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本気のキスは契約違反 花嫁は一千万ドル I

本気のキスは契約違反 花嫁は一千万ドル I


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・ディザイア花嫁は一千万ドル
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★★3
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著者プロフィール

 ミシェル・セルマー(Michelle Celmer)
 デトロイトに生まれる。子供のころから書くことが大好きだったが、高校卒業後は美容学校に進学。十九歳で結婚し、三人の子供の母となったのち、本格的に文を書くことを学び始めた。ジェニファー・クルージーの小説を読んでロマンス小説を書こうと決心したという。

解説

 理想の男性と結婚し、30歳までには赤ちゃんを産む――テリーはそんな人生の夢を描いていたが、恋は無残な失敗ばかり。結婚はあきらめても、子供はどうしても欲しい。だから人工授精を考えていると親友のニックに話したテリーは、彼の返答に唖然とした。「それならぼくと結婚しないか? 子供が生まれたら別れればいい」イタリア系の魅惑的な容貌をもつニックは優しくて、しかも裕福だ。彼が恋人をとっかえひっかえするのを見るのがつらすぎて、想いは胸に秘め、親友でいようと決めたのに……。ニックが出した条件は、“自然な方法で子供を授かること”。「では、まず相性を確かめよう」とまどうテリーに、彼は唇を重ねてきた。

 ■斬新なプロットで人気のミシェル・セルマーの3部作がスタート! 祖父から1000万ドルを相続するための条件は、“結婚して2年以内に男の子をもうけること”。セクシーな3人の孫息子たちが花嫁探しに奔走します。

抄録

「二週間後というと、感謝祭前の土曜日よ。もう会場がとれないかもしれないわね」
 ニックはつかのま考え、それから顔を輝かせた。「祖父の家はどうだい? 広さは充分だし、大広間の暖炉の前で式を挙げられるよ」
「おじいさまには迷惑じゃない?」
「冗談だろう。祖父はきっと大喜びするよ。ぼくが早く結婚すれば、それだけ早く子供の顔を見られるわけだからね」
「じゃあおじいさまに電話して、家を使わせてほしいと頼んでみて。時間もないし、できるかぎりシンプルな式にしましょう。食事はオードブルだけで」
「アルコールは母方のいとこのジョーが用意してくれるだろう。必要なもののリストをつくってもらえるかい? ただし、集まるのはぼくの親族だから、すべて通常の二倍の量を見積もってほしい。料理は、ぼくが仕事関係のイベントで使っているケータリング会社に相談してみるよ。おいしくて料金もリーズナブルだ」
「電話番号をメールしてくれれば、わたしが連絡するわ」しなければならないことがあまりに多く、時間はあまりに少ない。だが、きっと大丈夫だとテリーは思った。結婚の知らせを聞けば、ニックの母親や姉たちが手伝うと言いだすはずだからだ。
「テリー、わかっているだろう? この結婚は本物だと――ぼくらは猛烈に愛しあっていると、ぼくの家族に信じさせなければならない」
「わかっているわ」
「それには、お互いにキスしたり触れたりするのを楽しんでいるふりをしなければ」
 ニックの家族の前でキスしたり抱きあったりするのだと思うと、テリーは落ち着かない気持ちになった。
「できるかい?」ニックはたずねた。
 ほかに選択肢はない。「できるわ」
「でもゆうべぼくが触れたとき、きみはひどく体をこわばらせていただろう」
「少し神経質になっていただけよ。それに混乱してもいたわ」
「いまは違うのかい?」
「冷静に考えようとしているわ。わたしたちはただ……科学的な実験をするだけだって」
 ニックは顔をしかめた。「セックスは楽しむべきものだとは思わないのかい?」
「そうとはかぎらないでしょう」
「だが、楽しんではいけないことはないはずだ」
「わたしたちは長いあいだ親友だったんだし、できるとは思うけれど……」テリーは口ごもった。「もしうまくいかなかったら?」
「ぼくに魅力を感じないと言っているのかい?」
「いいえ。でも二十年のあいだに、抑えがたい欲望をあなたにおぼえたことはなかった」
「テリー、ここに来て」ニックは指を動かしてテリーを招いた。
「どうして?」
「きみにキスしてみるから」
 テリーはどきりとした。「いまここで?」
「ああ。いまのうちから少しずつ慣れておいたほうがいいだろう? 結婚式の日には自然にキスできるように」
「たしかにそうだけれど……」
「だったら、なにをためらっているんだ?」ニックは人さし指で自分の唇をたたいた。「さあ、キスしよう」
 ニックと現実にキスをするのだと思うと、テリーの体はかっと熱くなった。カウンターをまわってニックに近づくあいだに脈が速まり、動悸がしてきた。
「いいかい?」ニックがたずねた。
 テリーはうなずいた。ニックの顔が近づいてきたが、唇が重なる前に、テリーはつい噴きだしてしまった。
 ニックが憮然とした顔で体を引いた。
「ごめんなさい、少し緊張しすぎているみたい」テリーは深呼吸をして心を落ち着かせようとした。「もう大丈夫よ。二度と笑ったりしないと約束するわ」
「よかった。ささやかな自尊心を傷つけられたよ。じゃあ今度こそ。いいかい?」
「ええ」
「本当に?」
 テリーはうなずいた。「本当に大丈夫よ」
 ニックは顔を寄せ、テリーもそれに応えて、ふたりの唇がかすかに触れあった。しかしまたしても、テリーはこらえきれずに笑ってしまった。
 ニックが体を離して大きくため息をついた。「これではだめだ」
「ごめんなさい」テリーは神妙に言った。「ふざけているわけじゃないのよ」キスするだけでこのありさまでは、セックスなどできるはずがない。
「目を閉じて」ニックが命じた。
 テリーは目を細めて彼を見た。「どうして?」
「とにかく閉じて。しばらくそのままにしていてくれ」
 テリーは間の抜けた気分になりながらも、言われたとおりにした。しかし、一分以上たったように思えてもニックはなにもせず、テリーはいらだちをおぼえはじめた。「いつでもいいわよ」
「静かに」ニックがぴしゃりと言った。
 さらに三十秒ほどが過ぎたと感じたとき、ついにニックが近づいてくる気配がした。あたたかい息が口もとにかかり、それからそっと唇が重ねられた。
 今度はテリーも笑ってしまうことはなかった。ニックの唇はやわらかく、夜になって伸びかけた髭がテリーの顎にあたり、ざらりとした刺激に彼女の背をセクシーなうずきが駆け抜けた。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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