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スイーツ文庫 私は処女〜19歳智花の場合

スイーツ文庫 私は処女〜19歳智花の場合


発行: マリクロ
レーベル: スイーツ文庫
価格:300pt
形式:MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 田代 ききょう(たしろ ききょう)
 1963〜
 東京都生まれ、在住。スポーツ誌の編集記者、広告クリエーターなどを経て執筆活動に入る。著書に、電子書籍「菜の花、胸に咲いた」(スイーツ文庫)がある。

解説

 背が低くて、見た目小学生の私。声も頼りないから、友達には「アニメのサブキャラ」と、からかわれてる。でもお年頃の19歳! 好きな人と理想的に結ばれたいと思ってる。とはいえ彼氏いない歴19年。寄ってくる男子もどーもイマイチ。ひょんなことから男前クンと接近するが、ビミョーにすれ違い気味だし、彼のこと好きなのかどうかもビミョーなかんじ……。う〜ん、恋愛ってうまくいかない! 迷える女子の告白小説。大好評『スイーツ文庫 25歳わたしは処女。』に続く処女シリーズ第二弾!

抄録

 ビルの陰に入ってケイタイを取り出そうとしたら、目の前にどこかで見たような女の人。ちょうど電話中。
 あれ? もしかしたら聡美先生?
 ケイタイを切ったその人と目があった。
「アノ、スミマセン、聡美先生デスカ?」
「ええ。会田聡美ですが。ごめんなさい、卒業生?」
「イイエ、アノ、昔、塾で……」
「あ、あー、智花ちゃん?」
「ソウデス。北山智花です」
「そうだ、智花ちゃんだ。声で思い出した。やだ、もうお姉さんになっちゃって」
 先生は、全然変わってませんよ。相変わらずお化粧しない人なんですね。

 今は高校の先生をしている聡美先生。でも、私にとっては、小学校五年の一年間、理科と算数を教わった塾の先生だ。
 親でもなく、学校の先生でもなく、一番、親しくなった大人。
 ここ一、二年は途切れちゃったけど、ずっと年賀状のやりとりは続けていたし。私の中では、先生というより年長の友人という感じだな。
 プラス、何というか、私の指標? モデルケース?
 要するに、聡美先生みたいな大人になりたいなぁと、ぼんやり考えていた人なんである。
 私が聡美先生にあこがれた理由。その一。
 まず会田先生は、私よりまだ背が小さいくらいなのにどこか威厳があった。
 当時、会田先生は大学院生だったかな。でも、常勤の先生より貫禄《かんろく》あったよ。
 女で理系というのもかっこよかった。
 私が理系を選んで薬学部に進んだのも先生の影響かな。
 その二。
 会田先生は、決して美人とはいえないけれど、ちゃんと彼氏がいた。
 これはね、女子の間では評判だった。
 ときどき車で迎えにきていた先生の彼氏。
 私たちは、「彼」の話が聞きたくて、しょっちゅう、会田先生の机までおしゃべりにいったっけ。
 その三。
 しかも、その彼とめでたく結婚!
 いいよねぇ。先生にとって、その彼氏は「初恋」の人なんだよ。
 同じ高校の先輩であり、大学の同級生だという彼氏一筋で。
 あと、これはいろいろ話を聞いての推測なんだけど、彼の方も先生が「初恋」だったみたいで。
 グワァ。恥ずかしい。
 つまり、二人は、他の男も女もいっさい知らず、処女と童貞で結ばれたと。
 グワァ。恥ずかしい×恥ずかしい。
 だけど、だけど、何を隠そう。私はそのパターンでいきたいわけ!
 変? 友だちはみんな……っていうか、こんな話は一人か二人にしかしてないけど。話した子は、みんなリアクションに困ってた。
「あ、そう」みたいな。
 変かな? 共感できない?
 でもさ、初めての人は、絶対に好きな人、「この人とする運命だった」と思える人としたいじゃない。そうでしょ?
 で、相手にだって、自分と同じような感情をもっていてほしいじゃない。
 となると、私、まだ、一九だもん。処女と童貞になるよ。
 そんなさ、ガキのうちに好奇心でやっちゃうような男の子はイヤなわけ。
 そりゃあ、ロミオとジュリエットみたいに、一四とか一六で絶対的に「好きな人」が現れる場合もあるかもしれない。
 だけど、私の感覚では、ニキビ面の中学や高校の間に、そこまで真剣に人を好きになるってことは、考えにくいわけ。実際、私、今までそんなに好きな人っていなかったし。
 だから! ちょうど今くらいかなって。
 ホントは、大学に入った去年のうちになんとかしたかったんだけど、ダメだった。だから、なにげに焦ってる。もう一、二年経つと、二番目の恋の女、三番目の恋の女になっちゃうかもでしょ。
「初恋」同士がいいのよ、私は。
 今が、ジュリエットになるラスト・チャンスなのよ。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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