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ハーレクイン・イマージュセット 9

ハーレクイン・イマージュセット 9


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・デジタルセットハーレクイン・イマージュセット
価格:1,140pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 ソフィー・ペンブローク(Sophie Pembroke)
 学生時代にロマンス小説と出合い、のちにランカスター大学で英語の学位を取るために夜どおしハーレクイン小説を読んだ。それがきっかけで、ハッピーエンドの信奉者となった。自著ではみずからが住んだことのある土地を題材にすることが多く、イングランドの郊外の町に漂う気取ったユーモアやウェールズの山々の野性味、ロンドンの夏の熱気や緊張感を好んで描く。また、主人公たちにお城でキスをさせる傾向があると語る。

 レベッカ・ウインターズ(Rebecca Winters)
 アメリカの作家。十七歳のときフランス語を学ぶためスイスの寄宿学校に入り、さまざまな国籍の少女たちと出会った。これが世界を知るきっかけとなる。帰国後大学で、多数の外国語や歴史を学び、フランス語と歴史の教師になった。ユタ州ソルトレイクシティに住み、四人の子供を育てながら執筆活動を開始。これまでに数々の賞を受けたベテラン作家である。

解説

 ★お得なセット価格★ハーレクイン・イマージュ2作品収録。

 『大富豪との一夜の続き』――出張先のホテルで予約に手違いがあり困っていたルースは、ホテルの経営者で大学時代の同級生、ベンと偶然再会した。ルームメイトの恋人だった彼の変わらぬ姿に、ルースは胸騒ぎを覚えた。8年前、ルームメイトに連れられ、ベンの誕生パーティに出席したが、ホテル王の子息である彼を取り囲む人々はみな派手好きで、居場所のないルースは独り図書室へ逃げこんでやり過ごそうとしていた。そこへベンが現れ、パーティが苦手な彼女に同調したかと思いきや、突然唇を奪ったのだ。お堅くてつまらない私に、なぜキスなんて? しかも彼は友達の恋人……。純粋なルースは驚きと怖さで逃げ出したのだ。それっきりだったベンと、今夜、彼の豪華ホテルで同室になるとは!

 『殿下に捧げる初恋』――護衛隊長の父とともに宮殿で暮らし始めた12歳のときから、アビーはヴィンチェンツォ皇太子を兄のように慕い、憧れていた。けれど身分の違いは明らかで、彼はやがて近隣国の王女と結婚し、彼女は良き友人として密かな恋心を封印した。やがて28歳になり、アビーは胸に大きな秘密と不安と喜びを抱えていた。子宝に恵まれぬ皇太子夫妻の代理母として、彼の子を身ごもっているのだ。不幸にも、皇太子妃は先日、不慮の事故で亡くなってしまったが。ヴィンチェンツォを励ますためにも、元気な赤ちゃんを産まなければ! しかし、アビーが宮殿にいられるのは出産までという契約。愛する皇太子との別れが、刻一刻と近づいていた……。

抄録

「それでも食事をする必要はあるわ」ルースは指摘した。「それに、〈ハンプトン&サンズ〉はまたしても約束を守ってくれなかった――本当だったら、私はいまごろカーディフにいるはずなのに。だから、私にはもう一度ごちそうになる資格があるわ」
 ベンは眉をつりあげた。「そうなのか? どうやらきみは、寝床を確保するために僕を当てにするのが癖になってきているみたいだな。しかも、言わせてもらえば、それに値するだけの行為はいっさいせずに。ということは、夕食をおごれば、素朴で居心地のいい小屋の宿泊代は請求できるってことか?」
 ルースはしばらく考えてから答えた。「だったら、食事の代金を割り勘にするっていうのは?」
「いいアイデアだ」ベンはキッチンへ行き、食器棚からコーヒーの袋を出した。「とりあえず、ここを案内しようか?」
 彼女は笑顔で振り向いてうなずいた。「お願い」
「よし」ベンはリビングとダイニング、それにキッチンのスペースを腕でぐるりと示して言った。「ここがメインの部屋だ。バスルームは向こう。あっちが僕の部屋。そっちがきみの部屋」彼は隣り合ったドアを順に指さした。「裏口の外は山で、正面のドアを出ると、車と一面の雪だ。そんなところだ。ところで、コーヒーに入れるウイスキーの量は?」
 本来なら午後は仕事にあてるべきだった。だが、ノートパソコンはまだ車の中で、ルースは体が冷えきって、ぐったり疲れ、おまけにベン・ハンプトンともうひと晩一緒に過ごさなければならない。暖炉のそばで温かい飲み物を飲むくらいかまわないわ。
 ルースはキッチンのスツールに腰かけると、ベンが手際よくコーヒーメーカーをセットする様子を見守った。「少なくともウイスキーの風味がわかるくらい」
 ベンはにやりとした。「了解」

