マイリストに追加

和書>趣味・生活・雑誌生き方・教養マナー

「場の空気」を読む技術

「場の空気」を読む技術


発行: サンマーク出版
価格:543pt
形式:XMDF形式⇒詳細 
対応端末:パソコン ソニー“Reader”
みんなの評価 未評価
◆レビューを書く

¥0サンプル
XMDFのファイルをご覧になるにはブンコビューア最新版(無料)をインストールしてください。

「書籍ファイルが壊れています」と表示される場合は、ブンコビューアを最新版にアップデートしてください。
購入する


著者プロフィール

 内藤 誼人(ないとう よしひと)
 心理学者。(有)アンギルド代表取締役。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。人間関係論、組織論、説得論などをテーマにした著作多数。著書に、『記憶する技術』(中経出版)、『ハッピーラッキー』(主婦の友社)、『実践! 反論×反撃法』(PHP研究所)、『パワープレイ』(ソフトバンクパブリッシング)、翻訳書に、『ヌスムビジネス』(ソフトバンクパブリッシング)、『ハーバード流「話す力」の伸ばし方!』(三笠書房)などがある。

解説

 上司がしゃべっているのに、携帯メールをチェックする人。飲み会で、みんなが帰りたい雰囲気なのに、追加オーダーする人。まじめな商談の席で、すべる冗談を連発し続ける人。……こんな「場の空気が読めない」人も大丈夫! 本書で、場の空気を読む心理学的テクニックを身につければ、ビジネスも人間関係もうまくいきます。
 察して見抜く! このスキルこそ、コミュニケーションの最終兵器です。

目次

はじめに


第1章 なぜ場の気気が読めないのか?
 “場の手がかり”を読み解くカギを見逃すな
 身近な人をモデルとし、そのワザを盗め
 部下のサインが「見えない」上司
 (以下、略)


第2章 察する力を高める
 顔に注目して「選択的に知覚」する
 「パターン」で理解すれば、先読みの能力がつく
 「仮説」をもって人に接しよう
 (以下、略)


第3章 場の空気をコントロールする
 他人から「期待されている自分」を知れ
 反対意見に柔軟になるトレーニング
 人づきあいにおける問題解決戦略(IPS)を学ぶ
 (以下、略)


第4章 実録・場の空気を読めない7つのケース
 ケースから学ぼう
 ケーススタディ1
 「なんで結婚しないの?」と言った瞬間に場の空気が固まった
 ケーススタディ2
 結婚式で乾杯の挨拶をしたら、みんなからブーイングが
 (以下、略)


第5章 場を和ませるスキルを磨く
 和む空気をつくり出す「聞き方」
 会話ベタ・四つの失敗パターン
 話をじっくり聞くのは、相手にとっての「報酬」だ
 (以下、略)


付録 それでも「場の空気が読めない人」とのつきあい方
 場の空気を読めない人は“赤ちゃん”だと思え
 支離滅裂な“酔っ払い”にもパターンがある
 “ペット”のように「その場で・即座に」注意する


あとがき

抄録

第1章
なぜ場の空気が読めないのか?


 “場の手がかり”を読み解くカギを見逃すな
 場の空気は目に見えない。しかし心理学のメガネをかければ、そこには無数のコミュニケーション情報が発信されていることに気づく。
 場の空気を読みたいなら、相手が発してくる“サイン”をきちんと受けとめてあげることだ。そうしないと、どのように対処してよいかわからず、トンチンカンな行動をしてしまいやすいからである。
 人間というのは、いつも何らかのシグナル(感情)を発している。それも一つ二つというレベルでなく、信じられないほどたくさんのシグナルを発信しているのだ。それを読み取ることが、「相手を知る」ことにつながる。
 イギリスのオックスフォード大学に、デズモンド・モリスという動物行動学者がいる。モリスによると、意味のある身ぶりだけでもなんと六百五十(!)もあるという。つまり身ぶりだけをとっても、それだけのシグナルを私たちは発信できるし、しているのである。
 実際のコミュニケーションでは、さらに会話の内容や声のトーン、あるいは表情なども重要なシグナルとなる。それらを考え合わせると、ちょっとした世間話をするだけでも、確実に数千のシグナルが飛んでくる計算になる。
 それほど膨大なシグナルを、私たちは瞬時に処理しなければならない。洪水のように押し寄せるシグナルに優先順位をつけ、重要なシグナルを中心に解読して、相手の気持ちを察していく。これこそが、「場の空気を読む」という作業なのである。
 会話の参加者が三人、四人と増えれば、シグナルは洪水というより、津波のように押し寄せてくるだろう。それでも、一人ひとりのシグナルをきちんと受けとめ、上手に対処できる人こそ、場の空気を読む達人だ。その反対に、せっかく相手が出しているシグナルを無視したり、軽んじたりする人は、だれからも煙たがれるイヤな存在になってしまうだろう。
 ラジオは、周波数をきちんと合わせないと聴くことができない。少しでもチューニングが狂うと、ザーッという雑音が入る。場の空気を読むというのは、ラジオの周波数を調整しようとするのに似ている。うまくシグナルをキャッチできると相手の心の声が聞こえ、少し狂うと雑音まじりの声になり、大きく狂うと何も聞こえなくなる。
 相手が発信してくるシグナルを、やや見誤る程度であれば、致命的な失敗はない。相手の気持ちをきちんと理解できているわけではないにしろ、社会的な常識を大きく踏み外すことはないのである。ラジオと同じで、少しくらい雑音が入っても、何とか相手の言わんとすることはわかるのだ。
 しかし、チューニングが大きく狂うと、もはや雑音しか聞こえず、他人の心の声を無視した行動をとってしまうかもしれない。もっとずれてしまうと、その場にいる全員が予測できないような行動をとってしまうだろう。
 場の空気が読めない人は、壊れたラジオのようなものだ。飲み会でも会議でも、チューニングを、そこにいるみんなと同じ放送局に合わせられない。A局を聴いているつもりで、じつはB局のラジオ放送を聴いていたりする。これでは、他の人との会話が成立するわけがない。
 バスケットボールの初心者は、ドリブルで突進してくる敵の「手」や「ボール」を見てしまう。だが、上手な人は相手の「胸元」を見る。そのほうが次の動きが読みやすく、フェイントにもだまされにくいからである。
 場の空気を読むときにも、注目すべきポイントが存在する。
 相手が発信してくるシグナルはたくさんあっても、注目すべきポイントは限定されている。そこをしっかり押さえればいいのだ。バスケットにおいて、「相手の胸元を見ろ!」というアドバイスがあるのと同じように、人間関係でも、「ここに注目しろ!」というポイントがあるわけである。
 場の空気が読める人は、そのポイントを見失わないようにしている。このツボさえ見えるようになれば、場の空気は読めるようになる。そのヒントは、まさに本書の中にちりばめられている。
 どういうポイントに注目すればいいのか――。その点を、じっくりと学んでほしい。


