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和書>小説・ノンフィクションハーレクインハーレクイン・プレゼンツ 作家シリーズ

ボスに失恋?

ボスに失恋?


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・プレゼンツ 作家シリーズ
価格:500pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 クリスティン・リマー(Christine Rimmer)
 ウォールデンブックスやUSAトゥデイ紙のベストセラーリストにたびたび登場する人気作家。アメリカ・ロマンス作家協会のRITA賞に作品がノミネートされ、ロマンティック・タイムズ誌でも賞を獲得した実力の持ち主。作家になるまで、女優、店員、ビルの管理人など実にさまざまな職業を経験している。すべては、作家という天職に巡り合うための人生経験だったと振り返る。オクラホマ州に家族とともに住む。

解説

 秘書のシーリアは、ボスのアーロン・ブラボーに思いを打ち明けた。「きみに関心はないし、これからも持つつもりはない」冷たく拒まれたけれど、彼女は愛を伝えられただけで十分だった。彼が熱い瞳で見つめているような気がするのも、思い違いだろう。ところが数日後、アーロンがシーリアに言う。「実家に帰るんだが、同行してもらえないだろうか?」

抄録

 アーロンは二階の踊り場に着いた。後ろからシーリアがささやく。「そこをのぼったところよ。屋根裏なの」
 アーロンは脇に寄って、シーリアを先に進ませた。彼女は最後の短い階段をのぼって、ドアがひとつだけある三階の狭い踊り場に着いた。彼もシーリアのあとから踊り場に着いたが、あまりに狭かったので、彼女が鍵穴に鍵をさしこみ、ドアを押し開けるあいだ、何度か触れあった。
 シーリアがアーロンのほうを向いた。「ありがとう。あとはわたしが――」
「ぼくは部屋に入りたいんだ、シーリア」
 大きな怯えた目でアーロンを見つめるシーリアは、また八歳の少女に戻ったように見えた。「入る?」
「そうだよ」アーロンは前に進んだ。シーリアはあとずさりして部屋に入ると、ベッドとドアのあいだで立ちどまり、次にどうすべきか思案しているような表情を見せた。
 シーリアはまわりを見回しておずおずと言った。「すてきな部屋でしょう。居心地がよさそうだと思わない?」
「ああ。そうだね」確かにそうだろう。斜めの天井と狭苦しい感じが好きならば。
 ベッドの上に天窓があり、左手の壁にはクローゼットが、もう一方の壁には机がある。アーロンは机まで歩いていくと、そばにスーツケースを置き、スタンドの明かりをつけた。シーリアのほうを向いたとき、彼女は部屋のまんなかの先ほどの位置から動いていなかった。とても美しく、少し途方に暮れているようだ。
 アーロンはシーリアに近寄った。「もうひとつのバッグをよこしなさい」
 シーリアはバッグを手渡した。アーロンはそれをスーツケースのそばに置いた。彼女はまだコートを着て、黒のハンドバッグを脇に抱えていた。
 アーロンはシーリアのそばに戻ると、やさしくからかった。「ハンドバッグを置いていいよ。すぐに必要になることはないだろうから」
 シーリアは脇からハンドバッグを離したが、そばに置くのではなく、胸の前できつく抱きしめた。そうすれば、なんであれアーロンが計画しているかもしれない危険なことから、身を守ることができるかのように。
「あの、アーロン?」
「なんだい?」
「ききたいことがあるの」
「どうぞ」
「あの、これはなんのつもり? どうしてここにいるの?」
 アーロンがさらに近づいた。シーリアの目はますます大きく見開かれた。「ぼくはきみにハンドバッグを置いて、コートを脱いでもらいたいんだ」
「なぜ?」
 アーロンは頭を振った。「さあ、シーリア、ハンドバッグとコートを……」
 シーリアは目を閉じ、音をたてて息を吸うと、大きく吐きだした。「もう、わかったわ」ハンドバッグを安楽椅子の上に置くと、手早くコートを脱ぎ、バッグの上に投げる。「さあ、これでご満足かしら? 次はなんなの?」
 アーロンは自分のコートを脱ぐと、シーリアのコートの上にほうり投げた。
「アーロン?」
 彼は肩をすくめた。「きみにキスをしたかったんだ。さっき、〈ハイグレード〉の裏口で」
 シーリアは頬をピンク色に染めた。「まあ」
 アーロンは手袋を片方ずつ脱いだ。「母に邪魔をされたから次の機会が来るのを待っていたんだ」
「次の機会って……今のような?」
 アーロンはうなずいた。
「まあ」シーリアの怯えと興奮の入りまじった表情を見て、アーロンはますますキスをしたくなった。
 アーロンはコートの上に手袋を置き、またシーリアに近づいた。そしてシーリアの顎に両手をそえて、彼女の甘い息を吸いこむと、唇を近づけた。
「わたしたち、話をする必要があるわ」アーロンの唇が触れる直前に、シーリアは言った。
 アーロンは顔をあげて、シーリアの目をのぞきこんだ。「なんのことで?」
「この……ことでよ。なぜ突然キスをしたくなったの? わたしには関心を持っていないし、これからも持つことはないって言ったのに、どうして急に今夜……関心を持ったの?」
「自然な感情のままに行動してはいけないのかい?」アーロンはシーリアの髪を撫でた。なめらかな髪は、てのひらに心地よかった。
 シーリアは息をのんだ。「自然な感情のままに行動する、ですって?」
「それがぼくの気持だよ」
「状況によるわ」
「どんな状況に?」
「その、あなたは自然な感情のままに、どこまで進むつもりなの?」
「シーリア」
「え?」
「まず手始めにキスをするのはどうかな?」
「そうね……」
「ということは?」
「わかったわ」
「それは、イエスってことかい?」
 シーリアはうなずいた。
 ついにうなずいた。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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