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和書>小説・ノンフィクションハーレクインシルエット・ディザイア

消えた花嫁

消えた花嫁


発行: ハーレクイン
シリーズ: シルエット・ディザイア富豪一族の花婿
価格:500pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 ペギー・モアランド(Peggy Moreland)
 全米読者選賞受賞をはじめ、ロマンス界最高峰のRITA賞に二度ノミネートされるなどの華々しい経歴を持つ。八九年に最初のロマンス小説をシルエットから出版。以後、USAトゥデイとウォールデンブックスのベストセラーリストにもしばしば登場している。読み終わっても、いつまでも読者の心に残る作品を書くことが目標。テキサス州出身で、今も家族とともに同州ラウンドロックに暮らしている。

解説

 「イザベル! しっかりしろ。今、助けてやる!」スピンして大破した車の運転席で、イザベルは目を開けた。ああ、私は結婚式を前に、教会から逃げてきたのだ。ウエディングドレスのまま、花婿を祭壇に残して……。偶然立ち聞きした話から、未来の夫が殺人犯だと知った彼女は、動揺のあまり、車の運転を誤って事故を起こした。そして今、救いの手を差し伸べる男性を見て驚いていた。リンク? 殺人事件の捜査官だ。でもそれだけではない。イザベルの夢に夜ごと現れる、憧れの人でもあった。
 ★五カ月にわたってお届けしてきた『富豪一族の花婿』も今月(2006年5月)で最終話。来月(2006年6月)からまた新たなフォーチュン家の物語を刊行します。どうぞお見逃しなく!★

