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プロレス界2

プロレス界2

著: 高見拳次郎
発行: イースト・プレス
シリーズ: プロレス界
価格:315円(税込)
10ポイント還元
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 高見 拳次郎(たかみ けんじろう)
 少年期からプロレスに親しみ、あるときはホットに、またあるときはクールに見つめ続けてきたスポーツジャーナリスト。その経験を生かし、幅広く執筆活動を展開する。温め続けてきたテーマをもとに、プロレス界の素顔を描写する

解説

 「3分間だけ真剣勝負をやろう!」若手レスラーの進と栄一は掟破りの試合を密かに計画した……。


 老舗のプロレス団体に対抗するため、大東プロレスは「格闘技選手権」を企画する。プロボクシングの現役世界チャンピオンらを相手に虚々実々の駆け引きを展開する参謀役の鮫島。一方アメリカから戻ってきた進は、マスクマン「シルバー・ジャガー」として新たなスタートを切る。興行としてのプロレスの内側と、本物の強さを求める若者たちの情熱を描いた待望の第2弾!

目次

第一章 かかった大物
第二章 闇のスパーリング
第三章 格闘技部門の新設!?
第四章 ゆれるサンドバッグ
第五章 がんじがらめのルール
第六章 三分間の掟破り

抄録

多くのプロレスラーは、心のどこかにコンプレックスを持っている。社長でありエースである安藤といえども、それは変わらない。
 あんなものはインチキだ。血はニセ物だ。八百長だ。打合せがしてあるんだろう。ほんとうは強くない。協力し合わなければ大技は決まらない。技は痛くないようにかけている……。プロレスラーはそういった視線に、常にさらされている。
 当たっているものもあれば、そうでないものもある。
 しかし、普通の格闘技ではありえないような要素があるからこそ、プロレスは面白いのだ。それはレスラー本人にも、充分わかっている。だからこその、プロレスなのである。
 ただ、わかってはいるが、それを言われたくはない。
 からかい半分で、声をかけてくる奴らがいる。
 技をかけてみてくださいよ。
 そんなときには、強さの一端を見せつけてやる必要がある。
 素人ならいいが、そうでない場合もある。
 練習中に、訪ねてくる奴もいる。
 道場破り、というやつだ。
 こんなときは、本気でやらなければならない。関節を極め、折れる寸前で止める。そのままの状態で、道場破りの顔を見つめてやる。顔は恐怖で引きつっている。鼻の頭でも、ペろっと舐(な)めてやればいい。たいていはそこで、完全に屈伏する。ほどいて、帰してやる。腰が抜けて、立てない奴もいる。
 しかしそうやって帰っていきながら、プロレスラーに勝った、と言い触らす奴がいる。
 たとえば、どこかの道場の経営者が生徒の前で大見得を切ってしまい、その結果を聞かれる。プロレスラーに勝った、と嘘をつく。今度はその弟子が、俺にもできる、とばかりに続く。事情を知ったレスラーは相手をしてやる。まずは、誓約書にサインをさせる。試し合いであり、事故の責任はどこにもない、というわけだ。レスラーは関節を極める。そして、折る。
 だから関節技が、必要なのだ。道場破りにコブラツイストやブレーンバスターは、通用しない。

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