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秘められた情熱 戦士に愛を

秘められた情熱 戦士に愛を


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・ヒストリカル戦士に愛を
価格:700pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 マーガレット・ムーア(Margaret Moore)
 俳優エロール・フリンに憧れ、『スター・トレック』のミスター・スポックに恋をした少女は、やがて謎めいた魅力的な悪漢をヒーローに仕立てたロマンス小説を書くことに夢中になった。カナダのオンタリオ州スカボローに夫と二人の子供、二匹の猫と暮らしている。読書と裁縫が趣味。

解説

 秘められた情熱が解き放たれたとき、愛は野火のごとく燃え盛る。

 ■「大事な客人が来るから手厚くもてなすように」 強欲な商人である父親の言葉に、ショーナは憤然とした。“手厚くもてなす”とは、女としての魅力を使えという意味だ。もっとも、たとえそう目論んだとしても、誘惑などできはしない。父の言うように、わたしは醜く、誰にも望まれない行き遅れなのだから! ところが、客人グリフィズ・ディレイニアはそう思わなかった。ショーナの父親に彼女との結婚をすすめられたときには、抑えきれない欲望が顔に出てしまったのかと焦ったほどだった。そしてショーナに寝室まで案内されたとき、彼の自制心の糸が切れた。惑わされているのはわかっていたが、夢中で唇を求めたのだ。ディレイニア男爵自慢の冷静な長男がどうしたんだ? だが、だまされたとわかっていても彼女が欲しかった。今すぐにでも。

抄録

「きみは自分の知らないところでお父上が勝手に決めたと言いながら、ぼくに警告しようとしている」
 ショーナは真っ赤になった。「わたしの言いたいことはおわかりになっているはずです」彼女は言った。「わたしは父の片棒を担ぐつもりはありません」
「できれば、妙な邪推はしたくないのだが」グリフィズはそう言って、彼女に近づいた。
 次の瞬間、彼は手を伸ばせば触れられるほどショーナのそばにいた。ショーナはとまどいながらも、口のなかがからからに乾くのを感じた。
「きみはお父上に利用されるのを快く思っていないのだね?」
 ショーナは黙ってうなずいた。
「それはきみの主義かな、それとも、ぼくがいやだから、そう言っているだけなのかな?」
「あなたがいやだというのではありません」
 グリフィズはいぶかしげに眉を上げた。「それは果たして、喜んでいいものかどうか……」
「あなたを侮辱する気も、おだてるつもりもありません」ショーナはきっぱりと言った。「これだけはわかってほしいのです。父がどんなことを言っても、わたしは手厚いもてなしはしますが、度を越えたもてなしをするつもりはありませんから」
「わかりました」ウェールズ人はつぶやくように言い、にこりともせずにショーナをじっと見つめた。「つまり、ぼくと一夜をともにする気はないと言うのだね?」
「もちろんです!」
「きみには帰ってもらうべきだった」グリフィズは重々しい口調で言った。「貴族は、特に客として招かれたときは、節度あるふるまいが求められる。主人のお嬢さんに寝室まで連れてこられるとは思ってもみなかったが……正直言って、礼儀を忘れたくなるほど誘惑に駆られたのはこれが初めてだ」
 ショーナは唾をのみ込んだ。彼女はグリフィズに見つめられていることを、そして自分が決して美しくはないことをいやというほど意識していた。グリフィズはほんのお世辞のつもりで言ったのかもしれないが、彼の甘いささやきにショーナは全身が熱くなるのを感じた。
 自分がぽうっとして、ばかみたいにほほえんでいるのはわかっていたが、ほかにどうすることもできなかった。ショーナにこれほど喜ばせることを言った男性は、今までひとりもいなかった――グリフィズの瞳のなかに見た彼女への好意は偽りであるはずがない。
 グリフィズはショーナの肩をつかんでそっと抱き寄せ、顔を近づけてきた。「正直なのがきみのいいところだ、ショーナ。きみは美しい」
 唇と唇が触れ合った瞬間、ショーナはともされた蝋燭の蝋のように体がとろけていくのを感じた。彼女はグリフィズのキスから顔をそむけることも、ぐるぐるまわりだした地面を止めることもできなかった。
 グリフィズは片方の手でショーナの髪を撫で、もう片方の手で背中を撫で下ろした。ショーナは自ら進んで彼の胸にもたれ、情熱的にキスを返した。グリフィズのマントの前が開き、ショーナは彼のたくましい胸に両手を当て、その胸が上下しているのをてのひらで感じた。
 グリフィズが情熱に突き動かされるように舌先でショーナの閉じた唇を押し開けようとすると、彼女はグリフィズの要求に応えて唇を開いた。
 グリフィズに強く抱き締められ、ショーナの口から低いうめき声がもれた。
 グリフィズが突然キスをやめた。
 ショーナはわけがわからず、あえぎながらもの問いたげな目でグリフィズを見た。彼女の唇はグリフィズのキスを求めてまだうずいていた。
 グリフィズは突然自分を襲った欲望の激しさに驚いて、荒い息をしてショーナを押しやった。こんなことは今まで一度もなかった。ただの一度もだ! いったいどうしてしまったのだろう? もしや、彼女が……?
「ぼくになにをしたんだ?」グリフィズは問いつめた。「魔法をかけたのか?」
「ど、どういう意味?」ショーナはささやくような声でたずねた。
「きみとベッドをともにするという考えにはそそられるが、ぼくは名誉を重んじる男だ。主人の娘に誘惑されたりはしない」
「わたしは誘惑なんかしていないわ!」
 グリフィズは脇に下ろした両手のこぶしをぎゅっと握り締め、なんとか怒りを抑えようとした。ディアマットは交渉を有利に運ぶためにショーナにぼくを部屋に案内させ、なにかあれば、彼女との結婚を迫るつもりにちがいない。「嫉妬に駆られた求婚者はどこにいるんだ? それとも、お父上が今にも部屋に飛び込んできて、きみを辱めたと言ってぼくを責める手はずになっているのか?」
 ショーナはグリフィズの非難と突然の態度の変化に驚いて、ただ茫然と彼を見つめた。
「お父上の企みを快く思っていないと言っているわりには、進んでぼくに身をゆだねたではないか」グリフィズはマントの前を合わせながら、つづけた。「それとも、キスはほんの食前酒にすぎなかったのかな? あいにくだが、お父上の思いどおりにはいかない。きみと結ばれるのははなはだ礼儀に反するが、ウェールズでは結婚前にベッドをともにしたからといって、結婚を強制されることはない」
「違うわ! あなたが――あなたがわたしにキスをしたのよ!」ショーナはグリフィズの疑いに困惑して、激しく否定した。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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