抄録

 リンクは彼女の肘をつかんだ。彼女を押し戻し、これ以上近づいてくるのを止めるつもりだった。イザベルの瞳はかたくなで反抗的な光を放っている。これに抗《あらが》えるだけの力が、僕にあるだろうか?「確かにそうだろう。だが、僕は……」
 そのとき、リンクは言葉を失い、口を開けたまま呆然《ぼうぜん》とした。イザベルが胸の谷間に下がる紐《ひも》に手をかけ、ぐっと引いたのだ。シルクの布地が大きく割れ、胸のふくらみとその間の陰があらわになる。彼は驚きにむせた。
 イザベルの肘を強くつかんだまま、彼は一歩下がった。「イザベル、だめだ」
「いいのよ」イザベルは譲らず、細い肩紐をはずした。肩紐は腕を滑り落ちて、胸のふくらみをすべてあらわにした。
 リンクは乳白色のふくらみと、彼に触れてほしいと訴えるような、くすんだ頂を見つめた。息をのみ、首を振る。「だめだ。頭を打ったせいだ。君はまともにものを考えられなくなっている」
 イザベルが一歩進み出て、体を押しつけてきた。「私は何も間違ったことは考えていないわ。あなたと愛し合いたいだけ」
「だが……」
 イザベルが彼の手を取り、自分の胸に押しつける。そして彼の顔を見上げた。「あなたにキスしたとき、あなたに触れられたとき、今まで感じたことのないものを感じたの。全身がうずいて、求めていたわ」彼女は背伸びをして、リンクの唇にそっと唇を触れた。そして、ため息をついた。彼女の声は低く、まとわりつくようだった。「とても熱くて、その場で炎のかたまりになってしまうと思ったわ」
「イザベル……」
「キスして、リンク」イザベルはそっと懇願し、彼の唇に息を吹きかけた。「キスだけ」
 低くうなると、リンクは唇を彼女の唇に押しつけた。自制心の戦いに敗れようとしていた。どうしたら勝てるというのだろう?リンクは無力感に襲われていた。イザベルの味が麻薬のように彼を弱くし、虜《とりこ》にする。彼女がこんなにも大胆に差し出すものを、どうして拒むことができるだろう?一年近くも望み、恋い焦がれてきたものを。
 リンクはイザベルのウエストに手をまわし、強く引き寄せた。そして、奪った。
 イザベルは自ら差し出した。唇を開き、指を彼の髪に絡ませる。リンクがうめくと、彼女は爪先立ちになって彼の顔を両手で包み、自分の方に引き寄せてキスを深めた。すでにイザベルの口づけに酔っていたリンクの体は、ふらついた。血は血管の中で激しく脈打っている。彼はイザベルをソファの方に押しやった。彼女の膝の裏がクッションに当たると、仰向けに横たわらせ、自分も続いた。唇を引き離し、イザベルの喉元に顔を埋《うず》めて荒々しく息を吸い込む。それからため息をつき、唇を彼女の胸に触れた。イザベルがくぐもった声をもらし、体を弓なりにした。リンクはくすんだ薔薇《ばら》色の頂を口に含んだ。
 ずっと夢見てきた。毎夜、これだけを思ってきた。彼女だけを。彼女と愛し合うことだけを。だが、現実にイザベルの肌に唇を触れ、彼女を組み敷いた、この甘い喜びは、夢とは比べ物にならなかった。彼はイザベルの胸のふくらみに手を添え、敏感になった先端に唇を触れた。
 上目遣いに見ると、イザベルもこちらを見ていた。バイオレットの虹彩《こうさい》は暗く官能的な紫になり、情熱の靄《もや》がかかっていた。「これが君の望みか?」リンクはかすれた声で問いかけ、また唇をイザベルの胸につけた。
 彼女はリンクの髪を両手でつかみ、低い声をもらして頭をのけぞらせた。「ええ」ささやくように言う。「ええ、ええ」彼女は息をもらしながら言った。
 リンクは腰からシーツを引きはがしてほうり投げ、イザベルのウエストに絡まっていたネグリジェを引き下ろして床に投げ捨てた。イザベルの脚を開かせ、その間に収まる。「そしてこれも?」彼は自分の高まりを押しつけてきいた。
「ええ、ええ」イザベルはうめいた。彼の髪に絡めた指に力を込め、体をさらに弓なりにして求め、無心した。
 リンクも同じものを求めていたが、今、イザベルを奪ったら、貪欲《どんよく》に、利己的に、彼女の思いを無視して奪ってしまうとわかっていた。血が血管の中でどくどくと脈打つのを感じながら、彼はイザベルの顔の両側に手をつき、上半身を持ち上げた。イザベルの顔に失望の色が浮かぶのを見て、リンクの中からゆっくりと笑みがわき上がり、顔じゅうに広がった。
 イザベルは手を上げ、指先を彼の唇に押しつけた。「どうしたの?」その笑顔はためらいがちでいて、好奇心に満ち、たまらなく愛らしかった。
「なんでもない。いや、大ありだ」リンクはさっとキスをした。「きちんとしよう」彼はイザベルから離れて立ち上がった。
 イザベルが胸の前で腕を組む。「きちんと?」
 突然、恥ずかしそうになったイザベルの表情に魅せられ、リンクは笑って彼女を抱き上げた。「そうだ、きちんと。ベッドで」彼は寝室に向かった。ベッドに落とすと、イザベルが小さく悲鳴をあげた。リンクは彼女の上に覆いかぶさり、また喉元に顔を埋めた。「いい匂《にお》いだ。それに、甘い味もする。特にここが」リンクは彼女の喉に歯を立てた。
 イザベルは恥ずかしげに笑い、リンクの髪に指を差し入れた。「あなたも頭を打ったのかしら?」
 その疑わしそうな声音に驚いて、リンクは顔を上げた。「君はわかっていないのか?」
「何を?」イザベルがかすかに眉をひそめてきく。
「君がどんなにきれいか。どれほど男を引きつけるか」
 イザベルの肌がほんのりと赤く染まった。「私、そんなんじゃないわ」彼女は視線を彼の胸に下げた。
 リンクは肘をついて体を起こし、イザベルを見下ろした。「ああ」驚愕《きょうがく》の声をあげる。「君は本当にわかっていないのか?」


*この続きは製品版でお楽しみください。

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