和書>小説・ノンフィクション>ライトノベル>ラブコメ
著者プロフィール
桑島由一(くわしま・よしかづ)
1977〜
9月26日、東京生まれ。ゲームシナリオや作詞、小説、イラストまで手がけるマルチなクリエーター。代表作に『神様家族』『グリーングリーン ナイショの同級生』『魔法少女リオ 〜コスプレオーバードライブ』『引きこもりマニュアル』(共著)など多数。
1977〜
9月26日、東京生まれ。ゲームシナリオや作詞、小説、イラストまで手がけるマルチなクリエーター。代表作に『神様家族』『グリーングリーン ナイショの同級生』『魔法少女リオ 〜コスプレオーバードライブ』『引きこもりマニュアル』(共著)など多数。
解説
神山佐間太郎の父は神様。母・姉・妹が女神様、お手伝いさんは天使。……いやマジで。
家族のおせっかいで何でも願いがかなってしまう、ウンザリな毎日。初恋の相手さえ、神である父の力で相手から迫ってきたりして、もう興ざめ! 「こんなのは恋じゃない! 自分の力で彼女を惚れさせなくて、何が恋愛だ!」 果たして佐間太郎は、過保護な親(神様)の干渉ナシに彼女を作れるのか? ちょっとせつなくてアットホームなラブコメ・ファンタジー、颯爽登場!!
家族のおせっかいで何でも願いがかなってしまう、ウンザリな毎日。初恋の相手さえ、神である父の力で相手から迫ってきたりして、もう興ざめ! 「こんなのは恋じゃない! 自分の力で彼女を惚れさせなくて、何が恋愛だ!」 果たして佐間太郎は、過保護な親(神様)の干渉ナシに彼女を作れるのか? ちょっとせつなくてアットホームなラブコメ・ファンタジー、颯爽登場!!
目次
第一章 ブルマおめでとー
第二章 佐間太郎初恋モーレツ大作戦
第三章 アレな水着で女神の吐息《といき》
第四章 メメの感情ルーレット
第五章 神様家族
エピローグ
あとがき
第二章 佐間太郎初恋モーレツ大作戦
第三章 アレな水着で女神の吐息《といき》
第四章 メメの感情ルーレット
第五章 神様家族
エピローグ
あとがき
抄録
「ごめんなさい、待ちました?」
久美子はそう言って髪をかきあげた。葉の重なる音に混じって、サラサラとした彼女の髪の音が聞こえてくるようだ。久美子の魅力は、ちょっとした魔法を思わせる。見とれていると、とりこじかけになってしまう。
「いいや、待ってないよ。それで、話ってなに?」
至極平凡に佐間太郎は答えた。テンコは見つからないように注意して二人を覗《のぞ》きつつ、なんでこんなことしてんだろうと思った。
なんだかあたしって、みじめなような気がするのよねー、と。
「実はね、神《かみ》山《やま》くん……。ううん、佐間太郎くんにどうしても言いたいことがあって」
久美子は佐間太郎に近づいた。傍《そば》で見ていたテンコが、おいおいそれは近づきすぎなんじゃないの、若い娘が男に近づいていいのは半径一メートルまでですよ、と思わずうなってしまうほど、吐《と》息《いき》が届いてしまうぐらいに接近した。
「な、なにかな?」
佐間太郎は平静を装っているが、激しく動揺しているのがテンコにはわかる。
「その……佐間太郎くん……あのね……」
「う、うん」
このまま放っておいたら、キスしてしまうのではないだろうか。テンコは止めていいのかいけないのかわからないまま、目を離さずにその状況を見つめた。
「あたし、ずっと佐間太郎くんのことが好きだったの!!」
「え?」
佐間太郎とテンコは、同時に言った。好きになりました、ならわかる。
しかし「ずっと」とは?
「あたし、小さい頃《ころ》からずっと佐間太郎くんが好きでした! 抱いてください!」
久美子はそう叫《さけ》ぶと、佐間太郎に抱きついた。
「は!? な、なに、ずっとなに!? 君とは昨日、初めて会ったんじゃないか!」
彼がそう言うと、久美子は佐間太郎の胸に顔を埋《うず》めたまま少し考えた。
なるほど、その通りだ。んじゃ、こっちで。
「昨日会って、一《ひと》目《め》惚《ぼ》れしました! 抱いてください!」
「なんじゃそりゃ!」
久《く》美《み》子《こ》はまるで躊躇《ちゆうちよ》することなく、制服を脱ぎだす。あまりに唐突な行動に、さすがの佐《さ》間《ま》太《た》郎《ろう》も普通ではないと察した。だからと言って、馬乗りになって迫ってくる美少女を押しのけるのはもったいない。
「わたし、佐間太郎くんのこと大好き! 体が求めてるの! 佐間太郎くんのことを、わたしの体が求めてるんです! きっと二人はずっと恋人だったの、例えば前世とか!? そう、前世で一緒に戦った戦士? とか結ばれなかった恋人? とにかく、いま、すぐ、結ばれますよーに!」
既《すで》に彼女は制服の上を脱いでしまい、下着にスカートという姿になっている。そして今度は、佐間太郎のズボンを脱がしにかかっているのだ。いやん。
「ちょ、久美子さん! おかしいって! そのキャラ設定変だって!」
「いいの、変でもなんでもいいの! 理由はないの! ただ、ただ抱きしめて! そしてキスしてください! 久美子はあなたの奴《ど》隷《れい》です! 犬です! それじゃなかったら、お母さんです! もうなんでもいいです!」
服を脱ぐと、彼女の胸が予想以上に大きいことがわかった。体が細いから、サイズが小さくてもバストが大きく見えるのだろうか。それは真っ白く、マシュマロのようにフワフワしていた。佐間太郎は、きっとこれは神様がくれたチャンスだろうと、その胸に手を伸ばそうとして気づく。
神様がくれたチャンス?
