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耽美の沼02 薊の花

耽美の沼02 薊の花


発行: タイクーン
レーベル: タイクーンブックス シリーズ: 吉村滋作品集
価格:300pt
形式:MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 吉村 滋(よしむら しげる)
 昭和二年熊本市生まれ。五高を経て九州大学経済学部卒業。
 元熊本日日新聞社論説委員。
 「詩と眞實」元編集発行人。
「九州文学」同人。
日本文藝家協会会員。
 熊本県芸術功労者。
 著書「父と子」=熊日文学賞受賞。「白馬荘」「日本短編小説文庫7 銀閣の影絵」「昭和の奔流」など。

解説

 作家志望の友人は美しき都会の人妻と駆け落ちをした。誰も認めない二人の関係。刹那的な想いが友人を自殺へと導いた……昭和耽美ロマンの傑作「薊の花」。

目次

 薊の花……7

抄録

 由美子さんの主人が出張から帰ってきたのは、それから一週間ばかり経ってからのことでした。勿論主人の帰宅は、彼等の関係に或る程度の波紋を投じたとはいえ、決してそのままあきらめへ運び去るものではなかったのです。現にその夜、主人からの電報で、自由が丘駅まで出迎えに行った由美子さんは、定刻より一時間も早く出掛けて、アルバイトにいっていたNの帰りを待ち受け、その間に当の主人は、ハイヤーで一足先に帰ったという一寸したトラブルがあったんです。先程も触れたように、由美子さんの性質として、如何に巧みに表面では気持の色分けをこなすことが出来たとしても、こうした不審な出来ごとが度重なってくると、周囲の疑惑を払うことは出来ません。
 そういえば、もう随分前から思い当る節もあるんです。よくお祖母さんは、私達が茶の間で話し込んでいるとき、新聞や雑誌を見ながら、近頃は老いらくの恋がはやる、とか心中事件の載ってない日はないとかいっては変な顔をしていました。
 「薊の花」より

本の情報

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