和書>小説・ノンフィクション>ボーイズラブ小説>極道・刑事
著者プロフィール
晶山 嵐子(しょうやま らんこ)
出身地:大阪/星座:獅子座/血液型:A型/趣味:読書、映画鑑賞/誕生日:8月19日。
出身地:大阪/星座:獅子座/血液型:A型/趣味:読書、映画鑑賞/誕生日:8月19日。
解説
東京高検検事長の一人娘との婚約も整い、順風満帆の辣腕美人検事・佐納章彦……。だが、入院中の後輩検事の代わりに法廷に立ったあの日から、彼の人生は一変した。裁判で執行猶予を取った相手……極道の次男、17歳の勝輝に部屋で待ち伏せされ、完膚なきまで弄ばれ……愉悦に慣らされていく章彦の躰。絶望と裏腹の快楽の日々……。凄絶な愛煌くハードラブ!
目次
有・罪・判・決
シャンパングラスの恋
シャンパングラスの恋
抄録
章彦の腕には点滴が刺さっていて、ベッドには三つの点滴の袋が下げられていた。先ほど看護婦が袋の交換をしたところだ。気分が悪いから、と章彦は点滴を遅くしてもらっている。
榊が来るかな……と、章彦は思った。
先ほどまで前山もいた。榊は今長くなりそうな公判を抱えているので忙しい。そうそう章彦につき合ってもいられないのに、章彦の送迎をしてくれていた。マンションの中に誰もいないのを確認して、章彦を入れて、帰る。もう、章彦は自分一人で自宅に入ることすらできなくなっていたのだ。
非合法の最高峰にいる勝輝。
常識など何も通じない。
それは……今、でも……
章彦が振りかざしてきた法律が、章彦を縛っていた。
コンコンコンコンコン。
「はーい、章彦さんっ。お元気ぃ?」
「ひっぃっ!」
ドアがノックされたので榊だと、章彦は思ったのに。
現れたのは、勝輝、だった。
にこにこして近づいてくる勝輝。
一瞬硬直した章彦は、次の瞬間、ベルを押そうと枕元《まくらもと》に手を伸ばして……勝輝に押さえられた。
「お、そーいっ! あんた本当。危機意識ないんじゃないの? 本当にえらい試験通った人なの?」
勝輝はベルのスイッチを止めているテープを外し、ベッドの下に投げ捨てた。点滴を見上げる。
「ラッキー。あと一時間は看護婦来ないね」
「っっっ!」
章彦は勝輝の視線を追って点滴のパックを見上げた。
それは先ほど章彦が遅くしてもらったものだ。看護婦は二時間ぐらいかかる、と言っていた。少なくとも、呼ばないかぎり二時間は看護婦は来ないだろう。
誰かっ!
