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ハーレクイン・ディザイアセット 19

ハーレクイン・ディザイアセット 19


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・デジタルセットハーレクイン・ディザイアセット
価格:1,140pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 フィオナ・ブランド(Fiona Brand)
 ロマンス小説を書くことを除けば、自分の人生はごくありふれた平凡なものだと彼女は言う。作家としてデビューする前は、八年間ニュージーランド林野局に勤務していた。現在は二人の息子とともに、亜熱帯にある釣りやダイビングの楽園、ベイ・オブ・アイランズに暮らす。

 ダイアナ・パーマー(Diana Palmer)
 シリーズロマンスの世界で今もっとも売れている作家の一人。総発行部数は4200万部を超え、ニューヨークタイムズを含む各紙のベストセラーリストにもたびたび登場。かつて新聞記者として締め切りに追われる多忙な毎日を経験したことから、今も精力的に執筆を続けている。ジョージア州在住。大の親日家で、日本の言葉と文化を学んでいる。家族は夫と息子の三人。

解説

 ★お得なセット価格★ハーレクイン・ディザイア2作品収録

 『忘れたはずの初恋』―亡き祖母の家を売却するため不動産会社を訪れたエレナは、そこで偶然ニックに再会し、激しく動揺した。6年前の一夜のあと彼は電話1本よこさず、淡い初恋は終わりを告げた。以来、恋人もおらず単調な毎日を過ごしてきたけれど、まさかこんなところで彼とまた会うなんて、予想もしなかった。ニックにふられたときと同じ太めで冴えないファッションの自分がエレナは急に恥ずかしくなった。そして考えたすえ、思いきって高級サロンに予約を入れた。1カ月後、減量に成功し親友の結婚式にドレスアップして出席した彼女は再びニックと顔を合わせるが……?!

 『浜辺のビーナス』―亡夫の虐待によるいまだ癒えぬ心の傷に苦しむマージーはある日、たった一人の肉親である妹から深刻な相談を受けた。恋人との交際をその兄キャノンに猛反対されているというのだ。“財閥の名家の次男と貧乏な娘では、身分違いも甚だしい!”と。なんて傲慢なの? 妹に泣きつかれ、彼に会うことになったマージー。だが、現れたキャノンは彼女を鋭い目で観察し、忘れたい過去の傷をえぐるような言葉を次々に浴びせかけてきた。もうやめて! 耐えきれずマージーがその場を立ち去ろうとしたとき、いきなり彼の硬い胸に引き寄せられ、耳元でささやかれた。「妹と恋人の仲を裂きたくなければ、ぼくの言うことを聞くんだ」

