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ハーレクイン・ディザイアセット 25

ハーレクイン・ディザイアセット 25


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・デジタルセットハーレクイン・ディザイアセット
価格:1,140pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 アンドレア・ローレンス(Andrea Laurence)
 文字が読めるようになって以来、ずっと読書と物語の執筆に夢中。世界中の人たちに自作の小説を読んでもらうのが長年の夢で、ロマンス小説作家として、現代物のみならずパラノーマル作品でも数々の受賞歴を誇る。10年来の恋人とともに、シベリアンハスキー犬や猫たちに囲まれ、幸せに暮らしている。

 イヴォンヌ・リンゼイ(Yvonne Lindsay)
 ニュージーランドに生まれ、十三歳の頃からロマンス小説を愛読するようになった。ブラインド・デートで出会った男性と結婚し、二人の子供がいる。読書を通じて人々のさまざまな愛の力を追体験していると言う。

解説

 ★お得なセット価格★ハーレクイン・ディザイア2作品収録。

 『妹は秘密の妻』――ジュリアンは共に育った義兄ヒースとの恋を両親に猛反対され、18歳のとき卒業旅行先のパリでひそかに彼と結婚した。ところが、幸せなはずの初夜は惨めな失敗に終わり、二人は別々の場所で暮らすことに。11年後、父が倒れたと連絡を受け帰郷したジュリアンは、再会したヒースに離婚を切りだされてしまう。あなたは私の初恋の人。心から愛しているのに……。離婚を拒んだジュリアンの胸を、ヒースが残酷な言葉でえぐる。「それなら、割り切った関係を楽しまないか?」もう愛していない妻と体を重ねて、なんの意味があるの?

 『嘘つきな秘書に口づけを』――幼いころ両親の虐待に耐えかね家出したカーリーは、運良く大企業の社長夫人に救われ、今は忠実な秘書として仕える身。そんなある日、夫人から驚くべき依頼が……。ライバル社に社長秘書として潜り込み、動向を探ってほしいというのだ。社長のジョッシュ・トレモントといえば、非情なやり口で悪名高い。カーリーは二の足を踏んだが、恩人の頼みを断ることはできなかった。数日後、面接のため彼と顔を合わせたカーリーは息をのむ。全能の神さながらに自信をみなぎらせ冷笑を浮かべた彼は、まるでファッション誌から抜け出たようにハンサムだった。カーリーは彼が邪な計画を胸に秘めているとは夢にも思わず――?!

