マイリストに追加

和書>小説・ノンフィクションハーレクインシルエット・ディザイア

燃えあがる情熱

燃えあがる情熱


発行: ハーレクイン
シリーズ: シルエット・ディザイア
価格:500pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★★5
◆レビューを書く

¥0サンプル
XMDFのファイルをご覧になるにはブンコビューア最新版(無料)をインストールしてください。

「書籍ファイルが壊れています」と表示される場合は、ブンコビューアを最新版にアップデートしてください。
購入する


著者プロフィール

 エイミー・J・フェッツァー(Amy J. Fetzer)
 アメリカはニューイングランドに生まれる。海外での生活が長く、小説の舞台や登場人物の設定にはさまざまな人々と出会った経験が生かされている。十九歳でアメリカ海兵隊員と結婚し、二人の息子をもうけた彼女にとって、一杯のカプチーノとすばらしい本を手にくつろぐのが最高に幸せなときだという。彼女の作品は、ウォールデンブックスのベストセラーリストにも登場したほか、ロマンティックタイムズ誌からも絶賛されている。シルエット・ディザイアの人気作家モーリーン・チャイルドとも親交が深い。

解説

 看護師のケイトは勤め先の病院を休職して、ある特別な患者につき添うことになった。腕に大怪我を負った、別居中の夫リックだ。一年前に家を出ると決めたとき、彼に引き留めてもらえず、ケイトは自分は必要とされていないと思って傷ついた。今、リックは助けを必要としている。傷が癒えるまでの期限つきだが、彼の役に立てるのは幸せなことだった。ところが彼女が家を訪れるなり、リックは冷たく言い放った。「なんの用だ? とっとと自分の家に帰るんだ」
 ★熱いラブシーンに定評のあるエイミー・J・フェッツァーの最新作が、シルエット・ディザイアから一年ぶりに登場! クールさと情熱をあわせもつヒーローの魅力が満載です。★

抄録

 看護に徹するのよ。ケイトはきっぱり自分に言い聞かせると、彼の胸に手をのせ、腕時計を見ながら呼吸数をぼんやり数え出した。ふと目を上げると、リックが目を開いて彼女のことを見ていた。
 眠たげな唇がセクシーな笑みを形作る。ケイトの心臓は一瞬止まりそうになり、すぐにまた早鐘を打ち始めた。
「やあ」リックはけだるげな声で言った。
 ケイトは胸が苦しくなった。「おはよう」
 彼と別居し、独り寝をしてきた一年の歳月が、あっという間に消え去った。ケイトの目頭が熱くなった。リックの左手が背中に上がってきたとき、なじみのある熱い感触が肌を焼き、彼女の体はざわめいた。
「そうか、こうすれば君は戻ってきてくれたんだな」
 わたしなら電話一本で戻ってきたのに。「わたしに看護してもらいたくて、重傷を負ったと言いたいの?」
 リックの唇が笑いをこらえるように震えた。「君のために、これより愚かなこともしたな」
「そうね。たとえばいつ?」
「たとえば、あの紐《ひも》みたいな妙な下着を身につけたときとか」
「でもとってもセクシーだったわ」思い出しただけでケイトの胸は高鳴った。
「僕のあんな格好を見たのが君だけでよかったよ。僕が腰に金の紐をまとったことが知れたら、隊の連中に、どれだけからかわれたことか」
「あれは紐じゃなくてスリングショットというのよ。それに、どうせ私服のときは下着は身につけないくせに」この習慣は、いつもケイトの体を熱くした。
 リックは小悪魔のような笑みを浮かべた。「今も、下着はつけていないよ」リックはケイトの背中にまわした手に力を込めて抱き寄せた。
 思わずケイトの口から、言葉がこぼれた。「奇遇ね。わたしもよ」
 リックは喉の奥でうめくと、さらにきつくケイトを抱き寄せ、唇を重ねた。一年ぶりのキスは電撃のように刺激的で、むき出しの欲望が奔放に荒れ狂った。またたく間にリックは彼女の唇をむさぼっていた。
「ああ、くそ」リックはつぶやくと、飢えたようにキスを続けた。
 ケイトはキスに溺《おぼ》れた。リックの唇がゆっくり味わうように彼女の唇をなぞると、体のすみずみに昔の官能がよみがえり、ざわめいた。リックの舌の滑らかな動きに、脈打つ欲望がケイトの全身を覆ったあと、体の芯《しん》に集まった。リックはギプスをはめていない左手を、彼女の背から胸へと滑らせ、胸の頂のまわりをじらすように指先でゆっくりとなぞった。ケイトは燃え上がるような熱さにのみ込まれると、その熱さをリックにそそぎ込んだ。リックはさらに激しく、むさぼるようなキスをしながら、けがをした右手で彼女を抱き寄せようとして、思わず痛みにうめき、身じろいだ。
 ケイトがぱっと身を離した。リックが彼女の肩をつかむ。
「ちくしょう」彼はつぶやいた。
 罪悪感にさいなまれ、ケイトは慌てて立ち上がった。「これでよかったのよ。わたしたちはキスなんかするべきじゃなかったわ。わたしがここに来たのはよりを戻すためではなく、看護をするためだもの」
「それなら、看護に徹して、僕には近づくな!」リックは腹立たしげに叫んだ。「君は僕たちの関係に終止符を打ったつもりかもしれないが、僕はずっと君が欲しくてたまらなかったんだからな!」
 欲しくてたまらなかった?必要としているとか、愛している、ではなく?やはり看護以上の関《かか》わりを持ってはいけないのだ。リックはわたしに心を開いてはくれないだろう。期待をしたら、またつらい思いをするに決まっている。あんな思いは二度とごめんだ。同じ心の痛手を受けたら、立ち直れないだろう。すでに結婚よりも大事なものを失って、かろうじて生き延びている状態だというのに。
「それはただの欲望よ」ケイトはこわばった声で答えた。「そんなものを、わたしへの気持ちと勘違いしないで」彼女はくるりと背を向けると、キッチンへ向かった。体はいまだにうずき、傷心で喉が焼けつきそうだった。


*この続きは製品版でお楽しみください。

本の情報

形式

【XMDF形式】

XMDFデータをご覧いただくためには専用のブラウザソフト・ブンコビューア最新版(無料)が必要になります。ブンコビューアは【ここ】から無料でダウンロードできます。
詳しくはXMDF形式の詳細説明をご覧下さい。

対応端末欄に「ソニー“Reader”」と表示されている作品については、eBook Transfer for Readerで“Reader”にファイルを転送する事で閲覧できます。
海外版の“Reader”は対応しておりませんので予めご了承くださいませ。

【MEDUSA形式】
MEDUSA形式の作品はブラウザですぐに開いて読むことができます。パソコン、スマートフォン、タブレット端末などで読むことができます。作品はクラウド上に保存されているためファイル管理の手間は必要ありません。閲覧開始時はネットに接続している必要があります。

詳細はMEDUSA形式の詳細説明をご覧下さい。