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マリクロ連載文庫 教育係はデビルさま 1(2)

マリクロ連載文庫 教育係はデビルさま 1(2)


発行: マリクロ
レーベル: マリクロ連載文庫 シリーズ: 教育係はデビルさま
価格:100pt
形式:MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 森下 朱月(もりした しゅづき)
 北海道出身&室蘭市在住。北海道で生まれ育ったということもあり、作品の舞台も主に北海道が多い。「逆境から這い上がってくる」「諦めない気持ち」をテーマに最近はライトノベルやファンタジーを執筆している。著書に『緋色の薔薇』『合コンの行方』『開店前夜』『ネバー・グッバイ』『重逢(さいかい)』『金眼のグアルディア』(第1巻)

解説

 俺の会社の新人教育係、月野琉那(つきのるな)は只者じゃない。どう只者じゃないのかって? そりゃあ魔界最強と謳われた、魔王パーズの力を自由に使うことが出来るからさ。現世を滅ぼし新たな創世を企むパーズ教団。そして、その野望を打ち砕くために戦うことを決めた月野。過去の因縁やそれぞれの野望が渦巻く戦火のなかに、いつのまにか巻き込まれてしまった、チビでバカな俺。あーもう! 俺はこれからどうすればいいんだよ!

※こちらの作品にはイラストが収録されていません。

抄録

 イヤリングの奪還だと? いつも月野の耳元で妖しく揺れているイヤリングにはなにか秘密が隠されているのか。
 それと、ここの社長が女だったとは。それもまりん曰く、怒るととてもコワーイらしい。
「それで、神宮にわたしを見つけたら何と言われたの?」
 まりんはにんまり顔で月野を見返した。
「イヤリングを奪還して、あとかたもなく殺していいよ、て言われたよぉ〜」
 その言葉を聞いた俺は急いで後ずさり。
 月野の後ろに隠れ成り行きを見守ることに。
「殺していいなんて、神宮社長さんも物騒なこと言ってくれるわね。それに、このイヤリングはあんたらには渡さないわ」
 そう言った月野は、耳元で漆黒に輝くイヤリングを触った。
 まりんは大鎌の柄をギュッ、と力強く握ると、バットを振るような構えをみせた。
「それじゃあ答えは簡単奪うだけぇ。殺戮《さつりく》劇場のはっじまりぃ〜!」
 月野が俺に言った。
「キミはデスクの後ろにでも隠れてなさいな」
「お、おう!」
 床を這って近くにあったデスクの後ろに回る。
 情けない姿だと自分でも思った。
 そんな俺を哀れむように見ていた月野に親指を立ててみせた。
「よし! うちの奴隷も無事隠れたみたいだし、お嬢さん、かかってきなさい」
 人差し指をクイクイ動かしてまりんを挑発する月野。
「あんたに言われなくてもぉ、今から切り刻んでやるわよぉ」
 まりんの細い腕のどこにこんな力があるのか不思議だが、月野の挑発に応えるように、まりんは大鎌をブンブン振り回した。
 まりんの身体を中心にして竜巻が出来上がっている。近くにあった置時計やノートパソコンなど、部屋の備品が竜巻に巻き込まれていく。
 飲み込まれないように必死にデスクにしがみつく俺。ほんと、無茶苦茶だぜ。
「でりゃぁ!」
 まりんは振り回していた大鎌を月野めがけて横薙ぎに払った。
 シュッ、と風を切る音がした。
 月野は次の瞬間、自分の身体を素早く横に移動させていた。
 俺にはなにも見えなかった。まりんはただ大鎌を払っただけなのに、どうして月野は横に移動したのだろう? 
 だがその答えは、コンクリートの壁に開けられた大穴を見て、なんとなくだが理解できた。
 信じられないけど、まりんが払った大鎌が原因だということは素人から見てもわかる。
「驚いたぁ? まりんの大鎌で壊せないものはないんだぞぉ」
「おい。これは現実の世界だよな?」
 月野は俺を一瞥すると答えた。
「そのとおり。これは夢でもなんでもないわ。もちろん、わたしたちが今、生きるか死ぬかの瀬戸際にいるということもね」
「でも、こんだけ騒がしかったら、ビルの警備員や歩行者にばれちまうぞ」
「その心配はないわ。さっきも言ったけどここは異界化してるのよ。ビル全体を血界で覆っているから外部からの干渉はされない」
 さっきも言ったけどケッカイってなんだ? 
 それにしても俺はここから生きて出ることが出来るのだろうか。
 それにまりんは大鎌、武器を装備している。
 一方の月野はというと……。
「月野さんの武器は?」
「はっ?」
 はっ? じゃなくてさ。
「月野さんは素手じゃないか。まりんは大鎌ですよ? いや素手で勝てる相手なのかってこと」
 まりんのほうへ向き直った月野は自信満々の表情で拳を握った。
「ふふん。わたしの武器は素手だから」
「で、でも」
「まあ素手で勝てる相手じゃないことはたしかよね。でも大丈夫」

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