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和書>小説・ノンフィクションハーレクインハーレクイン・クラシックス

つらい別れ

つらい別れ


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・クラシックス
価格:500pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★☆☆☆☆1
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著者プロフィール

 アン・メイザー(Anne Mather)
 イングランド北部の町に生まれる。息子と娘、二人のかわいい孫がいる。自分が読みたいと思うような物語を書く、というのが彼女の信念である。ハーレクイン・ロマンスに登場する前から作家として活躍していたが、このシリーズによって、一躍国際的な名声を得た。

解説

 五年前、フランセスカは、やむにやまれぬ事情から第九代リンガード伯爵ウィリアム・クウェンティン――ウィルと別れた。その後、彼女は会社勤めを始め、今は自分のフラットで暮らしている。フランセスカは、この半年、正体不明のストーカーにつきまとわれていた。ある夜帰宅すると、フラットの浴室の窓が割られていたうえ、追い討ちをかけるように不気味な電話がかかってきた。彼女はパニックに陥り、安全な場所を求めてウィルの屋敷に車を走らせた。五年たっても彼は相変わらず魅力的だった。フランセスカは自分がまだウィルを愛していると気づいたが、彼には再婚話が持ち上がっていた。花嫁候補は資産家の美しい娘だ。フランセスカはウィルの幸せを願って自分の気持をひたすら押し隠し、何も告げずに彼の屋敷を立ち去ろうと決心する。

抄録

 ウィルは彼女に詰め寄った。「ストーカーが逮捕された?なのに、君は僕に連絡さえよこさなかったのか?」
「それは……あなたには興味のないことだと思ったからよ」弁解がましく答えたものの、それが本当の理由でないことはフランセスカ自身にもわかっていた。「連絡するべきだったかもね。ごめんなさい」
「何が“ごめんなさい”だ!」ウィルは彼女の真後ろに立った。熱い息が彼女の首筋にかかる。「君は僕が心配してるのを承知していた。そのうえで、わざと連絡を取らなかった……」
「違うわ」
「違わない」ウィルは彼女の腕をつかんで振り返らせた。「ラドリーがノックした時は怖くてたまらなかった?よくぬけぬけとそんなことが言えるな」
「だって、本当のことだもの」
「なぜだ?あいつはいつもここへ来て、君を怖がらせているのか?それとも、前にも付き合ってる男にレイプされかけたことがあるのか?」
 フランセスカはあえぐように息をのんだ。気がついた時には、自由なほうの手でウィルの頬をたたいていた。「あなたって最低ね!」
「僕は最低の男か?」ウィルは不気味なほど穏やかな声で尋ね、彼女のうなじをつかんだ。「じゃあ、君はなんだ?食わせ者か?それとも、自分の仕掛けた罠《わな》にはまった無邪気な子羊かな?」
 恐怖の中で、フランセスカは理不尽な衝動にとらわれた。ウィルの赤く腫《は》れた頬。あの頬を唇で癒《いや》してあげたい。うなじをつかむ手にさえ、官能的な誘惑が感じられた。灰色の瞳に見つめられるうちに、彼女の抵抗の意思は薄れはじめた。肌に汗がにじみ、体から力が抜けていった。
「あなたにはわからないのよ……」
「違うな、フラン」ウィルは彼女をさらに引き寄せた。「君は自分が何をしてるか知っている。そして僕は、この哀れな愚か者はどうすることもできないんだ」押し殺した悪態とともに、彼はブロンズ色の髪に顔を埋《うず》めた。
 フランセスカは身震いした。しかし、体を引きはがそうとはしなかった。ウィルのたくましい体から離れることができない。合わさった胸と胸。絡み合う脚。ウィルの唇を首筋に感じ、彼女は思わず肩を浮かせた。
「これは正気のさたじゃない」ウィルはつぶやいた。唇は彼女の首筋を這《は》い上がり、耳の裏に達した。
「君は僕の正気を失わせたいのか?」
「なんだっていいの」フランセスカはかすれ声で答えた。まともに会話が続けられる状態ではなかった。
 二人の唇が重なり、全身に熱く甘美な衝撃が走った。彼女は震える唇を開き、ウィルの舌を受け入れた。もっとウィルに近づきたい。彼女はウィルの脛《すね》に脚を絡ませた。腰と腰を密着させ、小さなため息をもらす。
「感じるかい、君が僕に何をしてるか?」
「感じるわ」フランセスカは大きな肩からジャケットをはぎ取った。シルクのシャツを押し上げている小さな乳首を見つけ、軽く歯を立てた。「あなたが私に何をしてるかも」
「じゃあ、これは何?」ウィルの舌が彼女の耳たぶの輪郭をなぞった。
「意地悪ね……わかってるくせに」フランセスカはうわずった声でなじった。
 ウィルはローブの中へ手を伸ばした。彼女が何も身に着けていないと知って、歓喜のうなりをもらした。ローブの前をはだけると、小ぶりな乳房が現れた。すでに固くなった乳首を、彼は口に含んだ。
 感じやすい頂を舌で愛撫《あいぶ》され、フランセスカは膝がくずおれそうになった。ベルトのバックルとともに彼の欲望がおなかを押し返してくる。彼女はまぶたを閉じ、固くなった部分に手を当てた。自ら求めるように体をすり寄せた。
「君が欲しい」再び唇にキスをしながら、ウィルは訴えた。
「わかってるわ」フランセスカはささやいた。
「いいんだね?」
 小さくうなずいた彼女を、ウィルは両腕に抱え上げて寝室へ向かった。スタンドの明かりをともして彼女をマットレスへ寝かせ、シャツを脱ぎ捨てると、自らもその脇《わき》に横たわった。
「このほうがいい」彼は形のいい乳房を手で覆い、頂を親指で愛撫した。「このほうが君を見ていられる」彼の唇がへそのくぼみを探り当てた。「愛し合う間、ずっと君を見ていたいんだ」
 フランセスカは激しく震えていた。彼のこと以外何も考えられない。ウィルの唇はさらに下へ移り、柔毛に守られた彼女の中心にたどり着いた。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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