和書>小説・ノンフィクション>ホラー>実話・恐怖体験
解説
友達との怖い話タイムに最恐のネタ本! トイレに行けなくなるほど恐い話がいっぱい。つい誰かに話して恐がらせたくなるでしょう。
深夜の高速道路でスキップする女の子/終電後に走る電車/校内を徘徊する見知らぬ女の子/いとこの死を知らせたポケベルなど114話を厳選!
深夜の高速道路でスキップする女の子/終電後に走る電車/校内を徘徊する見知らぬ女の子/いとこの死を知らせたポケベルなど114話を厳選!
目次
はじめに
1 乗り物・道路での恐怖体験
深夜ドライブで現われた、おかっぱ頭の女の子の話
車に乗っていた、鼻のゆがんだ親子づれの話
深夜に忽然と消えてしまった道路工事の話
体じゅうに豆電球を巻きつけた男の話
深夜の高速道路でスキップをする女の子の話
青木ヶ原で見た赤いワンピースの女の話
終電後に走る電車の話
「なんや、いまの……」と呆気にとられた話
「空白の十四〜五分」の話
何かの警告か? 一瞬、違って見える人や物の話
「あれは違う……」と彼氏がいった話
2 建物にひそむ怪しい影
寝ている私を覗きこむ、長い髪の女の話
深夜、にぃーっと笑う、おかっぱ頭の女の子の話
仮眠室で誰かに肩を押さえつけられた話
下宿をさまよう白い顔の男の話
アパートに現われる因縁女の話
小さいおじいさんの話
廃墟の工場で何かに叩かれた話
毎夜、風呂場に現われる女の話
深夜のスタジオに現われた小学生の話
もの凄い形相で走り去っていった看護婦の話
スナックに現われた髪の長い女性の霊の話
終夜営業の店のトイレの話
異様に白い女の人の手の話
修学旅行の旅館で見た無数の足の話
改築した家に誰かがいた話
ヘッドホンの上から聞こえる怪しい声の話
深夜の洋服店に浮く、小さなおじさんの話
デパートに坐りつづける二十歳ぐらいの女の話
疲れに反応するライトの話
残業中に起こる奇怪な出来事の話
中三までつづいた霊現象の話
壁から人が出てきた話
編集室で誰かの足が見えた話
3 夢・金縛りの怪奇現象
古びた赤い聖書の話
ごま塩坊主頭のおじいさんの話
覗きこむ白髪の老女の話
真っ黒い顔に爛々と輝く両目の話
和服の白い足袋のおじいさんの話
左手に立つ不気味な影の話
金縛りを解く方法の話
「あそぼ」と、暴れる女の子の話
カラカラと鳴りつづける音の話
愛しのポチの話
壁のなかに引きずりこもうとする手の話
戦国大名だった先祖の霊の話
腹の上で騒ぐ子供たちの話
あれはお地蔵様だったのか? の話
首に残る異常に冷たい手の感触の話
江戸時代の風景の話
母がつかんだのは人間の髪だったという話
「殺せ〜、潰せ〜」と叫ぶ武士の話
心臓を鷲づかみする骸骨の話
焚き火を囲んだ鬼たちの話
金縛りで不気味な夢ばかり見た話
4 学校で起きた恐怖体験
録音テープに入っていた声の話
屋上で手招きする白い手首の話
窓越しにうごめく黒い固まりを差し延べた女の話
誰もいない教室で、勉強をしていた少年の話
割れた胸像を抱く女の絵の話
校内を徘徊する見知らぬ女の子の話
人魂のような光の玉にパニックになった話
夏合宿で起こった不思議な現象の話
ダムのまわりをさまよう女の子の話
5 冥界からのお告げ
布団に坐っていた髪の長い女の話
深夜に訪れた祖母の霊の話
墓地で見た、血の滴った生首の話
赤いかすりの着物を着た女の子の話
もうひとりいた姉の話
かあちゃんが呼んでくれた話
祖父の十三回忌に起こった話
もうひとりの家人がいる話
超リアルな夢の実感の話
霊感の強い彼女のそばで起こった話
夢に現われた前世の姿の話
誰かが呼んでいる話
軍靴の音が聞こえてきた話
母に似た女性の霊の話
孫の私に会いにきた、おばあちゃんの話
同級生のA君の話
家じゅうの時計が止まった話
青木ヶ原から何かを連れてきた話