 別荘に着いたときには、ベンはルースの表情を観察するよりも、早く中に入って暖まりたい一心だった。だが、こうしてソファに座り、コーヒーを手に、暖炉のほうに足を伸ばしてくつろぐ彼女の姿を見て、ベンは顔をほころばせた。
 けっして立派な別荘ではない。それは承知している。しかし半径十五キロメートルの一帯には、寝室が三つ以上ある家はない。これより大きな別荘ではかえって悪く目立ってしまう。ベンはこの地域に溶けこみたかった。だから、つぶれかけた石の小屋を買ったときに、増築はせずに、元どおりに建て直すにとどめた。所有する不動産の中では、最も高級な建物ではない――どうひいきめに見ても。それでもベンはここが気に入っていた。何より、ここだけが本当の意味で自分だけの場所だからだ。自分で金を出し、自分で選び、自分で装飾を手がけた。ロンドンのペントハウスは、豪華ではあるが会社が所有し、専門のインテリアデザイナーによって室内装飾が施された。そして城は……いまでも祖母の大好きだった薔薇の模様の壁紙が至るところに張られている。いずれ赴いて、きちんと片づけなければならない。
 だが、それは後回しだ。いまは休暇中なのだ。お気に入りの場所でリラックスして過ごす時間だ。思いがけず疑り深くて怒りっぽい客を迎え、明日は雪の中をカーディフまで往復するはめにはなったが。
 コーヒーを飲みながら、ベンは別荘の暖かさを体の芯まで染みこませ、筋肉の緊張をほぐした。いつも家に帰ってきたときにそうするように。
 家。ルースにどこかと尋ねられて、家はないと答えた。欲しくないと思っていることは黙っていた。かつてはベンにも家があったが、母親が仕事ひと筋の父親に愛想を尽かして出ていき、彼は家を失った。
 いつか消えてしまうような家なら必要ない。必要なのは、疲れたときに逃げこんで気力を回復させるための場所だけだ。どこでもかまわない。それが、いまはたまたまここだった。
 だが、僕はもっとここで過ごしたい。
 ルースを家に送り届けたら、戻って、今後一年間の仕事のスケジュールを見直そう。ふたたびウェールズを訪れるために、まとまった休暇を取れるかどうか検討するのだ。あるいはフランスへ行くために。
 ルースはコーヒーを飲み干してから言った。「さっきあなたの言ったパブは、どんなところなの?」
「〈エイト・ベルズ〉といって、国境のこちら側では最高のビールとパイを出す店だ」雪のせいで昼食は抜きだった。おそらくルースも空腹にちがいない。
「なかなかよさそうね」その言葉とは裏腹に、彼女はためらっているように見えた。
 ベンは彼女を安心させようとした。「それに、きみたち都会人のためにワインリストも充実してる」
「まあ、よかった」ルースの顔が明るくなった。
 ベンはくすりと笑った。「まだ丸一日も一緒にいないのに、もう飲みたくて我慢できないのか? そのコーヒーはウイスキーが足りなかったようだな」
「とてもおいしいわ」ルースは答えた。「でも、今日はさんざんな一日だったから、たっぷりの食事とワインを楽しみたいの」
 ベンは暖炉のぬくもりを名残惜しく思いながらも立ちあがった。「それなら、またしても吹雪に立ち向かう覚悟をしないといけない。準備はいいか?」
 ルースはにやりとすると、差し出された彼の手を取って立った。「いつでもいいわ」

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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