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初恋再会研究室【書下ろし番外編付き特別版】

初恋再会研究室【書下ろし番外編付き特別版】


発行: イースト・プレス
レーベル: アズ・ノベルズ シリーズ: 『研究室』シリーズ
価格:850pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★☆☆☆2
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解説

 ★電子書籍だけ! 書下ろし番外編収録★
「僕の愛しい獰猛ビューティ」
 大手自動車メーカー勤務の宏夢は、デザイン開発に役立てるべく28歳にして大学院へ進学。所属することになる流体力学の研究室に顔を出したのだが、そこでよりによって最も会いたくなかった男、鮫島響と再会する羽目に……。中学高校と一緒で、一時期つきあっていたこともある間柄。だが、彼とは最悪の別れ方をした。十年前の悪夢を忘れない!……とつれない宏夢をよそに、すべては誤解だと響の熱烈再愛攻撃が始まり……。

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

目次

 初恋再会研究室
 【書下ろし番外編】Special Day

抄録

 「触るなと言ったはずだ」
 椅子にかけていた宏夢の左手に、大きな手がしれっと重ねられて唸った。まるで汚物にでも触れる慎重さと手つきで、彼の白衣の袖口を人差し指と親指で摘んで退ける。
 しかし、響は一向にめげなかった。
「だって、十年ぶりだよ? もっとたくさん宏夢を感じたい」
「却下だ。友人でもなんでもない相手との気安い接触はしかねる」
「僕は恋人だからいいよね」
「……寝言か?」
 口から冷気が漏れる勢いの氷点下の口調で訊くと、にっこりと否定した響にまたも手を掴まれた。しかも、不意を突いて強く引かれて踏ん張りきれず、椅子へ片膝だけ乗りあげた格好の彼に抱き寄せられてしまう。
「……おい。離せ」
「宏夢と別れたつもりは僕にはないって、この十年間ずっと言いたかったんだ。あの賭けの話も誤解だって」
「なんのことだ?」
「だからね」
 今さら、昔話を蒸し返すのが嫌でとぼけたが、かまわず宏夢の早とちりだと訴えられた。
 いわく、あれは友人たちが勝手に盛りあがっていただけで響自身は賭けに乗っていない。宏夢への恋情はまぎれもなく真実で、純粋に宏夢へ惹かれて好きになった。
 ただ、周囲に対する牽制と自慢で、宏夢は自分のものと独断で仲間に吐露してしまったのは悪かった。せめて事前に一言相談していれば、勘違いもされず、仲違いもせずにすんだろうにと苦笑される。
 嘘をついているようには見えなかった。とはいえ、はいそうですかとうなずけるほど素直な気質でもない。
 一度傷つけられ、疑惑を持った心は以前よりも警戒心が強くなっていた。
 初対面の相手ならゼロからが、響の場合はマイナスからのスタートだ。だいいち、今さら真相を知ってもどうにもなるまい。
 時間は巻き戻せないし、自分はあのとき、彼を見限ったのだ。
 誤解だったからといって、十年を経てやり直そうだなんて思えなかった。人の心は、そう単純にできてはいない。
 特に、宏夢の場合は複雑度と臆病度が人三倍との自覚もあった。時間経過がさらにそれらを頑なにしている。
「信じてくれる?」
「だから、なにをだ?」
「宏夢……」
 ゆえに、徹底的にとぼけまくると、彼が長息した。
 幾許もなく、小さく微笑んで宏夢を腕にしたまま、響が床についていた片脚で器用に椅子を反転させて腰かける。
 少し開いた彼の脚の間に、抵抗も虚しく腰に腕を回して抱きしめられた。
 立った状態なので、胸元あたりにある響の頭を引き剥がそうとしたものの、逆に力いっぱいしがみつかれた。
「離れろ、この……っ」
「そうだよな。また口説けばいいんだ」
「は?」
「それで、また僕を好きになってもらおう。あ。でも、僕は今でも宏夢のものだよ。前みたいに甘えてほしいな」

本の情報

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