二階で寝ていた白髪の老人を見た姪の話
いとこの死を知らせたポケベルの話
はとこの死を予知夢で知った話
髪の長い女の霊の話
お盆に帰ってきたスナックのママの話
夜中に、タオルがおばあさんの顔に見えた話
6 山野・水辺に棲みつく怪異
いつまでも聞こえるテントの外の足音の話
いなくなった下山者の話
墓地に坐るペラペラの紙のような女の話
大学のクラブの夏合宿で起こった話
「ここで俺は死んだんだ」と呟いた話
幻の場所に連れていった姉弟の話
消えたおばあさんの話
山の梢に現われた謎の発光物体の話
屋久島に漂う光の玉の話
兄を迷わせた青白い光の話
登山のときの無謀な行ないで……の話
黄色い小鳥が道案内をしてくれた話
花の精に助けられた話
7 精霊・物の怪どもの怪
日本人形の手が私の首に……の話
湯舟の底に顔があった話
布団のなかに何かがいた話
犬猿の仲のぬいぐるみの話
かまいたちの話
狐に化かされた話
ヒタヒタヒタ、ヒタ……の話
角の生えた鬼の話
狸か狐の仕業? の話
座敷わらしの群が駆けまわった話
小豆とぎを見た話
こっちを見ている小さな女の子の話
変なことがつぎつぎと起こる掛け軸の話
1 乗り物・道路での恐怖体験
深夜ドライブで現われた、おかっぱ頭の女の子の話
車に乗っていた、鼻のゆがんだ親子づれの話
深夜に忽然と消えてしまった道路工事の話
体じゅうに豆電球を巻きつけた男の話
深夜の高速道路でスキップをする女の子の話
青木ヶ原で見た赤いワンピースの女の話
終電後に走る電車の話
「なんや、いまの……」と呆気にとられた話
「空白の十四〜五分」の話
何かの警告か? 一瞬、違って見える人や物の話
「あれは違う……」と彼氏がいった話
2 建物にひそむ怪しい影
寝ている私を覗きこむ、長い髪の女の話
深夜、にぃーっと笑う、おかっぱ頭の女の子の話
仮眠室で誰かに肩を押さえつけられた話
下宿をさまよう白い顔の男の話
アパートに現われる因縁女の話
小さいおじいさんの話
廃墟の工場で何かに叩かれた話
毎夜、風呂場に現われる女の話
深夜のスタジオに現われた小学生の話
もの凄い形相で走り去っていった看護婦の話
スナックに現われた髪の長い女性の霊の話
終夜営業の店のトイレの話
異様に白い女の人の手の話
修学旅行の旅館で見た無数の足の話
改築した家に誰かがいた話
ヘッドホンの上から聞こえる怪しい声の話
深夜の洋服店に浮く、小さなおじさんの話
デパートに坐りつづける二十歳ぐらいの女の話
疲れに反応するライトの話
残業中に起こる奇怪な出来事の話
中三までつづいた霊現象の話
壁から人が出てきた話
編集室で誰かの足が見えた話
3 夢・金縛りの怪奇現象
古びた赤い聖書の話
ごま塩坊主頭のおじいさんの話
覗きこむ白髪の老女の話
真っ黒い顔に爛々と輝く両目の話
和服の白い足袋のおじいさんの話
左手に立つ不気味な影の話
金縛りを解く方法の話
「あそぼ」と、暴れる女の子の話
カラカラと鳴りつづける音の話
愛しのポチの話
壁のなかに引きずりこもうとする手の話
戦国大名だった先祖の霊の話
腹の上で騒ぐ子供たちの話
あれはお地蔵様だったのか? の話
首に残る異常に冷たい手の感触の話
江戸時代の風景の話
母がつかんだのは人間の髪だったという話
「殺せ〜、潰せ〜」と叫ぶ武士の話
心臓を鷲づかみする骸骨の話
焚き火を囲んだ鬼たちの話
金縛りで不気味な夢ばかり見た話
4 学校で起きた恐怖体験
録音テープに入っていた声の話
屋上で手招きする白い手首の話
窓越しにうごめく黒い固まりを差し延べた女の話
誰もいない教室で、勉強をしていた少年の話
割れた胸像を抱く女の絵の話
校内を徘徊する見知らぬ女の子の話
人魂のような光の玉にパニックになった話
夏合宿で起こった不思議な現象の話
ダムのまわりをさまよう女の子の話
5 冥界からのお告げ
