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桃尻女医の妄想診察室

桃尻女医の妄想診察室

著: 女医マリリン
発行: 総合企画
シリーズ: 桃尻女医の妄想診察室
価格:315円(税込)
10ポイント還元
形式:XMDF形式⇒詳細 
対応端末:パソコン ソニー“Reader”
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著者プロフィール

 女医 マリリン(じょい まりりん)
 岡山県出身の射手座。京都府立医科大学医学科卒業後、医師免許取得。モデル・タレント・ライター・美容アドバイザーとして活躍し、性や恋愛の悩み相談室も連載。現在は女医として勤務している。第8回NTT西日本コミュニケーション大賞ショート賞受賞。

解説

 (だめよ……そんなことしちゃ……)
 ここは誰もいないクリニックの診察室。
 目の前には雪絵の初めての相手、隆二が現れた。
 「……何するの」
 「何って……あの日の続き、だよ」
 隆二は優しい手つきで、雪絵の身体を撫でる。
 彼の手が、白衣に伸びて、じらすように、ブラウスの上から身体をなぞる。
 何気なく身体を撫でているようで、その指は、的確に、雪絵の身体の性感帯を探り当てる。
 「やめ……て……」
 (これは、私の妄想なんかじゃない……現実だ)
 ああ――もう我慢できない……
 「……山本く……ん……おっぱい……舐めて……」
 モデル・タレント・ライター・美容アドバイザーとして活躍し、現在は女医として勤務している女医マリリンの恋愛官能小説をお楽しみください。

抄録

 締め切った隆二のアパートの部屋はひどく暑く、煙草と、夏特有の饐えた匂いがした。敷きっぱなしの布団は、かすかに汗で湿っていた。男臭いという形容詞のよく似合う部屋で、テーブルには、ビニール袋につめられた白桃が置かれていた。熟したそれは、テーブルに接した部分が、茶色く変色していた。
 どうしてそういうことになったのかは覚えていないが、気がついたら、雪絵は、隆二に組み敷かれていた。
 「ずっと好きだったんだ……雪絵さん」
 そう言われても、雪絵は、自分の身に何が起こっているのかすらわからなかった。「そういうこと」には比較的鈍感なほうで、同級生の女子たちが、時折、秘めやかにくすくす笑いながら、目配せし合いながら交わされるその手の話に、雪絵はいつも「蚊帳の外」であった。
 そんなだから、雪絵が自分の置かれた状況に気づいたのは、舌を絡みつけ合うようなキスをされながら、ブラジャーのホックが後ろ手に外されたときだった。
 夏だというのに、隆二の指先は冷たかった。隆二の身体を押し戻そうと、身をこわばらせたけれど、不思議と、不快ではなかった。それどころか、剥き出しになった雪絵の身体が、隆二の指先でなぞられると、感じたことのないぞくぞくとした快感が、電流のように走った。
 「や……め……」
 やめて、と、拒絶の言葉を口にするよりも早く、雪絵の唇を、隆二のそれが塞いだ。

本の情報

形式

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