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和書>小説・ノンフィクションハーレクインシルエット・36アワーズ

シンデレラの苦悩

シンデレラの苦悩


発行: ハーレクイン
シリーズ: シルエット・36アワーズ
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 エリザベス・オーガスト(Elizabeth August)
 科学者の夫とともに、ノースカロライナ州に住む。成人した息子が三人いて、長男は医師、次男は科学エンジニア、三男は大学生である。癌に冒されたが見事に回復した。執筆することが大好きだが、それ以上に家族を愛していると語る。

解説

 嵐の夜、ニーナはエプロンをはずし、パーティの客の輪にまぎれこんだ。そこへ飲み物を手に一人の男性が現れる。アレックス・ベネット――石油王で独身のプレイボーイ。彼に誘われるがまま、ニーナは夢のようなダンスを楽しんだ。でもこれはひとときの幸せ。しがないウエイトレスと億万長者では身分が違いすぎるのだから。自分に言い聞かせ、姓も告げずにその場を立ち去ったものの、思いもよらない場所で、ニーナは彼に再会した。
 ★大好評刊行中のシルエット・サーティシックス アワーズ。今月は嵐のおかげで理想の男性と巡りあったニーナの物語。★

抄録

「きみがそんなに臆病《おくびょう》だとは知らなかった」
「わたしは臆病じゃないわ。現実がわかっているだけよ。そんなパーティに出ても居心地の悪い思いをするだけだし、あなただってきっとそうだわ。みんな背後で、いえ、もしかすると正面でわたしたちをじろじろ見ておもしろがるでしょうね」
「ぼくたちはこのパーティに出席する。ぼくの友人たちが、きみが思っているような人間ではないのを証明してみせる。きみにいやな思いはさせないよ」アレックスはニーナに近づき、彼女のうなじに手をあてた。アパートメントに足を踏み入れてからずっと、彼女にキスしたくてたまらなかった。
 ニーナは膝から力が抜けていくのがわかった。「やめて」彼から離れようとしたが、狭いキッチンでは離れるにも限界があった。「なにも考えられなくなってしまうわ」
「それがきみの問題だ。きみは考えすぎる」相手が弱気になる瞬間を、アレックスは決して見逃さなかった。だからこそ、仕事で成功をおさめているのだ。これまでは、彼女が弱気になっているときにつけいるようなまねはしなかった。だが、もう遠慮はしない。彼はニーナの腕をつかんで引き寄せると、唇にそっとキスして、顔中に羽根のように軽いキスの雨を降らせた。「最初に会ったときから、きみが欲しかった。きみもそれは知っていたね」
 彼の唇が首へと這《は》いおりてきたのを感じ、ニーナの鼓動は速くなった。「たしかに体が惹《ひ》かれていることは前にも認めたわ」
「そう。とても強く惹かれている」アレックスはそれを証明するように、ニーナをいっそう引き寄せると、彼女の背中から腰を撫《な》でた。
 体のなかでくすぶっていた欲望の炎が勢いを増したのを意識し、ニーナは彼の肩に手を置いてしがみつかずにはいられなかった。てのひらに感じるかたい筋肉が、さらに彼女の体を熱くした。冷静にならなければならないと、ニーナは自分を戒めた。だが、全身がアレックスを求めているいま、冷静になるのは難しかった。
「結婚しよう。そして、もっとよく知りあうんだ。ぼくたちはきっと楽しめる」アレックスが言った。
 彼の求めに応じたい衝動をこらえ、ニーナは尋ねた。「でも、欲望が消えたあとは?」
「きみが好きだよ、ニーナ」ふたたびアレックスは彼女の唇にキスした。「それに、ぼくたちはいい友達になれる。夫婦が互いの親友になる。それが理想の結婚生活を送る秘訣《ひけつ》だと思わないか?」
 彼のライフスタイルが自分とはかけ離れていることを、ニーナは忘れまいとした。「だけど、親友になれなかったら? あなたがわたしに飽きてしまったら? わたしがあなたの住む世界に適合できなかったらどうなるの?」
 彼女の首筋を指で愛撫《あいぶ》しながら、アレックスは答えた。「そのときも、きみは子供たちの将来の保証を手に入れられる」
 いらだちのあまり、ニーナは叫びだしそうになった。アレックスの誘惑に屈したいと思っている自分もいたが、それは悲惨な結果にしかならないと言い張る自分もいた。「ずいぶん簡単に言うのね」
「簡単だからね」アレックスは彼女の耳の後ろにキスした。「感情がからむと問題が複雑になるだけだ」
 たしかにアレックスの言うとおりだ。しかし、ニーナは彼を愛さずにいられるか自信がなかった。
 アレックスは彼女に体を押しつけた。「ぼくといるとどれくらい楽しめるか実証しようか?」
 彼とともにベッドルームに行く自分を、ニーナは想像した。その瞬間、体がこわばった。ドレッサーの上にトムの写真がある。結婚もしていない相手とベッドをともにするのを、トムはいやがるだろう。アレックスとは結婚しない可能性が高いのだ。彼女はアレックスを押しやった。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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