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花嫁の誤算 富豪一族の花婿 II

花嫁の誤算 富豪一族の花婿 II


発行: ハーレクイン
シリーズ: シルエット・ディザイア富豪一族の花婿
価格:500pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★★8
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著者プロフィール

 キャスリン・ジェンセン(Kathryn Jensen)
 大人向けと同様、若い読者向けの小説も数多く書いている。テキサス州やコネチカット州、イタリアなどを経て、現在はメリーランド州に住む。夫と二匹の猫とともに、自ら所有するヨットで新たな冒険に出かける。夏の間は船上で執筆することも多いという。

解説

 ジュリーは図書館で働く、地味で目立たない女性。これまで男性とつき合ったこともない。でも、どうしても子どもはほしい。その夢をかなえようと、彼女は結婚仲介サービスに入会した。待ちに待った紹介相手のビデオテープが届くと、映っていたのはすてきな男性タイラー・フォーチュンだった。女性に不自由しているとはとても思えないのに、なぜ? とまどいながらもデートに応じたジュリーは、タイラーにいきなり告げられた。「この結婚は純粋な取り引きだと考えてくれ」
 ★先月よりお届けしている『富豪一族の花婿』。今月の花婿はプレイボーイと評判のタイラー。ジュリーは彼のハートを射止めることができるのでしょうか? 次の花婿も本作に登場しています。★

抄録

「聞いてくれ。僕は君に嘘をつきたくない。僕がすぐに結婚したいのにはわけがある」
 彼女の目が不安そうに大きくなった。
「〈フォーチュン建設〉と祖父のベンの会社の資産に関係あることでね。今度の誕生日までに結婚していないと僕は相続できなくなると両親に言われているんだ」
「そんな――」ジュリーは信じられないというように頭を振った。「そんなのフェアじゃないわ!」
「フェアであろうとなかろうと、両親は下の息子に腰を落ち着けて幸福な家庭を持ってもらわなければならないと決めたようだ。そうすれば一族の会社の将来も安泰というわけさ」
「それなら……ご両親にはあなたにふさわしい結婚相手の心づもりがあるんじゃないかしら?」
 彼はうなずいた。「たくさん。だが僕はその誰とも結婚したくない。それに今までにつき合った女性の中にも、これからの人生をともにしていけそうな女性は一人もいなかった」
「私ならいいというの?」ジュリーはきいた。とても信じられない。
 タイラーは彼女の優しい顔を見つめた。「たぶん君なら。君が求めているものはシンプルだ。最初から互いにわかっていれば、双方の利益になるように折り合いをつけてやっていけるはずだ。なんならこれを純粋な取引だと考えてくれてもいい」
 ジュリーはゆっくりとうなずいた。「とても冷たく聞こえるかもしれないけれど、でも、私も割り切れると思うわ。“ソウルメイト・サーチ”に申し込んだ時点で、おとぎ話は卒業したの」
「おとぎ話?」
「本当の愛を見つけるとか……もしもそんなものが存在するのだとしたらの話だけど。私は現実主義者よ、タイラー」
 彼女はタイラーをじっと見た。すると彼は不意にはらわたに衝撃を感じた。性的な刺激に似ていた。彼女は僕のタイプじゃない。彼は自分に言い聞かせた。まったく僕の好みのタイプじゃない。
「セックスのことだけれど」彼女はささやいた。
「えっ、何?」今のは聞きまちがいか?
「わかるでしょう――セックス」彼女は小声で言った自分の言葉に赤くなった。
 タイラーはにやにやしそうになるのをこらえて、まじめな顔を繕った。「ああ。それで?」
「私が妊娠したら、あなたはもう私とベッドをともにする必要はないわ」
「なるほど」
「私たちは前もってすべてを正直にさらけ出しておこうとしているんでしょう……だから言ったの。あなたがそれ以上、責任を感じる必要はないわ」
「わかった」
 そう聞いて僕がほっとすると思ったのだろうか?逆効果だった。タイラーは不意に彼女があのきちんとしたセーターとウールのスカートを脱いだらどんなふうなのか見たくなった。体がむずむずする。
 話題を変えたほうがいい。
「いつにするか決めよう」彼は急いで言った。「まずは、君が心を決める前に、僕の家族に会って、ホームタウンのプエブロを見てほしい」
「本当に私でいいの?」彼女は念を押した。
「もちろん。僕は物事をさっさと決めるたちだ」
 彼女はもう一口シーフードを食べてから皿を脇《わき》によけた。バターソースの中にはまだ蝦《えび》が半分と、帆立や蟹《かに》の身も残っていた。「プエブロに行くのね。今度の週末なら空いているけれど」
「それでいい」
「私のことをご両親にどう話すの?二人はソウルメイトのことをご存じなの?」
「まさか」タイラーは笑った。「それに知る必要もない。そんな手段で知り合ったと知ったらショックを受けるだろう」彼はちょっと考えた。「しばらく前からつき合っていたと話すよ。もし、君がかまわなければ」
「私は嘘をつくのが下手よ」
「君は嘘なんかつかなくていい。僕がシンプルな話を作る。君はただ君らしくしていればいい」
 ジュリーが大きく息をしたのでタイラーの目は再び彼女の胸に行った。前かがみになってテーブルの縁に押しつけられているところがぴんと張っている。とてもすてきなバストだ。
「私はたぶんあなたのご両親が思い描いている女性とはちがうと思うわ」
「そのとおり、君はちがう」タイラーは皿やグラスをうまくよけてテーブルに身を乗り出し、彼女に逃げるまも与えずに、唇にキスをした。「ミス・ジュリー・パーカー、君のほうがはるかにいい」


*この続きは製品版でお楽しみください。

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