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スイーツ文庫 金眼のグアルディア 第1巻

スイーツ文庫 金眼のグアルディア 第1巻


発行: マリクロ
レーベル: スイーツ文庫 シリーズ: 金眼のグアルディア
価格:400pt
形式:MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★★2
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著者プロフィール

 森下 朱月(もりした しゅづき)
 北海道出身&室蘭市在住。北海道で生まれ育ったということもあり、作品の舞台も主に北海道が多い。「逆境から這い上がってくる」「諦めない気持ち」をテーマに最近はライトノベルやファンタジーを執筆している。
 著書:『緋色の薔薇』『合コンの行方』『開店前夜』『ネバー・グッバイ』『重逢(さいかい)』『教育係はデビルさま1〜5』

解説

 「平和になったこの国で、必ず再会しよう」そう誓い合って別れたランスとヴェルナ。ランスは、自らの「呪われた左手」を恥じながらも、時にはその力に助けられ内戦を生き延びた。そして6年後、平和な新国家を築いていたギュルムス王国に、隣国シュルッテ帝国の魔の手が伸びる。悲惨な戦いがまた始まるのか……! 左手の呪いを天界の戦使アイリーンの力で解放されたランスは、守護者となった彼女と共にシュルッテ帝国軍と戦う。だが、戦場でランスは敵国の兵士となっていた親友ヴェルナと再会する。その隣にはヴェルナの妹ローラも。「どうして君がここにいる──」呆然とするランスは……。 男同士の友情を描いたアクションファンタジー。

※こちらの作品にはイラストが収録されていません。

抄録

 少女から放たれていた青白い光が、ランスの左手のひらに描かれた鍵穴に吸い込まれていく。
 (僕の左手はいったいどうなっているんだ!)
 ランスの左手に吸い込まれていく青白い光は、やがて少女の姿を露にしていく。
 長くしなやかに伸びた金髪。可愛らしい顔立ち。白いワンピースの上に装備された胸当てには、見たことのない紋章が描かれていて、それは籠手や具足にも描かれてあった。
 宮殿を中心として左に剣、右に盾が描かれた紋章。
 (やはり、どこかの国のチャイルド・ソルジャーなのか?)
 ギュルムス王国では内戦終結と同時に、チャイルド・ソルジャーは解散した。
 現国王が新しい法律を唱え、今後は有事の際でもチャイルド・ソルジャーの戦闘は一切認めない方針になった。
 だが他国ではわからない。噂では隣国シュルッテ帝国では、内戦時のギュルムス王国と同じようにチャイルド・ソルジャーの育成に力を入れているらしい。
 (もし敵国のチャイルド・ソルジャーだったら──)
 まだこの少女に息があるのであれば、ここでそれを止めたほうがこの国の為になるのか?
 違う。それは違う。
 ランスはきつく目を閉じ、湧き上がってきた感情を交差させる。
 もう、人を殺すのは嫌だ。
 戦争なんて嫌だ。
 ヴェルナとの約束──平和になったこの国で、再会すること。
 その為に、彼は内戦で多くの人を殺してきた。そして恐れられた。だがそれは自分の身を守る為に、そして、早く戦争を終わらせる為に行った行為。
 だからもう、無意味な殺し合いなどしたくはない。
「だから僕は──」
 ランスがそう呟いた刹那、幼い少女から放たれていた青白い光は、すべてランスの左手のひらにある鍵穴に吸い込まれていた。
 ランスは左手を下げると大きく深呼吸をした。
 さて、これからどうすればいいだろうか?
 少女の身体に目立った外傷は見られない。
 微かだが呼吸もしているようだ。
 (気絶しているだけか)
 ランスは立ち上がり、地面に倒れている少女を見下ろす。
 (この子が目覚めたときの為に、水と食料を置いていこう)
 一度トーチカを出たランスは、水と食料が入っているリュックを手に持ち、再びトーチカへと戻った。そのとき──。
 なかで寝ていた少女がむっくりと上半身を起き上がらせていた。
「大丈夫か!?」
 ランスは駆け寄りながら目を覚ました少女に向けて声をかけた。
「ん……大丈夫……」
 起きたばかりでまだ眠たいのか、小さな手で目をこすりながらランスのほうを見ていた。
 だがランスは少女の瞳に視線を奪われていた。
 ──金眼。
 少女の瞳が、とても幼女とは思えないくらいの妖艶さを放っていたからだ。
「誰?」
 そう訊かれたランスは苦笑いをしながら答えた。
「だ、誰って言われてもなあ。まあ、倒れていた君を見つけた、通りすがりの人ってことでいいかな?」
「倒れていた……あっ!」
 そこで少女は自分の身体に視線を這わす。
「降魔の魔術が消えている」
(降魔? 降魔法のことかな?)
 ランスは少女の言葉に首を傾げていた。
 降魔法とは隣国シュルッテ帝国が使う術で、降魔の研究の際に発見した魔術。一方ギュルムス王国は青龍、朱雀、白虎、玄武といった東洋の四霊が使ったとされる四霊術を使う。
「降魔って……きみはシュルッテ帝国に襲われたのかい?」
「シュルッテテイコク?」
「そう、ここギュルムス王国の隣に位置する軍事国家、シュルッテ帝国だよ」
 すると少女は、
「ギュルムスオウコク? シュルッテテイコク? なにそれわかんない。そんな名前言われてもわかんないんだよ」

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