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OTOMEBOOKS 青春マジ恋愛

OTOMEBOOKS 青春マジ恋愛


発行: マリクロ
レーベル: OTOMEBOOKS
価格:200pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 相川 華美(あいかわ はなび)
 中学生の頃から恋愛小説を執筆。
 2008年よりネットで公開。
 らぶ甘で、切なくて、キュンとするじれったいストーリーが好きです。
 人が皆違うように、恋愛も様々。色々な愛の形を書いていきます。
 著書に『Bodyコンプレックス』『ダイヤモンドの命──Love☆Jewellery』『ココロもカラダも包み込んで……』『一つになりたいよぉ〜』『きしむベッド』『たんぽぽ(蒲公英)』

解説

 初恋相手と文通を続けて7年。会えない間も想いを募らせていた私。アドレスも知らないし、聞かない。いずれ手紙も来なくなるだろう。そう、思っていた。……まさか地味だった悠馬くんが大人気DUO『凪−nagi−』のイケメンシンガーになっているなんて! 想像もしていなくて。再会した時の私は、とあることがキッカケで人と距離を置くようになっていた。人は変われる――と、悠馬くんは教えてくれた。そして、人を好きになることも。マジでピュアな青春LOVE☆

抄録

 その日の放課後。
 図書室から借りた本を返そうと思い歩いていると、使われてない教室を発見した。
 こんな所あるんだ。人があまり通らない廊下。
 校庭から部活中の生徒の声が小さく聞こえてくる。
 夏休みも近い東京は本当に暑い。汗、いっぱいかいちゃう。
 静かなところって、小さい頃から好きだったんだ。
 だから、その教室に入り校庭でも見ようと思ってドアを開けると――。

 目が合って、ドキンと心臓が鳴く。
 悠馬《ゆうま》くんがそこにいた。

 「胡桃《くるみ》」
 「何してるの……?」
 「胡桃こそ」
 「いやぁ、空き教室があるなぁーって」
 「俺の秘密の場所だったのに」
 「ごめん」

 ショボンとする私に「特別にいいよ」って言ってくれたから、ドアを閉めて悠馬くんに近づいた。

 「でも、青春ごっこさせて」
 「青春ごっこ?」

 悠馬くんは立ち上がり、私を端へと追いやる。
 小さな教室。綺麗なままの黒板。
 私を机に座らせる。

 「二人きりでいる放課後の教室っていうシチュエーション」
 「……」
 「小説や歌詞とかに出てきそうじゃない?」
 「うん……」

 いつもと違う悠馬くんの言動にドキドキしてる。
 どうしたらいいのか、分からない。

 「ここで色んな事しよっか、胡桃」
 「……、ワケわかんないっ」
 「胡桃、キスしよう」

 頭が真っ白になった。
 何を言い出すのか。
 悠馬くんは慣れてるかもしれないけど、私はキスしたこと無いんだよ。

 顔がだんだんと近づいてくる。
 窓から風が入り、ノートがペラペラと捲《めく》れる。部活中の生徒の声。
 耳が熱い。目をぎゅっと瞑《つむ》る。
 駄目、ドキドキしすぎて、おかしくなっちゃいそう。


 ――ピタっと触れる感覚。
 ファースト……キス。
 ……アレ?


 「可愛いね、胡桃」

 目をあけると、悠馬くんは、私の唇にグミをくっつけてる。

 「あーん」

 誘導されるままに、口を開くとオレンジ味が広がる。
 何だか泣いちゃいそう。
 キスされるかと思った……。
 悠馬くん、笑ってるし。本当に、最悪だ。
 少しでも本気にしてしまったことが恥ずかしい。

 「最近、胡桃から手紙来なくて淋しいな」
 「え……」

 言葉が出ない私。

 「胡桃」と私の名前を呟く。甘い声。
 何も言えない私。力が抜けて動けない。
 少しの間……見つめ合う。

 悠馬くんは、私から離れ椅子に腰掛ける。
 後ろの席に座る私。

 「どうして、れいさんのように芸能人ばかり通う学校に行かなかったの?」

 背中に質問をぶつける。

 「青春を満喫したかった。俺のワガママを押し通したんだ。それと引き換えにバラエティに出る約束で」
 「そうなんだ」
 「一般の人が歌を聴いてくれる。それなのに、一般の人の中にいないで詞を書くなんて無理だよ」

 あのノートには、歌詞が書かれているんだ。凄く気になる。

 「だから、青春ごっこしたかったの」
 「そっか。そう言う事ね」
 「本気にした? 俺と出来る? キス」

 振り返る悠馬くんに「バカ」と、テレを隠しながら言うと、クスって笑う。
 そして、少しか弱い表情になって。

 「胡桃、例の男子と遊ぶの?」
 「……分かんない」
 「そっか」

 少しの間、無言だった。
 何を話していいのか分からない。
 好きだと気持ちが確定した今、普通の状態でいられないことに気がつく。

 「やっぱり、キスしたいな、俺」
 「れいさんとしなよ。浮気になるよ」
 「れいとはしない」
 「意味不明なんだけど」
 「キスしたい」

 言葉に詰まる私。本気にしていいのか。
 ふざけているのか。

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