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ダンディ陛下とエロスの指輪

ダンディ陛下とエロスの指輪


発行: ヴァニラ文庫
シリーズ: ヴァニラ文庫ダンディ陛下とエロスの指輪
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★☆☆8
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解説

 ジュスティーヌ、自分で足を開いて見せなさい。

 ■「君が可愛いから意地悪をしたくなる。苛めたくなる」 パーティで薬指に光る涙型のファンシーピンクダイヤモンドをあしらった指輪を嵌めてしまったジュスティーヌ。この指輪は、いったん嵌ると抜けないうえに、独身主義者のはずの陛下をも恋に堕とすエロスの指輪だった!? テクニシャンな王の愛撫に、疼く体を暴かれて、震えて感じる幼いジュスティーヌの心。でも、この恋心は偽りなの?

 ■陛下を発情させちゃう指輪!? こんな快感初めて……あまくトロける調教ラブ

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

 理知的な表情は、ともすれば冷たい印象を与えそうなものなのに、洗練された振舞のせいか、そうは見えない。内面から滲み出る魅力とは、きっとこういうものなのだと、ジュスティーヌは我を忘れて国王に見とれてしまう。
 無論、長身かつ均整のとれた身体つきといい、整った顔立ちといい、彼を引き立たせるセンスのよい小物といい、外見だけでも十分すぎるほど魅力的であることは、疑いようのない事実だった。
 しかし、いくら着飾ったところで、それだけではこれほどまでに人の目を惹きはしないだろう。
 国王の圧倒的なカリスマとでもいうのだろうか?
 生まれたときから、常に他人に見られてきた人物は、きっと自分の見せ方というものを熟知しているのだろう。
 自分と正反対の存在がまぶしくて、まぶしすぎて、よりいっそう自分を小さく感じてしまうというのに、なぜか、どうしても目を逸らすことができない。
 そして、積極的に挨拶をしている令嬢たちもまた、そんな彼に引けをとらないほど、美しく華やかな女性ばかりだった。
 中でも、輝くような微笑みを浮かべた美女は、メリハリのついた女性らしい身体のラインを強調するような緋色のドレスを身にまとい、レアンドル同様、ただそこにいるだけで人の目を惹くカリスマ性を備えていた。ジュスティーヌの目から見ても、とても魅力的でまぶしいほど。
 ジュスティーヌが目をしばたたかせて彼女を見つめていると、それに気づいた父親が、彼女にため息混じりに耳打ちしてきた。
「彼女はアンジェリカ王女だ。とても魅力的だろう? まだ幼い頃から、多くの縁談が寄せられていたらしい。だが、王女は、レアンドル国王陛下のことを慕い続けていて、他の話には見向きもしないそうだ。ジュスティーヌ、おまえにもせめてあの半分程の愛嬌でもあればよいのだが……」
「…………」
 一国の王女と比べられても困ります、無茶を言わないでくださいという言葉を無理やり呑み込むと、父親に気づかれないように、そっとため息をついた。
 何を言っても父親には伝わらない。無茶を言われても逆らってはならない。何か意見しようものなら、その何倍もひどい言葉がかえってくるのだから。
 一体、いつまでこんな生活が続くのだろう? と、途方に暮れてしまう。自由にのびのびと自分の考えを口にすることができた田舎暮らしが恋しくてならない。
 そんな彼女に構うことなく、イヴァンはジュスティーヌの腕を掴んでこう言った。
「さあ、我々も負けてはいられない。一緒にご挨拶に伺おう!」
 強引にジュスティーヌを国王のほうへと連れていこうとする。
 華やか極まりない美男美女の輪が、目には見えない壁となって、彼女の前に立ちはだかっていた。
 あまりもの居心地の悪さに、ジュスティーヌは父親の手を振り払って逃げ出したくなる。
 だが、そんなことをして父親の機嫌を損ねでもすれば、どんなにきつい仕打ちを受けるか分かったものではない。
「少しでも覚えていただいて伝説を試す候補として選んでもらわねばな! 皆、そのために必死なのだから──」
 イヴァンの言葉に、ジュスティーヌは眉根を寄せる。
(伝説を試す候補? 伝説って?)
 父親が何を言っているか分からない。だが、それを尋ねる余裕は、もはや残されていなかった。
 遠目に眺めているだけで十分なのに、まさか国王にご挨拶をすることになるなんて。
 国王を取り囲む人だかりとの距離が縮めば縮むほど、緊張のあまり頭の中が真っ白になってしまう。
 あんなに素敵な人に、一体どんな風にご挨拶をすればいいのだろう? 声をかけることすら躊躇われるほどの人だというのに……。
 社交界での立居振舞、マナーの類は短期間のうちに家庭教師に厳しく仕込まれたが、それら全てが頭の中から吹き飛んでしまう。
 今すぐこの場から逃げ出したい衝動に駆られるが、父親には逆らえない。心臓の鼓動が速度を増していき、破裂してしまうのではないかと不安になる。
「国王陛下。ご無沙汰しております。イヴァン・アルムストにございます。今年も舞踏会にお招きいただきまして、身に余る栄誉にございます」
 イヴァンが、今までにジュスティーヌが見たこともないような、にこやかな微笑みを浮かべて、国王と握手を交わした。
 普段の苦虫をかみつぶしたような厳しい顔が嘘のようで、ジュスティーヌは父親の変貌ぶりに驚きを隠せない。
「アルムスト氏、お久しぶりです。お変わりありませんか?」
「それが、なんと長らく生き別れになっていた娘が見つかりまして。ほら、ジュスティーヌ、陛下にご挨拶をしなさい」
「……お、お初に……お目にかかります。国王陛下、ジュスティーヌと申します……」
 イヴァンに挨拶をするように促され、こわばりきった声を振り絞ってドレスを摘むと、腰を落として国王に礼をした。
 緊張のあまり声が裏返ってしまい、顔が真っ赤に火照ってしまう。
「初めまして。しかし、まさかアルムスト氏にこれほど美しいお嬢さんがいたとは……驚きました」
 国王はジュスティーヌの手をとると、恭しく手の甲に口づけてきた。

*この続きは製品版でお楽しみください。

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