マイリストに追加

和書>小説・ノンフィクションハーレクインハーレクイン・ロマンス

ハーレクイン・ロマンスセット 22

ハーレクイン・ロマンスセット 22


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・デジタルセットハーレクイン・ロマンスセット
価格:2,280pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 未評価
◆レビューを書く

¥0サンプル
XMDFのファイルをご覧になるにはブンコビューア最新版(無料)をインストールしてください。

「書籍ファイルが壊れています」と表示される場合は、ブンコビューアを最新版にアップデートしてください。
購入する


著者プロフィール

 キャシー・ウィリアムズ(Cathy Williams)
 トリニダード・トバゴの出身で、トリニダード島とトバゴ島、二つの島で育つ。奨学金を得てイギリスに渡り、一九七五年エクスター大学に入学して語学と文学を学んだ。大学で夫のリチャードと出会い、結婚後はイングランドに暮らす。テムズ・バレーに住んでいたが、現在は中部地方在住。夫との間に三人の娘がいる。

 マヤ・ブレイク(Maya Blake)
 イギリスの作家。妻であり2人の子どもの母でもある彼女がロマンス小説の虜になったのは、13歳のとき。姉から借りた1冊のハーレクインがきっかけだった。そんな彼女にとって、ハーレクイン社でのデビューは夢のようだったと語る。執筆に没頭していないときは、旅行やツイッターが好きだという。

 ケイトリン・クルーズ(Caitlin Crews)
 ニューヨーク市近郊で育つ。12歳のときに読んだ、海賊が主人公の物語がきっかけでロマンス小説に傾倒しはじめた。10代で初めて訪れたロンドンにたちまち恋をし、その後は世界各地を旅して回った。プラハやアテネ、ローマ、ハワイなど、エキゾチックな地を舞台に描きたいと語る。

 ダニー・コリンズ(Dani Collins)
 カナダ出身の作家。高校生のころにロマンス小説と出会い、小説家という職業はなんてすばらしいのだろうと思ったという。以来、家族の反対や“普通の”仕事に追われながらも、さまざまなジャンルの執筆に挑戦し、ついに念願叶ってハーレクインからデビューすることになった。まるでロマンス小説さながらの、ハッピーエンドを生きている気分だと語る。

解説

 ★お得なセット価格★ハーレクイン・ロマンス4作品収録

 『甘美な至上命令』―エミリーはある事情から愛のない結婚を決めた。プレイボーイのボス、レアンドロに退職願を出すと、彼の態度が一転。熱烈な誘惑作戦で引き留められ……。

 『喪服の愛人』―パーラを虐げた夫が突然死した。呆然とさまよっていた彼女はギリシア人男性アリオンと出会い、純潔を捧げてしまう。まさか彼と葬儀で再会するとは……。

 『スルタンと月の沙漠で』―失恋旅行で沙漠の国を訪れていたクレオはスルタンのハリドと出会う。野蛮な国のイメージを払拭するため、ハリドはクレオと形式上の結婚をすると言いだして……。

 『仮面の億万長者』―さる国の大統領との密会を強要され、秘密クラブのパーティに出たティファニー。お互い仮面をつけてダンスをした男とベッドを共にしてしまうが、彼の正体こそ……。

