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著者プロフィール
須和 雪里(すわ ゆきさと)
12月13日生まれ、静岡県出身。射手座、AB型。
12月13日生まれ、静岡県出身。射手座、AB型。
解説
どうせ死ぬなら、知らないもの同士が集まってネット心中! 静かなブームを呼んでいる(?)七輪の一酸化炭素中毒死を実行するために集まった男4人。しかし、ハンサムで大金持ちのメリエさんが、伊豆の別荘で露天風呂に入り、高級肉を七輪の炭火で焼いて食べてから……と提案したために、僕達の心中は思いもかけない方向へ! 笑って泣けて、痛くて癒される、死ぬ前にぜひとも読んでみて欲しいチョー傑作、いや怪作? です!!
抄録
約束の場所は東京S駅北口。電車から降りて、その場所に行くと、すでに二人が来ていた。
ふたりとも男だ。ひとりは四十歳代ぐらいのおじさんで、体つきも顔つきも、見るからに貧相だ。服装もまたくたびれた作業服で、この人の人生もくたびれているのだろうなあ、と感じさせる。生まれてこのかた、贅沢など一度もしたことがないんじゃないだろうか。働いて働いて働いて、疲れてしぼんでしまった中年男性に見えた。猫背で、僕が会釈をすると、その背をさらに丸くして会釈を返す。たぶんこの人が、山本さんだろう。
もうひとりは、たぶん歳の頃は大学生。青いシャツにジーンズで、手にパソコンの雑誌を丸めて持っていた。痩せていて、眼鏡をかけている。頭が良さそうな理系の男性、という感じだが、見た目と内容が一致しているとは限らない。彼はそわそわと視線をあちこちにさまよわせていて、そこから神経質そうな感じを受ける。顔色は非常に悪く、目が死んでいる。僕をチラリと見、見えなかったかのように横を向き、そっちに向かって会釈をした。
「どうも」
そう云って。
彼がマキさんに違いない。
僕らは、インターネットのあるサイトで知り合い、メールを交換し、一度チャットをしている。その時の彼らのハンドルネームが「山本」と「マキ」だった。ちなみに僕は「西」である。むろん本名ではない。その時適当につけた名前だ。
「こんにちは、西です。山本さんとマキさんですね? もうひとりはまだ来てないんですか?」
あとひとり、「メリエ」という人物がいる。このオフ会の主催者なのだが、その人物はまだ来ていないようだった。
「道が混んでいるんじゃないでしょうか、彼は車で来るそうですから」
山本さんがそう云う。年下の僕にも腰が低い。僕はうなずいた。
僕らは会うのはこれがはじめてだ。もうひとりの「メリエ」も男だから、男四人のオフ会ということになる。端から見たら、ずいぶん奇妙な集団に見えることだろう。ひとりは作業服のおじさん、ひとりはうつろな目をした学生、ひとりは社会人の僕。
僕は他の人から見たらどう映るのだろうか? 少し童顔ではあるが、一応社会人で二十六歳だ。シャツにジャケットにジーンズというごく普通の格好をしている。ひょっとしたら学生のようにも見えるかもしれない。すると、父と息子ふたり、という感じに見えるのだろうか。いやそれにしても似ていない家族だ。
僕は彼らとなにを話していいものかわからず、黙ってそこに突っ立って、メリエさんが来るのを待つことにした。
ふたりとも男だ。ひとりは四十歳代ぐらいのおじさんで、体つきも顔つきも、見るからに貧相だ。服装もまたくたびれた作業服で、この人の人生もくたびれているのだろうなあ、と感じさせる。生まれてこのかた、贅沢など一度もしたことがないんじゃないだろうか。働いて働いて働いて、疲れてしぼんでしまった中年男性に見えた。猫背で、僕が会釈をすると、その背をさらに丸くして会釈を返す。たぶんこの人が、山本さんだろう。
もうひとりは、たぶん歳の頃は大学生。青いシャツにジーンズで、手にパソコンの雑誌を丸めて持っていた。痩せていて、眼鏡をかけている。頭が良さそうな理系の男性、という感じだが、見た目と内容が一致しているとは限らない。彼はそわそわと視線をあちこちにさまよわせていて、そこから神経質そうな感じを受ける。顔色は非常に悪く、目が死んでいる。僕をチラリと見、見えなかったかのように横を向き、そっちに向かって会釈をした。
「どうも」
そう云って。
彼がマキさんに違いない。
僕らは、インターネットのあるサイトで知り合い、メールを交換し、一度チャットをしている。その時の彼らのハンドルネームが「山本」と「マキ」だった。ちなみに僕は「西」である。むろん本名ではない。その時適当につけた名前だ。
「こんにちは、西です。山本さんとマキさんですね? もうひとりはまだ来てないんですか?」
あとひとり、「メリエ」という人物がいる。このオフ会の主催者なのだが、その人物はまだ来ていないようだった。
「道が混んでいるんじゃないでしょうか、彼は車で来るそうですから」
山本さんがそう云う。年下の僕にも腰が低い。僕はうなずいた。
僕らは会うのはこれがはじめてだ。もうひとりの「メリエ」も男だから、男四人のオフ会ということになる。端から見たら、ずいぶん奇妙な集団に見えることだろう。ひとりは作業服のおじさん、ひとりはうつろな目をした学生、ひとりは社会人の僕。
僕は他の人から見たらどう映るのだろうか? 少し童顔ではあるが、一応社会人で二十六歳だ。シャツにジャケットにジーンズというごく普通の格好をしている。ひょっとしたら学生のようにも見えるかもしれない。すると、父と息子ふたり、という感じに見えるのだろうか。いやそれにしても似ていない家族だ。
僕は彼らとなにを話していいものかわからず、黙ってそこに突っ立って、メリエさんが来るのを待つことにした。
本の情報
形式
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