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和書>小説・ノンフィクションハーレクインハーレクイン・アフロディーテ

悩める恋人たち

悩める恋人たち


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・アフロディーテ
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 ローリー・フォスター(Lori Foster)
 愛に対する確固たる信念をセクシーな作風と切れ味のいい文章で表現し、読者の支持を得ている。高校時代からの恋人である夫と三人の息子とともにアメリカのオハイオ州に住んでいる。小説を書くのは大好きだが、いちばん大切なのは、どんなときも家族だと言う。

 ステファニー・ボンド(Stephanie Bond)
 米ケンタッキー州東部の農場で生まれ育ち、大学卒業後はコンピューター・プログラマーとして働いていた。MBA《経営学修士号》を取得するため夜学で学んでいたときに指導教官から文章力を認められてロマンス小説家を目指し、見事九七年に米ハーレクイン社からデビューを果たした。九〇年に結婚した夫とアトランタに住む。

解説

 探偵事務所で受付をするクレアは親友のハリスに片想い中だ。ある日、仕事中に偶然ヌード写真を拾ったというハリスが、被写体となった女性の身元調査を頼みにやってきた。ボスとハリスが写真を熱視する横で、クレアは激しく動揺する。それは、何者かに隠し撮りされた彼女自身の写真だったのだ! (『謎の想い人』)。

建築士としての成功を夢見るサマンサは恋より仕事に励んできたが、三十歳を超えた今、尊敬できる相手を求めていた。一夜限りの元恋人、ティーグのような不良にはもう惑わされない。そう決意していた―建築現場の溝に誤って落ちたところを、ティーグのたくましい腕に抱き留められるまでは(『最初で最後の夜』)。

抄録

 午前中は青い顔をして、ふらついていたと思ったら、今度は疲れただって? クレアが疲れるなんて珍しい。いつも、先に息切れするのはぼくなのに。
 クレアは片膝を曲げ、もう一方の脚をまっすぐ伸ばした。長い脚をたっぷり見せつけられ、ハリスの口の中が乾いた。ダークブラウンの髪は下ろしてあり、そよ風になびいている。その髪を撫でたくて、ハリスの指はうずいたが、なんとか思いとどまった。
 目を閉じたまま、クレアはほほえんだ。
「どうして」ハリスはいぶかしそうに尋ねた。「そんなふうに笑っているんだ?」
 クレアは目を開け、首をかしげた。「どんなふうに?」
「秘密があるみたいに」
 一瞬、クレアの目に警戒の色が現れた。彼女は楓の木から離れた。「ばかを言わないで。女は笑っちゃいけないの?」
「いいとも」ハリスは腰に両手を当てた。「ちゃんと理由があるときは」
「楽しいからよ」クレアはそっけなく言った。少しも楽しくなさそうな口調だ。「気分がいいの。空気はさわやかだし、あなたもついさっきまでは、まんざら悪くない連れだった。だから笑ったのよ」彼女はハリスを押しのけて歩いた。「もうこんな失態は見せないわ」
 ハリスはクレアの腕をつかんで振り向かせた。彼女は彼の胸にぶつかったが、すばやくあとずさりした。「かっとしやすいんだな、きみは」
 クレアはやや態度を和らげ、ハリスの手を振りほどくと、おなかの前で腕を組んだ。そして、意地を張るように言った。「怒ってなんかいないわ」
「へえ? じゃあ、どうしたのさ?」
 クレアはハリスを見つめた。彼女の顔をさまざまな表情がよぎる。それから彼女はハリスのまわりを歩き出した。彼は向きを変え、彼女を目で追った。
「前に、わたしには欲望がわからないと言ったわよね」
 勘弁してくれ。さっきはブラジャーで、今度は欲望か。心臓が早鐘を打ち、男としての興味がうずきながらも、ハリスは身じろぎせずにいた。「言ったよ」黙れ、ハリス。やめておけ……。「それで?」
「あなたの思い違いよ」
 説明など求めなければよかった。「そうかな?」
 クレアはうなずいた。「わたし……うずうずしているの。さっき話した人とは二カ月前に別れたから」ハリスをちらりと見上げた。とぼけて気を引いている。「それ以来、男の人と出かけていないわ」
 こんな会話はできっこない。ただの女友達が相手では。そばにベッドがない場所では。ハリスは一歩下がった。「そうか。わかった。ほら、走れば気分がすっきりするよ」
「だめよ。新しい恋人を見つけないと」まるで爆弾発言などしなかったかのように、クレアは身を翻し、舗道へ戻った。「それまではジョギングで体力を使い果たして、空想にふけらず眠れるようにするわ」
 空想にふける! たしかに、どんな女性も男と同じようにセクシーな空想にふけるのだろう。しかし、クレアが? ハリスは足音も荒く彼女に近づいた。「どういう意味だ? 新しい恋人を見つけるとは。靴でも買いに行くみたいじゃないか」
 クレアは彼の怒鳴り声に取り合わなかった。「さあ、早く。最後まで走ってしまいましょう」彼女はハリスを待たずに走り出した。
 頭にきたので、ハリスは大きく二歩でクレアに並んだ。「で、その新しい恋人はどこで探す気だ?」
「どうしようかしら」クレアはめがね越しにハリスを見た。「アドバイスしてくれる?」
 よくもそんなことを。「むらむらしていると言えないくせに、男を探す手伝いはあてにするのか」
 クレアはぱっと向きを変え、つんのめりそうになった。二人は勢いよくぶつかった。どちらも倒れないよう、ハリスがクレアの両腕をつかまなくてはならなかった。
 ハリスはクレアを揺さぶった。「きみはなんだか変だよ」
「わたしが?」クレアは彼を押しやり、あやうく尻餅をつかせそうになった。「わたしは“むらむら”なんて言わなかったのに、まったく下品なんだから」
「“うずうず”のほうがお上品に聞こえるって? しょせん、同じ意味じゃないか」
 クレアは息をのんだ。「同じじゃないわ」
 うんざりしたハリスは、セクシーな緑色の目をのぞき込んで、からかった。「だったら、ぼくの言うとおりだったね。やっぱりきみは欲望のことを何もわかっていない」
 クレアの瞳孔が広がった。まるで時限爆弾が時を刻んでいるようだ。緊張感が高まっていき、限界点に接近し……クレアが攻撃に転じた。
 ハリスはにやにやしてクレアを見ていたと思ったら、湿った芝生の上に仰向けに倒されていた。小石が背骨をつつき、蚊がうなりをあげてたかってくる。
 かたやクレアは、ハリスの頭をぐっとつかみ、彼の唇に唇を押しつけた。熱く濡れた、激しいキス。クレアはハリスの唇を舌でこじ開け、さし入れた舌を這わせ、彼を味わった。彼の抗議の声はのみ込み、自分の情熱で溶かしてしまった。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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