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和書>小説・ノンフィクションハーレクインハーレクイン・ロマンス

指環はロシアンゴールド

指環はロシアンゴールド


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・ロマンス
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★☆☆☆1
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著者プロフィール

 ルーシー・モンロー(Lucy Monroe)
 アメリカ、オレゴン州出身。姉の影響でハーレクインのロマンス小説を読み始めた。大学在学中に“生涯でいちばんすてきな男性”と知り合って結婚し、子供が生まれてからは母親としての道を選んだ。十八歳の夏に家族で旅行に行ったヨーロッパが忘れられず、今も時間があれば旅行を楽しんでいる。

解説

 強要された結婚相手は初恋の人。なのに、幸せはかけらもない。

 恵まれない子どもたちのための学校をつくりたい――長年の夢をかなえるため、マディは日々奔走していた。ところが友人の裏切りにより下品なデマをタブロイド紙に書かれ、彼女の名誉は地に落ち、財界の重要人物である父を激怒させてしまう。「おまえの醜聞を払拭するには、まともな男と結婚するしかない」富と権力を併せ持つ4人の候補から、夫を選べというのだ。離婚歴のある中年男、婚約者がいると噂される男性、見知らぬ実業家。そして4人目は――なんてこと、18のときからの想い人、ヴィク! わたしの初恋を打ち砕いたくせに、なぜ今さら花婿候補に? ヴィクは平然と言った。“義理の父”の会社を乗っ取るつもりだ、と。

 ■ハーレクイン・ロマンスの人気を独占中といっても過言ではないほど絶好調のL・モンローが、富と権力をもてあます型破りなヒーロー達を描きました。セクシーでセレブな世界をお楽しみください。

抄録

「三時にここへ戻って、君を弁護士事務所へ連れていく」ヴィクは、車に乗りこむマディに告げた。
「あなたの利益に反するんじゃない?」
「ひとりで行くほうがいいか?」
 かつて十代のマディがしげしげと眺めた唇が、からかうように持ちあがる。
「いいえ」外で騒ぐマスコミを見たあとではとくに。
 さっきは裏口からこっそり入れたものの、ペリーの暴露記事やマディの所在はすぐに知れ渡り、報道陣が至るところをうろつく状況が生まれたのだ。
 パーキングビルでさえ、例外ではなかった。
 車で送ってくれるだけだと思っていたヴィクが部屋まで送ると言ってくれたことには、感謝してもしきれなかった。追ってくる記者たちから彼は身を挺してマディを守り、どんな質問にも沈黙を貫いた。おかげで、彼女も記者たちを無視できた。
「セキュリティが駐車場から連中を追い出す」彼はエレベーター内で短いメールを打った。
「ありがとう」
 エレベーターを下りると、廊下は無人だった。
 それでも、ヴィクは左右をきっちり確認してからマディを部屋へと連れていった。「セキュリティチームをつける必要があるな」
 彼女は肩をすくめた。今ここで始めたい話ではないが、自分の言い分が通るとも思えない。
「ここのロックを最後に取り替えたのはいつだ?」
 ドアを開けているときに尋ねられ、マディは彼を見上げた。こうするたびに、胸の酸素がすっかり吸い取られるような感じがしなければいいのに、と思う。「なぜ交換する必要があるの?」
「せめて、入居したときに交換したと言ってくれ」
「どうして? 前の借り主が退居したときに管理会社がちゃんと処理していると思うけれど」
 表情から察するに、ヴィクが納得していないのは明らかだった。「ここは分譲物件じゃないのか?」
「違うわ」マディソン財団の資産を自由にできるようになってパレアン・ホールをチャータースクールに改装したら、移り住もうと思っていたからだ。
「前の賃借人以外に、このドアを開ける鍵を持っているのは?」ヴィクが嫌味たっぷりに尋ねる。
 彼が中へ入ろうとしないので、マディはドアの側柱に寄りかかった。「ロミ」そう答えて顔をしかめる。「それにペリー。でも、彼はもう来ない」
 ヴィクは首を横に振り、携帯電話を取り出した。「マディソン・アーチャーの住居のカードキーを無効にしろ。そのうえで、彼女本人とラモーナ・グレイソン、僕に新しいカードを発行するように」相手の話を聞いてから続ける。「ミス・グレイソンのものは本人に、あとの二枚は僕のオフィスに届けてくれ。ミス・アーチャーの分は、午後に彼女に会うときに僕から渡す。僕たちが出かけている間に、高性能の防犯システムの取りつけを頼む」
 昨日までだったらマディは彼の強引さに激怒していただろう。しかし今は、誰かに見守られている感じがする。「血も涙もないビジネスマンにしては、白馬の騎士みたいな振る舞いをするのね」マディは、携帯電話をしまうヴィクに言った。
「僕を味方につけたら百人力だ」
「敵にまわしたら、さぞかし怖いのよね」
「君がそれを知る日は決して来ない」
「父の最後通告を拒否しても?」同意したところで、ヴィク以外と結婚する可能性はある。
 彼はマディのうなじに手を添えて前に出た。体が密着する寸前まで近づき、快いぬくもりで包みこむ。無言で見つめられ、信じずにはいられないような強いまなざしにマディはとらわれた。手足の先に思いがけない反応が走る。鼓動が速まり、息もつけない。
「ヴィク?」
「君が僕の敵になることは絶対にない」
「私が言われたとおりにすると信じているのね?」
「僕は君を信用しているんだ。そこには明白な違いがある」
 そのとおりだ、とマディは思った。これ以上、胸に響く言葉はない。私を信用してくれる人は貴重だ。今朝方の暴露記事のあとではなおさら。
 うなじを包む手以上に、エスプレッソ色の瞳がマディをとらえて放さなかった。「僕を信じろ」
「私に選択肢がある?」冗談めかして彼女は尋ねた。
「ない」ヴィクはユーモアのかけらもない返事をすると、顔を寄せていき、唇が触れる寸前でぴたりと止めた。「その理由がわかるか?」
「教えて」マディはささやき声で応じた。
「君の心はもう決まっているからだ」言うなり、ヴィクはキスをした。
 マディの鼓動がさらに速まり、重ねられた唇に刺激的な喜びがはじける。ほかの男性にキスしようとしたことはあるけれど、これほどの衝撃を受けたのは一度きり。六年前、大人になったのを祝うには、何年も憧れてきた男性に告白するしかないと思ったあのときだけだ。
 昔の苦い思い出さえ、このキスが呼び起こす熱いエクスタシーをかき消すことはできなかった。
 ほんの数秒のキスが何時間にも感じられるほど、マディは大きな興奮を覚えた。ヴィクが体を離して下がっても、そのまま寄り添っていたかった。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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