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耽美の沼03 河鹿・赤い靴

耽美の沼03 河鹿・赤い靴


発行: タイクーン
レーベル: タイクーンブックス シリーズ: 吉村滋作品集
価格:300pt
形式:MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 吉村 滋(よしむら しげる)
 昭和二年熊本市生まれ。五高を経て九州大学経済学部卒業。
 元熊本日日新聞社論説委員。
 「詩と眞實」元編集発行人。
 「九州文学」同人。
 日本文藝家協会会員。
 熊本県芸術功労者。
 著書「父と子」=熊日文学賞受賞。「白馬荘」「日本短編小説文庫7 銀閣の影絵」「昭和の奔流」など。

解説

 杖立温泉で若い芸者と地元の名士の息子の夏に始まった恋がやがて年を越し、そして、事件へとつながっていく〜「河鹿」。昭和耽美ロマンの傑作「赤い靴」を収録。

目次

河鹿……7
赤い靴……27

抄録

 八波慧子を蟹田に紹介してみようと思いついたのは、葉木の気まぐれともいえるものだった。
 かつて葉木は、慧子を愛した一時期がある。それはもう遠い過去のことだが、海辺の宿で、当時はまだ流行の先端だったビキニスタイルの水着の慧子と、食卓のかげに腹這いになって、口移しにチューインガムを交換したり、高原の草いきれの繁みで、パンティのゴムの下に波打っている慧子の腹部を触ってみたりした、幾つかの思い出が、いまも葉木の脳裏にくすぶっている。水蜜桃のような芳香を放って、慧子の_には無数の甘美な吸盤がある。それはまるで海底のイソギンチャク、ヒトデ、サンゴの色鮮やかな群生みたいだ、と独り悦に入っていた慧子への印象は、それから十年近い歳月が流れて慧子と再会したとき、彼女の片頬にピクリと歪んで浮いた寂しげな微笑で、重たいものに変形したのだった。
 「赤い靴」より

本の情報

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