『オヤジ! てめぇか!!』
*この続きは製品版でお楽しみください。
久美子はそう言って髪をかきあげた。葉の重なる音に混じって、サラサラとした彼女の髪の音が聞こえてくるようだ。久美子の魅力は、ちょっとした魔法を思わせる。見とれていると、とりこじかけになってしまう。
「いいや、待ってないよ。それで、話ってなに?」
至極平凡に佐間太郎は答えた。テンコは見つからないように注意して二人を覗《のぞ》きつつ、なんでこんなことしてんだろうと思った。
なんだかあたしって、みじめなような気がするのよねー、と。
「実はね、神《かみ》山《やま》くん……。ううん、佐間太郎くんにどうしても言いたいことがあって」
久美子は佐間太郎に近づいた。傍《そば》で見ていたテンコが、おいおいそれは近づきすぎなんじゃないの、若い娘が男に近づいていいのは半径一メートルまでですよ、と思わずうなってしまうほど、吐《と》息《いき》が届いてしまうぐらいに接近した。
「な、なにかな?」
佐間太郎は平静を装っているが、激しく動揺しているのがテンコにはわかる。
「その……佐間太郎くん……あのね……」
「う、うん」
このまま放っておいたら、キスしてしまうのではないだろうか。テンコは止めていいのかいけないのかわからないまま、目を離さずにその状況を見つめた。
「あたし、ずっと佐間太郎くんのことが好きだったの!!」
「え?」
佐間太郎とテンコは、同時に言った。好きになりました、ならわかる。
しかし「ずっと」とは?
「あたし、小さい頃《ころ》からずっと佐間太郎くんが好きでした! 抱いてください!」
久美子はそう叫《さけ》ぶと、佐間太郎に抱きついた。
「は!? な、なに、ずっとなに!? 君とは昨日、初めて会ったんじゃないか!」
彼がそう言うと、久美子は佐間太郎の胸に顔を埋《うず》めたまま少し考えた。
なるほど、その通りだ。んじゃ、こっちで。
「昨日会って、一《ひと》目《め》惚《ぼ》れしました! 抱いてください!」
「なんじゃそりゃ!」
久《く》美《み》子《こ》はまるで躊躇《ちゆうちよ》することなく、制服を脱ぎだす。あまりに唐突な行動に、さすがの佐《さ》間《ま》太《た》郎《ろう》も普通ではないと察した。だからと言って、馬乗りになって迫ってくる美少女を押しのけるのはもったいない。
「わたし、佐間太郎くんのこと大好き! 体が求めてるの! 佐間太郎くんのことを、わたしの体が求めてるんです! きっと二人はずっと恋人だったの、例えば前世とか!? そう、前世で一緒に戦った戦士? とか結ばれなかった恋人? とにかく、いま、すぐ、結ばれますよーに!」
既《すで》に彼女は制服の上を脱いでしまい、下着にスカートという姿になっている。そして今度は、佐間太郎のズボンを脱がしにかかっているのだ。いやん。
「ちょ、久美子さん! おかしいって! そのキャラ設定変だって!」
「いいの、変でもなんでもいいの! 理由はないの! ただ、ただ抱きしめて! そしてキスしてください! 久美子はあなたの奴《ど》隷《れい》です! 犬です! それじゃなかったら、お母さんです! もうなんでもいいです!」
服を脱ぐと、彼女の胸が予想以上に大きいことがわかった。体が細いから、サイズが小さくてもバストが大きく見えるのだろうか。それは真っ白く、マシュマロのようにフワフワしていた。佐間太郎は、きっとこれは神様がくれたチャンスだろうと、その胸に手を伸ばそうとして気づく。
神様がくれたチャンス?
『オヤジ! てめぇか!!』
*この続きは製品版でお楽しみください。
本の情報
紙書籍初版: 2003/6/30
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