 身近な人をモデルとし、そのワザを盗め
 人間がもつ能力は、“学習”によって開花する。
 学習しなければ、まともに歩くことも、計算することも、言葉を話すこともできない。私たちは、この世に生まれ落ちると、親をはじめ周囲にいる大人から言葉や食べ方などを教わり、学習を通して、必要で基本的なマナーを覚えていく。それを私たちは“成長”と呼ぶ。
 人間は経験していないこと、訓練していないことは上手にできない。入社一年目でズバ抜けた成績を上げる新人営業マンもいるが、そんな人はたいていズルをしているものだ。周囲の人に気づかれないように、親やきょうだい、親戚(しんせき)に頼んで商品を買ってもらっているというほど極端ではないにせよ、何かしら抜け道を見つけている。たいていの場合、上司もそれを知っているので、一年目の成績は、それほど大きく評価しないのが普通だ。
 私たちの学習を促進するのは、「よき先生」を見つけることである。いいモデルがそばにいれば、あなたの才能は、ぐんぐん伸びる。
 面倒見のいいお兄ちゃんやお姉ちゃんがいる弟や妹ほど、何につけても成長が早い。会話のたえない家庭で育った子どもは、自然とボキャブラリーが増えて話し上手になる。自分の尊敬する先輩が勉強好きであると、後輩のほうも、勉強が好きになることが多いものである。
 場の空気が読みたければ、場の空気を読める人を、あなたの先生としよう。いつでも、その人のそばにいよう。あなたのモデルをよく観察し、電話の応対、会議の進め方、仕事の手順、会話の間合いなど、じっくり見ることで学んでいくのだ。
 もちろん、一緒にくっついているだけでなく、モデルの口ぶりやしぐさも、まねするようにして吸収しよう。そうすれば、あなたのスキルも向上する。貪欲(どんよく)な気持ちで、観察学習することがポイントである。
「いい人だなぁ」と感心できる人を見つけたら、たとえ、あなたよりも地位が低くとも、年齢が若くとも、たとえ商売敵(がたき)であっても、どんどんまねをしよう。そうすれば、場の空気を読む力はもちろん、人間関係のスキル、仕事のスキルは、どんどん身につくものである。ビル・ゲイツはナポレオンから多くを学んだといわれているが、過去の人物であっても、まねをするのは自己成長に役立つ。
 哲学者のカントは「人間は教育によって人間になるのであって、経験がなければ人間になれない」と言ったそうだ。生まれもった素質だけで上手に人間関係を構築できる人は、まずいない。どんなに素質があっても、学習しなければ宝の持ち腐れだ。だからこそ、いろいろなことをいつでも学べる成長モデルが身近にいるように、自分自身を仕向けていくといいのである。
 職人や料理人などは、親方や先輩のワザを「見て盗め」と指導されるものだが、対人スキルについても観察によって盗めることは、意外にたくさんある。
 福沢諭吉は、人間を成長させる要因は、「よき師、よき友、よき書物」であると述べている。くり返そう。よき先生を見つけることが、いちばん大切なのだ。モデルとなる先生を見つけ、サポートしてくれる友人をつくり、いい本をたくさん読めば、あなたは場の空気をたくみに読める、魅力的な人間になることができるだろう。
 本書も当然、そんな一冊だが、ここではまず場の空気がなぜ読めないのか、その原因を分析しておきたい。


*この続きは製品版でお楽しみください。

本の情報

この本を読んだ人は、こんな本も読んでいます

形式

【XMDF形式】

XMDFデータをご覧いただくためには専用のブラウザソフト・ブンコビューア最新版(無料)が必要になります。ブンコビューアは【ここ】から無料でダウンロードできます。
詳しくはXMDF形式の詳細説明をご覧下さい。

対応端末欄に「ソニー“Reader”」と表示されている作品については、eBook Transfer for Readerで“Reader”にファイルを転送する事で閲覧できます。
海外版の“Reader”は対応しておりませんので予めご了承くださいませ。