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裏小倉(原典付き)

裏小倉(原典付き)


発行: オンライン出版
価格:100pt
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対応端末:パソコン ソニー“Reader”
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著者プロフィール

 筒井 康隆(つつい やすたか)
 1934年、大阪に生れる。父は動物学者の筒井嘉隆。同志社大学文学部卒。大学時代は演劇と心理学に熱中した。工芸社勤務を経て、デザインスタジオ〈ヌル〉を設立、経営にあたる。60年、SF同人誌「NULL」を発刊、同誌一号に発表の処女作「お助け」が江戸川乱歩に認められ「宝石」8月号に転載された。65年、上京して専業作家となる。以後、ナンセンスなスラップスティックを中心として、精力的にSF作品を発表、『ベトナム観光公社』『アフリカの爆弾』などの作品集で直木賞候補となった。81年、『虚人たち』で第九回泉鏡花賞受賞。実験的な作風を好み、『脱走と追跡のサンバ』『虚航船団』『残像に口紅を』『文学部唯野教授』『朝のガスパール』など傑作多数。抒情的な短篇や、軽妙なエッセイの他に、戯曲、アンソロジー編集など、常に第一線に立って幅広く活躍。
 93年9月から、次々と用語を規制していく風潮に抗議して断筆し、話題となる。97年1月、執筆再開。

解説

 小倉百人一首をすべてパロディ化した、前人未踏空前絶後の怪作。

 *本編は、筒井康隆氏の作品「裏小倉」に、小倉百人一首を付録として収録したパピレスオリジナル版です。線で区切られた上部が原典、下部が筒井氏のパロディですので、読み比べてお楽しみください。(編集部)

抄録

秋(あき)の田のかりほ(お)の庵(いお)の苫(とま)をあらみ
  わがころも手(で)は露(つゆ)にぬれつつ /天智天皇


あきのたの かれきのいわの うまをはやめ
   あかごのむれは かゆにむれつつ


 〈通釈〉秋の田の枯木の岩でできた馬の足があまり早いので、赤ん坊の群れが粥にむらがっている。


春過ぎて夏来にけらし白妙(しろたえ)の
   衣(ころも)干すてふ天(あま)の香具山(かぐやま) /持統天皇


はれすぎて なつぼけらしく うろたえの
   こどもほすてす かまをとぐやま


 〈通釈〉天気がよすぎて夏ぼけのようだ。うろたえた子供やホステスが山の上で釜を磨(と)いでいる。のどかだなあ。


足引(あしひき)の山どりの尾のしだり尾の
   ながながし夜(よ)をひとりかもねむ(ん) /柿本人麿


あしびきの やまでらのこの ひだりての
   ながながしてを ひとがかむなり


 〈通釈〉「あしびきの」は山の枕詞。山寺の子の左手が長すぎるので、ひとが噛みちぎった。おもしろいことである。


田子(たご)の浦にうちいでて見れば白妙(しろたえ)の
   富士の高根(たかね)に雪はふりつつ /山部赤人


あごのうらに くちいでてくれば しろいはの
   さじのたがねに つきはかけつつ


 〈通釈〉顎の裏に口ができ、白い歯がのぞいている。その歯でスプーン兼用の鏨を噛んだら、突然月が欠けた。

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