抄録

「どうかしたかい?」ヒースがたずねた。
「いいえ」ジュリアンは即座に答えた。なにも問題はない。ヒースが誰となにをしようが自由だ。わたしには関係ない。しかし、自分がひどく動揺しているのは事実だった。
「ぼくの電話を聞いていたんだろう?」
 ジュリアンは深呼吸して、肩をすくめてみせた。「聞くつもりはなかったんだけれど、スイートハートとかいう甘ったるい言葉が耳に飛びこんできたから」
 ヒースの口もとにゆがんだ笑みが浮かんだ。「どうした、ジュールズ? 嫉妬しているのか?」
「どうしてわたしが嫉妬するの?」ジュリアンはあざけるように言った。「わたしたちは法律上だけの夫婦でしょう。あなたがなにをしようと自由よ。わたしがあなたを求めていたとしたら、とっくに態度に表していたはず」
「さあ、どうかな」ヒースは眉間にしわを寄せた。「あとで後悔しないといいが」
「あいにくね。後悔などしないわ」
 むきになって言い返すと、ヒースの瞳が一瞬、悲しげに曇った。しかしそれはすぐに消え、お決まりのからかうような色がとってかわった。ヒースはいつもユーモアという仮面で本心を隠している。それがジュリアンにはいらだちの種だった。
「じゃあ、離婚の手続きをしない理由はないだろう。本気でぼくと別れるつもりがあるのかい?」
「ええ、もちろん。でもいまは創作に集中したいから、些細なことはあとまわしにしているだけよ」
 ヒースは奥歯を噛みしめ、考える表情になった。「離婚は些細なことなのか? 話そうとするとすぐに口喧嘩になってしまうから、いままで追及はしなかったが。この際、思っていることをすべて話してくれないか?」
 ジュリアンは目を閉じてため息をついた。「気が進まないわ。いま話さなければいけない?」
「ジュールズ、結婚した日の夜に、ぼくがどれほどショックを受けたか想像したことはあるかい? 初めて女性の前で服を脱いだのに、妻となった相手に逃げられたんだよ。あれから十一年たったが、まるで昨日のことのように鮮明におぼえている。いったいなにが原因だったんだ?」
 ジュリアンは腰に手をあてて床に視線を落とした。いまはまだ、打ち明けることはできない。無理だ。「以前から話しているでしょう。結婚は間違いだとわかったのよ。誓いをたてる前に気づかなかったことは謝るわ」
 ヒースは顔をしかめた。「きみはその直前まで幸せそうだったじゃないか」
「家から遠く離れてロマンチックな都市をめぐるなかで、気持ちが浮ついていたの。してはいけないことが判断できなかった。あのときに……」
 動揺が波のように押し寄せた瞬間を思いだして、ジュリアンは言葉をつづけられなくなった。問題はヒースの裸体ではなく、人生で最悪の出来事を思いだしたことなのだ。でも、それをヒースに告げることはできなかった。真実を知れば、彼はさらに傷つくだろう。
 ジュリアンは深呼吸をしてからつづけた。「あのときに、これ以上は無理だと悟ったの」
「嘘つきだな。ぼくは九歳のときからきみを知っている。嘘をついていればわかるんだ。だが、なにについて嘘をついているのかはわからない」ヒースは両手をジーンズのポケットに入れて、ゆっくりとジュリアンに近づいてきた。「それとも、ぼくの思いすごしなのか? きみのわがままに振りまわされるのはごめんだ」
「わがまま? わたしがあなたを振りまわしているですって?」ジュリアンは顔をしかめた。自分が嘘をついているのはヒースを守るためだ。彼にふさわしい人が見つかるよう、身を引いたのに。
「そうだろう? きみはぼくを避けているのに、離婚はしたがらない。ぼくたちの関係は十一年も中途半端なままだ」ヒースは両腕を彼女のほうへ差しのべた。「もしまだぼくを好きなら、ほら、ぼくはここにいる。実際に触れて、きみ自身の気持ちをたしかめてくれないか。お願いだ」
 ヒースははしばみ色の瞳で射るようにジュリアンを見つめ、返事を迫った。
 ジュリアンはその場に立ちすくんだまま動けなかった。心の一方では、ヒースの腕に飛びこんで身をまかせたいと切望している。自分はすでに臆病なティーンエイジャーではない。すっかり大人で、欲望もおぼえている。けれども心のもう一方では、その後はどうなるのかと考えて不安でたまらなかった。
 離婚弁護士の連絡先は、携帯電話に登録してある。電話一本でヒースとの関係を清算できるのに、なぜ一歩を踏みだせないのだろう?
「こうすれば、きみの気持ちもかたまるかな」
 ヒースがさらに近づいてきて、ジュリアンのウエストに手をかけた。勢いよく引き寄せられた拍子に足もとがふらついてしまい、ジュリアンは彼の肩に手をあてて体を支えた。てのひらに、引きしまったかたい筋肉を感じる。シャワーを浴びたての彼の魅惑的な香りに鼻孔をくすぐられ、体の奥が熱くうずく。このまま彼に身をゆだね、新たな境地を体験したい……。
 ジュリアンは彼を見あげた。次の瞬間、激しく唇を奪われて、彼女はあえいだ。自分と同様に、ヒースももう臆病なティーンエイジャーではない。成熟したたくましい男性なのだ。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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