犯人も──本気なら──それを見越しているのでしょう」と言うと鈴木が応じた。
「不幸中の幸いは、脅迫の内容ですな。同じネタで何度も金をとられるという種類のものではない。あと10日ほどで、もはや秘密ではなくなるのだから」
それにうなずきながら、田坂がつづける。
「ただ、要求に応じるとしても、バイクでという指定なのです。車なら、責任上私自ら行きたいのですが、バイクには自信がないので……」
転勤してきたばかりであまり知られていなかったが、じつは、あなたは毎週末400CCを乗りまわす自称青年ライダーなのだ。(もっとも、独身とはいえ30歳を越えており、客観的には中年ライダーかもしれない)
あなたはそれを申し出るか。つまり、二千万円の運び人として、名乗り出るか。
名乗り出る
名乗り出ない
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