抄録

「あなたを窮地に陥らせるつもりはありません。必ず有能な後任者を見つけます」
 エミリーが拙い言いまわしではぐらかそうとしているさまに、レアンドロは心を引かれた。「後任者の件についてはあとで話すとして、その謎の男とのつき合いはいつからなんだ? 名前は?」
「そんなことをきくのも、私の話が信じられないからですか?」
「君が婚約指輪をはめていないのが不思議でね」レアンドロは穏やかな口調で答えた。「今朝皿を洗うときに外したのかもしれないが、それまではめていたのなら、僕も見た記憶があるはずだ」
「私は婚約指輪は絶対に必要なものだとは考えていないんです」エミリーはもごもごと言った。
「だが、僕との二週間の出張を快く受け入れられないということは、婚約者に対して欲望や情熱をいだいているということだ。そうだろう?」
 エミリーの顔がみるみる紅潮し、魅惑的な輝きを放った。レアンドロはそんな彼女を初めて見た。美しさは相変わらずだが、今のエミリーには生気がある。彼女が世間との距離を保つためにかぶっていた無表情な仮面は、もはやはぎ取られていた。
 レアンドロはブロンドを見てもそそられたことがなかったが、急にエミリーの髪が気になりだした。彼女との間にあるビジネスとプライベートの境界線があいまいになりつつあるからだろうか? だめだ、こんな反応をしてはいけない。この女性はたった今、別の男と結婚すると宣言した。なのに、これまでと違う目で値踏みし、この女性と深い仲になることを妄想してしまうとは。
「彼の名はオリバーです」エミリーはしぶしぶ白状し、“欲望と情熱”から話をそらそうとした。なじみのないそんなものについて考えるや、エミリーは思わず冷笑した。“欲望と情熱”ですって? そこに“愛情”も加えましょうか?
 エミリーの顔が一瞬陰り、ふくよかな唇がかすかに引きつった。秘書が何を考えているのか、レアンドロにはわかったためしがなかった。エミリーは、苦境に陥った自分が今僕にどれだけ挑戦的な態度をとっているのか、わかっているのか?
 レアンドロの周囲にいる女性たちはみな、彼の興味を引きたくて、自分の胸の内を話したがった。だから、しゃべってもなんの害にもならないことを隠そうとするエミリーを見ていると、レアンドロはますます深く追及したくなった。
 自分の変化に富んだ恋愛遍歴を振り返るうちに、レアンドロはふと、“欲望と情熱”という言葉に反応したエミリーが一瞬浮かべた表情を思い出した。
 その謎の婚約者は、エミリーにとって、欲望の対象というより‘最終手段’なのか? 彼女はこのうえなく沈着に見えても、実は婚期を逃すことを恐れているのだろうか? それとも、誰かに傷つけられた経験から、恋愛が怖くなってしまったのか?
 頭の中を駆け巡る数々の問いの答えを知りたいという欲求に、レアンドロはあらがうつもりはなかった。カリブへの二週間の出張はおもしろい旅になりそうだ。「姓は?」
「お教えしたところで無意味だと思いますが」
「そんなに言いたくないのか?」
「キャンプです」エミリーは歯を食いしばりながら答えた。「オリバー・キャンプです」
「で、オリバー・キャンプは君が僕の出張に同行することに反対すると?」
「ボスの出張には同行します」
 予定していたことは二週間先延ばしにせざるをえないけれど、長い目で見れば大差ないだろう、とエミリーは考えた。彼女もオリバーも、自分たちが現在抱えている問題をこの結婚によってすっかり解決したいと切に望んでいた。しかし運命は今、大柄でたくましくて恐ろしいほどパワフルな男性という形をとって、エミリーを完全に支配していた。
 どのみち、レアンドロと議論しても何も生まれないだろう。ボスが闘わずして何かを諦めるところを、エミリーは見たことがなかった。しかも彼は、闘えば必ず勝利を収める。
「よし! 同意してくれてうれしいよ」
 レアンドロが腕時計を見て立ち上がった。無駄のないその動きを、エミリーは不本意ながらもこっそり目で追った。彼女の記憶には、これまでに見たボスのさまざまな姿が刻みつけられていたらしい。力強い二の腕も、白いシャツの袖をまくり上げるしぐさも、長い指も、見慣れた感じがした。
 エミリーは慌ててボスから目をそらし、彼にならって立ち上がった。
「必要な手続きは明朝までにすべてすませてくれ」ボスはドアに向かいつつジャケットを羽織った。
「もうお帰りになるんですか?」
 エミリーが広い背中に問いかけると、ボスは肩越しに彼女を見やった。
「ああ」
 通常、ボスが七時前に退社することはない。今日のように、会議や電話による打ち合わせの予定が入っていないときでさえ、彼は帰らなかった。
「どうして?」エミリーは思わずそう尋ね、瞬時に後悔した。私ったら、いったいどうしたの? 自分の内に潜んでいた大胆さが解き放たれてしまったのかしら? このまま私は自制心を失っていくの? これから一カ月、私はまたレアンドロの下で働かなければならなくなった。その間ずっと、よけいなことを言わないよう自分を抑えつづける羽目になるのかしら?

 *この続きは製品版でお楽しみください。

本の情報

この本を読んだ人は、こんな本も読んでいます

形式

【XMDF形式】

XMDFデータをご覧いただくためには専用のブラウザソフト・ブンコビューア最新版(無料)が必要になります。ブンコビューアは【ここ】から無料でダウンロードできます。
詳しくはXMDF形式の詳細説明をご覧下さい。

対応端末欄に「ソニー“Reader”」と表示されている作品については、eBook Transfer for Readerで“Reader”にファイルを転送する事で閲覧できます。
海外版の“Reader”は対応しておりませんので予めご了承くださいませ。

【MEDUSA形式】
MEDUSA形式の作品はブラウザですぐに開いて読むことができます。パソコン、スマートフォン、タブレット端末などで読むことができます。作品はクラウド上に保存されているためファイル管理の手間は必要ありません。閲覧開始時はネットに接続している必要があります。

詳細はMEDUSA形式の詳細説明をご覧下さい。