叫ぼうとした章彦は当然のように口を塞《ふさ》がれた。
「そう何度もチャンスはあげないよ。だから言ったじゃん。悲鳴は最初に上げないと駄目だよ、って。もう何分たってると思ってるのさ」
「むっぐぅっ!」
勝輝は章彦の口を、頬を掴むことで無理やり開き、ハンカチを押し込んだ後でゴムボールを呑み込ませた。顎《あご》が開ききって声も上がらなければ、噛みしばることもできない。
勝輝の太い腕が上掛けをめくり上げ、脇《わき》で結んでいた術衣を開いた。
水色の術衣の下は全裸だ。真っ白な章彦の肌が晒される。勝輝は高く口笛を吹いた。
「傷痕《きずあと》がないじゃんっ。お腹切ったんじゃないの? ナニ? 手術してないの?」
口から内視鏡を入れて手術する内視鏡手術には外から見て術痕は残らない。章彦も雅子の言っていることを耳半分に聞いていたので。痕がない、と言われて自分の腹を見た。
サァ……と、胸から腹から、叢《くさむら》まで見てしまって咄嗟《とっさ》に顔を逸らす。
体重を支えるために立てていた右膝《みぎひざ》が白くて……何か、自分でもとても卑猥《ひわい》なものを見た気分になった。
自分の躰にそんなことを思ってしまったことにまた自己嫌悪を感じる。前に勝輝に噛まれた右の乳首がひくひくと灼《あつ》くなっていた。
真っ赤になって顔を逸らせた章彦に、勝輝はペロリ、と自分のくちびるを舐《な》め上げる。
いやらしい顔だった。
章彦は嫌悪感を覚えて目を背ける。
「なんだ? あんた、抵抗しないの?」
「っっ!」
*この続きは製品版でお楽しみください。
榊が来るかな……と、章彦は思った。
先ほどまで前山もいた。榊は今長くなりそうな公判を抱えているので忙しい。そうそう章彦につき合ってもいられないのに、章彦の送迎をしてくれていた。マンションの中に誰もいないのを確認して、章彦を入れて、帰る。もう、章彦は自分一人で自宅に入ることすらできなくなっていたのだ。
非合法の最高峰にいる勝輝。
常識など何も通じない。
それは……今、でも……
章彦が振りかざしてきた法律が、章彦を縛っていた。
コンコンコンコンコン。
「はーい、章彦さんっ。お元気ぃ?」
「ひっぃっ!」
ドアがノックされたので榊だと、章彦は思ったのに。
現れたのは、勝輝、だった。
にこにこして近づいてくる勝輝。
一瞬硬直した章彦は、次の瞬間、ベルを押そうと枕元《まくらもと》に手を伸ばして……勝輝に押さえられた。
「お、そーいっ! あんた本当。危機意識ないんじゃないの? 本当にえらい試験通った人なの?」
勝輝はベルのスイッチを止めているテープを外し、ベッドの下に投げ捨てた。点滴を見上げる。
「ラッキー。あと一時間は看護婦来ないね」
「っっっ!」
章彦は勝輝の視線を追って点滴のパックを見上げた。
それは先ほど章彦が遅くしてもらったものだ。看護婦は二時間ぐらいかかる、と言っていた。少なくとも、呼ばないかぎり二時間は看護婦は来ないだろう。
誰かっ!
叫ぼうとした章彦は当然のように口を塞《ふさ》がれた。
「そう何度もチャンスはあげないよ。だから言ったじゃん。悲鳴は最初に上げないと駄目だよ、って。もう何分たってると思ってるのさ」
「むっぐぅっ!」
勝輝は章彦の口を、頬を掴むことで無理やり開き、ハンカチを押し込んだ後でゴムボールを呑み込ませた。顎《あご》が開ききって声も上がらなければ、噛みしばることもできない。
勝輝の太い腕が上掛けをめくり上げ、脇《わき》で結んでいた術衣を開いた。
水色の術衣の下は全裸だ。真っ白な章彦の肌が晒される。勝輝は高く口笛を吹いた。
「傷痕《きずあと》がないじゃんっ。お腹切ったんじゃないの? ナニ? 手術してないの?」
口から内視鏡を入れて手術する内視鏡手術には外から見て術痕は残らない。章彦も雅子の言っていることを耳半分に聞いていたので。痕がない、と言われて自分の腹を見た。
サァ……と、胸から腹から、叢《くさむら》まで見てしまって咄嗟《とっさ》に顔を逸らす。
体重を支えるために立てていた右膝《みぎひざ》が白くて……何か、自分でもとても卑猥《ひわい》なものを見た気分になった。
自分の躰にそんなことを思ってしまったことにまた自己嫌悪を感じる。前に勝輝に噛まれた右の乳首がひくひくと灼《あつ》くなっていた。
真っ赤になって顔を逸らせた章彦に、勝輝はペロリ、と自分のくちびるを舐《な》め上げる。
いやらしい顔だった。
章彦は嫌悪感を覚えて目を背ける。
「なんだ? あんた、抵抗しないの?」
「っっ!」
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