布団に坐っていた髪の長い女の話
深夜に訪れた祖母の霊の話
墓地で見た、血の滴った生首の話
赤いかすりの着物を着た女の子の話
もうひとりいた姉の話
かあちゃんが呼んでくれた話
祖父の十三回忌に起こった話
もうひとりの家人がいる話
超リアルな夢の実感の話
霊感の強い彼女のそばで起こった話
夢に現われた前世の姿の話
誰かが呼んでいる話
軍靴の音が聞こえてきた話
母に似た女性の霊の話
孫の私に会いにきた、おばあちゃんの話
同級生のA君の話
家じゅうの時計が止まった話
青木ヶ原から何かを連れてきた話
二階で寝ていた白髪の老人を見た姪の話
いとこの死を知らせたポケベルの話
はとこの死を予知夢で知った話
髪の長い女の霊の話
お盆に帰ってきたスナックのママの話
夜中に、タオルがおばあさんの顔に見えた話
6 山野・水辺に棲みつく怪異
いつまでも聞こえるテントの外の足音の話
いなくなった下山者の話
墓地に坐るペラペラの紙のような女の話
大学のクラブの夏合宿で起こった話
「ここで俺は死んだんだ」と呟いた話
幻の場所に連れていった姉弟の話
消えたおばあさんの話
山の梢に現われた謎の発光物体の話
屋久島に漂う光の玉の話
兄を迷わせた青白い光の話
登山のときの無謀な行ないで……の話
黄色い小鳥が道案内をしてくれた話
花の精に助けられた話
7 精霊・物の怪どもの怪
日本人形の手が私の首に……の話
湯舟の底に顔があった話
布団のなかに何かがいた話
犬猿の仲のぬいぐるみの話
かまいたちの話
狐に化かされた話
ヒタヒタヒタ、ヒタ……の話
角の生えた鬼の話
狸か狐の仕業? の話
座敷わらしの群が駆けまわった話
小豆とぎを見た話
こっちを見ている小さな女の子の話
変なことがつぎつぎと起こる掛け軸の話
抄録
いまから十四年前に、私が体験した不思議なことです。
当時、私の車で友人と娘を連れて、札幌から小樽まで、深夜ドライブに行きました。途中、銭函(ぜにばこ)を過ぎたあたりで後部座席に乗っていた娘が、「うそー!」と叫びました。
私たちは、一瞬何が起きたかわからなくて「なんだこいつ」と思っていましたが、その後も娘はブツブツと誰かと話しているようすでした。
私は運転をしていたので、うしろをよく見ることができなかったのですが、助手席の友人に聞いてみると、後部座席の横の窓の下あたりで誰かと話しているようだというのです。娘はもともと霊感の強いほうで、いままでにいろいろな体験をしてきているので、今回もそれだなと思いました。
私の車はけっこう古く音もうるさかったので、よく会話が聞こえません。そこで朝里(あさざと)町の、病院のような建物の駐車場に車を止めて、しばらく話を聞くことにしました。
会話は、娘のいっていることしか聞こえないのですが、
「どこから来たの?」
「ふーん」
「どうやって来たの?」
「名前は?」
「わかんないの?」
「知り合いは?」
「そんなことしたら、死んじゃうじゃない!?」
「どうすればいいの?」
「お金?」
「ほら、似たようなお金、いまでもあるよ」
「ねー、もう帰って」
「舟?」
「舟つくればいいの?」
「舟で帰れるの?」
という会話のような声が、聞こえてきました。私は「舟か」と思い、車のなかにあったガムの包み紙を舟の形にして娘に手渡しました。娘はすぐに受け取り、
「ほら、舟があるよ」
「この舟をどうしたらいいの?」
「えっ? 海に?」
「海に流せばいいの?」
私たちは「よし、海だ!」と、車で小樽の港へと向かいました。そこは小樽港のフェリー乗り場で、深夜なので誰もいません。
「海についたぞ」と私がいうと、ダッシュで靴も履かずに外に出て、コンクリートでできた棧橋のぎりぎりのところで、落ちそうになるくらい身を乗り出し、
「これで本当に帰れるの?」
「だいじょうぶ?」
「いい? 舟、落とすよ」
