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もうこれ以上、愛せない【書下ろし番外編付き特別版】

もうこれ以上、愛せない【書下ろし番外編付き特別版】


発行: イースト・プレス
レーベル: アズ・ノベルズ シリーズ: もうこれ以上、愛せない
価格:850pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★☆5
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解説

 ★電子書籍だけでしか読めない書下ろし! あまあまアフターストーリーを特別収録!★
 「俺好みの反応で参りますね」七年前に恋人の誠樹を喪って以来、実業家の従弟の秘書を務めながらひとり静かに生きてきた千明。そんな千明にはここ一年ほど密かに気になっている相手がいた。それは従弟のビジネスパートナーである天才パティシエの加地だ。最近は仕事の上だけでなく、プライベートでも一緒に美術館巡りをする仲。自分は再び誰かを愛せるのか。もしまた大切な存在を喪ったらと千明の心にブレーキがかかり……。雨色ハートフルラブ。

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

目次

 もうこれ以上、愛せない
 素顔のままで【書き下ろし番外編】

抄録

 とにかく、誠樹は直接的かつおおらかな性格で、周りにこういうタイプがいなかったため対応に困った。千明とは逆に、いかなるときも思ったことや疑問を直球で口にする。
 嫌とかではなく、好意に基づいたストレートな言動を示されるたび、くすぐったかった。その中に含まれる、親兄弟でさえくれなかった温かな情や、なにげないスキンシップにも心が揺れた。
 当たり前のように千明という人格を認めてもらえて、必要とされるよろこびに言葉では言い表せないほど胸が震える。
 甘やかされたり、自分の意思表示が容易く許される心地よさもくれる年上の友人へ、急速に傾倒していく。ただし、それがどういった類の感情なのかは判別しかねた。
 だから、出会って三か月が過ぎた十月の半ば、千明もどうにか話し口調が砕けた頃、学内の芝生にあるベンチで談笑中に、ふと真顔になった誠樹から恋人になってほしいと告げられた際にはかなり驚いた。
 「千明が好きなんだ」
 「……誠樹さん」
 同性同士なのは承知だし、自身も友情か愛情かで悩み抜いたという。
 しかし、千明への想いは恋愛感情であり、物事に取り組むひたむきな姿勢や、奥ゆかしさの中にある芯の強さに惹かれている自分をごまかせなくなったと熱くつづけられた。
 「同性を好きになるのは、千明が初めてだけどな」
 「……っ」
 返事は今すぐとは言わないけれど、できれば数日中で頼むと力なく微笑まれた刹那、咄嗟に答えていた。
 「あ……おれも、その……」
 「千明?」
 「っ……」
 無論、千明とて言いようのない不安や惑いはある。
 内向的な性分もあって性的関心や興味が薄く、異性に告白されても深い仲になるまでにはいたらなかったにせよ、元来の性指向はノーマルなのだ。
 それなのに、嫌悪感は不思議とない。誠樹以外の同性が相手なら難しいのかもしれないが、これほど誰かに心惹かれた経験もなく、躊躇や怖さよりも彼に想われるうれしさのほうが現時点では勝った。
 惑いと羞恥を懸命に堪え、意を決して囁く。
 「あなたが、好きだ」
 震える声での返答に、誠樹は顔を輝かせながらも優しい笑みで気遣ってくれて、こらと窘めるように軽く睨んできた。

本の情報

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