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和書>小説・ノンフィクションボーイズラブ小説兄弟

兄弟愛

兄弟愛


発行: イースト・プレス
レーベル: アズ・ノベルズ
価格:850pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★★2
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解説

「弟じゃなくて、男として抱くよ」
 両親を亡くし、兄の朝陽は裕福な家に引き取られ、弟の昴は養子という名の下働き以下の扱いを受けていた。いつか会える日を願っていた二人が再会したのは、花街にある春香楼……互いに幸せに暮らしていると思っていたが、朝陽はその身を堕とし男遊女に、昴は用心棒を生業としていた。離れていた空白の年月が兄弟の絆を更に強くし、そして二人を禁忌の愛へと誘っていく。深まりゆく愛……だが新たな試練が朝陽と昴を襲い……。

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

目次

兄弟愛
 第一幕 『兄』
 第二幕 『弟』
 第三幕 『花街』
 第四幕 『首都』
 終幕 『故郷』
あとがき

抄録

「高宮様、邪魔をなさるんでしたら出ていっていただけませんか」
 男の声に、人形のように黙って座っていた痩せぎすの男が立ち上がった。
 腕を取られて妻とともに居間の扉の外に押し出されながら、義父は繰り返し「朝陽!」と叫んでいた。扉が閉められ、その声が本当に聞こえなくなる。
 居間は三人きりになった。
「さあ、脱いでもらいましょうか。それとも脱げませんか? 脱がせて差し上げましょうか?」
 伸ばされた手から、朝陽は思わずあとずさる。あの厭らしい手にだけは触られたくなかった。
「自分で脱ぎます」
 そう言って、学生服に手をかけるが、指が震えてボタンがなかなか外れない。
「ほら、お手伝いしますよ」
「──触るな……!」
 男の手を咄嗟に叩く。朝陽は男を睨みつけた。
 そして、大きく深呼吸する。二度三度と繰り返し、気持ちが落ち着いてから、改めてボタンに手をかけた。今度は外せたが、それは思った以上に時間がかかった。
 朝陽が一枚一枚と制服を脱ぎ落としていくたびに、男の目が好色そうに光るのが嫌だった。
「色香がある。屈辱に耐えながら虚勢を張る様子が、またそそりますな」
 言葉がひとつひとつ朝陽を撫でる。言われるたびに体が強張り、頬に赤みがさした。歳のわりに大人びているとはいえ、まだ十五歳。男の手管に惑わされるなというのが無理だった。
 なんでこんなことに、と思う気持ちと、こんなこと平気だ、と強がりたい気持ちが交錯して朝陽を苛む。震えそうになる指を必死で押さえ込んだ。
 やがて全裸になった朝陽を、男は上から下までじろじろと眺める。

本の情報

形式

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