抄録

 エレナは息を吸い込んだ。たまたま読んだ記事には、オークランドの不動産会社で思いがけずニックと会ったあの日の夜、彼が美しいモデルとデートしていたと書いてあった。エレナはモデルの名前を言った。
 ニックが納得したような顔になった。「メラニーのことか。彼女は妹の友人で、家族で食事したんだよ。デートしていたわけじゃない。ところで、ドルフィン・ベイの家はもう売れたのか?」
「まだよ。でも、買いたいという人はいるの。今、考えているところ」
 ニックの腕の筋肉がこわばるのがわかった。「買い値をいくらと提示されているのかは知らないが、僕はそのさらに一割増しを払おう」
 エレナはまっすぐに前を見つめ、花嫁のジェマがかぶっているベールから目を離さないようにした。「どうしてあなたがあの家を欲しがるのかわからないわ」
「海に面しているし、いい投資だと思うんだ。それに、君に指輪捜しを手伝ってもらう唯一の方法に思える」
「もう調べたわ。あの家にはなかった」
「屋根裏部屋も捜したのか?」
「今しているところ。でも、何も見つかっていないし、もうほとんどの箱は開けたわ」
 一瞬、不気味な沈黙が流れた。「もし僕に売ってくれる気がないのなら、売却する前に家の中を調べさせてくれないか?」
「おばが高価な宝石を、屋根裏部屋に置いていたとは思えないけれど」
「父は日記に、あの指輪をキャサリンに渡したと書いていた。ほかの場所にないのだとしたら、あの家のどこかにあるはずなんだ」
 エレナは小さなブーケを握る手の力を緩めた。思いどおりにならず、明らかにいらだっているニックを見ると、“捜すのを手伝うわ”と言ってしまいそうになった。
 必死に、昔の自分に戻りたい気持ちを押しとどめる。昔からエレナは心根が優しく、すぐに人の言いなりになるところがあった。
 ジョルジオによると、エレナの最大の欠点は、男性を喜ばせようとすることらしい。職場の上司のために駆けずりまわって尽くしすぎてしまうのも、誰かに必要とされたいという欲求を満たしたいからだという。真剣に愛され大切にされたいという願望を、権力のある男性に仕えることでごまかしている、とも言われた。
 自分でもその指摘に納得したおかげで、エレナの人生は変わった。個人秘書の仕事をやめようという決心がついたのも、人に尽くそうとする癖があまりにも体に染みついていて、秘書を続けていては直せないと思ったからだ。今後はもっと創造的な分野で働いてみよう、と考えている。やっとここまで変わったのだから、今になって、人に利用されてばかりの昔の私に戻るわけにはいかない。
 ニックが返事を待っているのに気づき、エレナは過去の自分をさらに抑えつけた。「何も見つからないと思うけれど、そんなに捜したいのなら、どうぞあなた自身の目で確認するといいわ」
「いつがいい? 僕は明日の朝早くにここを発ち、一カ月は戻ってこられないんだが」
 もし今の希望者に家を売却したら、一カ月後にはあの家はその人のものになっているはずだ。ニックにうまく誘導されたとわかって、エレナは顔をゆがめた。「今夜なら数時間、体が空いているわ。まだ確認していないトランクの中を一緒に捜しましょう。一時間で終わるわよ」
「よし」ニックは年配の男性に気づいて、手をさっとあげた。マリオ・アトレウスだ。その隣に座っている美しいブルネットの女性は、マリオの養女のエヴァ・アトレウスだった。
 なぜかエレナの手に力がこもり、ニックが彼女を見つめた。「どうしたんだ?」
「なんでもないわ」数カ月前に目にした女性誌の写真を、エレナは思い出していた。そこにはニックがエヴァを伴って慈善イベントに参加する姿が写っていて、二人は完璧なカップルに見えた。ニックはたくましくてハンサムだし、オリーブ色の肌と焦げ茶色の髪を持つエヴァは、彼の隣でまるで異国の花のような妖艶な魅力を放っていた。
 音楽がいよいよ山場を迎え、ガブリエルとジェマ、そしてサンチアは教会を出ずに立ちどまって、メッセナ一族の女家長に挨拶をした。
 後ろの人々に押されたせいで、気がつけばエレナは、紙吹雪とライスシャワーが降り注ぐ教会の入り口の階段まで出てきていた。
 すると、チェックのシャツを着た黒髪の若い男が、外で待ち構える人々の中からぬっと姿を現した。そして大きなカメラを抱え、ニックとエレナが新郎新婦であるかのようにシャッターを切り始めた。
 エレナは慌てた。彼は結婚式のために雇ったカメラマンじゃない。ということは、きっと記者だ。「あの人、勘違いしているわ」
 さらに紙吹雪が降り注ぎ、ニックはエレナを近くに引き寄せた。「記者が勘違い? よくあることだろう」
「困らないの?」
「別に」
 教会の中からどっと出てきた招待客たちにまた押され、エレナはニックの胸にしっかりと押し当てられる格好になった。
「こんなことをするつもりはなかったが」彼がつぶやく。
 一瞬ののち、ニックは顔を近づけ、自らの唇でエレナの唇をふさいだ。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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