といって、紙でできた舟を海に落としました。海面までは二メートル弱あり、風も微風ながら吹いていたのですが、舟は風に煽(あお)られることもなく、まっすぐに海に落ちました。娘は自分の目とおなじ高さに目線を置き、「本当にだいじょうぶね?」「ひとりで行けるね」と泣きながら念を押していました。
「それじゃあね、バイバイ」と、娘の目線は、海に浮かべ、もう沈みかけている舟に移り、そして舟から海に、やがて空へと移っていきました。
しばらくそこに三人無言で立っていましたが、しばらくして私は娘に何があったのか聞いてみました。すると、後部座席でうつらうつらしていると、急に誰かに声をかけられて目を覚ましたそうです。
そこは、古い田舎の家のようで、畳の部屋に正座して坐っていたそうで、目の前におかっぱ頭の十四歳の女の子がいたのです。
当時、私の車で友人と娘を連れて、札幌から小樽まで、深夜ドライブに行きました。途中、銭函(ぜにばこ)を過ぎたあたりで後部座席に乗っていた娘が、「うそー!」と叫びました。
私たちは、一瞬何が起きたかわからなくて「なんだこいつ」と思っていましたが、その後も娘はブツブツと誰かと話しているようすでした。
私は運転をしていたので、うしろをよく見ることができなかったのですが、助手席の友人に聞いてみると、後部座席の横の窓の下あたりで誰かと話しているようだというのです。娘はもともと霊感の強いほうで、いままでにいろいろな体験をしてきているので、今回もそれだなと思いました。
私の車はけっこう古く音もうるさかったので、よく会話が聞こえません。そこで朝里(あさざと)町の、病院のような建物の駐車場に車を止めて、しばらく話を聞くことにしました。
会話は、娘のいっていることしか聞こえないのですが、
「どこから来たの?」
「ふーん」
「どうやって来たの?」
「名前は?」
「わかんないの?」
「知り合いは?」
「そんなことしたら、死んじゃうじゃない!?」
「どうすればいいの?」
「お金?」
「ほら、似たようなお金、いまでもあるよ」
「ねー、もう帰って」
「舟?」
「舟つくればいいの?」
「舟で帰れるの?」
という会話のような声が、聞こえてきました。私は「舟か」と思い、車のなかにあったガムの包み紙を舟の形にして娘に手渡しました。娘はすぐに受け取り、
「ほら、舟があるよ」
「この舟をどうしたらいいの?」
「えっ? 海に?」
「海に流せばいいの?」
私たちは「よし、海だ!」と、車で小樽の港へと向かいました。そこは小樽港のフェリー乗り場で、深夜なので誰もいません。
「海についたぞ」と私がいうと、ダッシュで靴も履かずに外に出て、コンクリートでできた棧橋のぎりぎりのところで、落ちそうになるくらい身を乗り出し、
「これで本当に帰れるの?」
「だいじょうぶ?」
「いい? 舟、落とすよ」
といって、紙でできた舟を海に落としました。海面までは二メートル弱あり、風も微風ながら吹いていたのですが、舟は風に煽(あお)られることもなく、まっすぐに海に落ちました。娘は自分の目とおなじ高さに目線を置き、「本当にだいじょうぶね?」「ひとりで行けるね」と泣きながら念を押していました。
「それじゃあね、バイバイ」と、娘の目線は、海に浮かべ、もう沈みかけている舟に移り、そして舟から海に、やがて空へと移っていきました。
しばらくそこに三人無言で立っていましたが、しばらくして私は娘に何があったのか聞いてみました。すると、後部座席でうつらうつらしていると、急に誰かに声をかけられて目を覚ましたそうです。
そこは、古い田舎の家のようで、畳の部屋に正座して坐っていたそうで、目の前におかっぱ頭の十四歳の女の子がいたのです。
本の情報
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