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サマー・シズラー2007 真夏の恋の物語

サマー・シズラー2007 真夏の恋の物語


発行: ハーレクイン
シリーズ: サマー・シズラー
価格:1,000pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 デビー・マッコーマー(Debbie Macomber)
 四人の子供を育てながら作家になる夢をかなえ、いまや大ベストセラー作家に。100作を超える著作は世界中で6000万部も出版され、多くの人に生きる勇気を与えている。ワシントン州ポートオーチャードに住む。

 ダイアナ・パーマー(Diana Palmer)
 シリーズロマンスの世界で今もっとも売れている作家の一人。総発行部数は4200万部を超え、ニューヨークタイムズを含む各紙のベストセラーリストにもたびたび登場。かつて新聞記者として締め切りに追われる多忙な毎日を経験したことから、今も精力的に執筆を続けている。ジョージア州在住。大の親日家で、日本の言葉と文化を学んでいる。家族は夫と息子の三人。

解説

 ●『二人だけの楽園』(デビー・マッコーマー著)美しい島で過ごす一カ月のバカンスに、ベスは胸を躍らせていた。古風なサマーハウスに着いた彼女は、招待してくれた親友が現れるのを心待ちにしていた。だが親友から、行けなくなったので代わりの人を向かわせたという連絡が届く。間もなく現れたのは、気難しそうな男性ジョン・リヴィングストンだった。

 ●『愛に満ちた時間』(スーザン・ウィッグス著)ミッチ・ラザフォードは島にマリーナを建設するプロジェクトに取り組んでいた。そのためには、マリーナが島の自然を破壊しないことを証明しなくてはならない。ミッチは秘書に命じて海洋生物学者を雇わせた。ところが、島に来た学者を見て彼は茫然とする。ロージーという名前の超セクシーな女性だったのだ。

 ●『思いがけない夏』(ジル・バーネット著)女手一つで娘二人を育てているキャサリンは仕事に追われる日々を送っている。そのため、最近娘たちと心が通い合わなくなっているのが心配の種だ。そこで、自分が十代のとき毎年夏に訪れていた島のサマーハウスで一緒に休暇を過ごすことにした。初恋の相手、マイケル・パッカードと再会するとは知りもせず。

 ●『初恋にさよなら』(ダイアナ・パーマー著)ダナは最愛の父親をつい最近亡くした。それだけでもつらいのに、父親の遺言書を読んで、さらに打ちのめされた。遺言書の指示に従わなければ、牧場を相続できないというのだ。その指示とは、一カ月以内にダナが結婚すること。それも、彼女が少女のころから思いを寄せている隣人、ハンク・グラントと!

 *現在、配信中の『初恋にさよなら』と内容が一部重複しています。ご購入の際は十分ご注意ください。

抄録

 ベスはもう一口コーヒーを飲んだ。「ええ、たしかに信じられないような眺めだったわね。ああ、ジョン。あなたもいればよかったのに。今日の午後はすべてがすばらしかったわ。カヤックも子どもたちと自転車に乗ったことも、すべてよ。ここにいられて本当に感謝している。こんな経験ができたことも」
「メアリー・ジェーンがいなくても?」ジョンは自分がどうしてこんなことをきくのかわからなかった。たぶん彼女が彼といて楽しいということをどうしてもたしかめたかったからだろう。彼は気づかぬうちに、一緒に過ごす夜の数時間を楽しみにするようになっていた。長い時間ではないが、そのたびに、彼女を知りたくなってくる。
「メアリー・ジェーンがいないのは寂しいわ」ベスは認めた。ジョンはそのことをよくわかっていた。二人はほぼ毎日電話で話しているのだが。「でも、それでもこのバカンスを楽しんでるわ。思っていた以上に」
「ママ」ポーチからポールが駆けこんできた。すぐあとからニッキーもついてくる。「今夜、ビーチで焚き火ができないかな?」
「えーと……」ベスはジョンを見た。
「いいとも」ジョンは即座に答えた。何かを祝うことがあるのだとしたら、まさに今日祝いたい。娘が楽しそうにしている。また娘の笑い声を聞くことができた。それは十分祝うべきことだ。
「行こう」ニッキーがポールに言った。「薪を集めに行こう」彼女は階段の上から飛び下りると、ビーチに向かって駆けていった。ポールがすぐあとに続く。
 二人は海岸沿いに走りながら、互いに指示を叫び合っている。
「すごいエネルギーね」ベスはつぶやいた。
 子どもたちがやってきて、またいなくなってみると、静けさをさらに強く感じた。「私はこれまであまり父親らしいことをしてやっていない」ジョンは告白した。
「ああ、ジョン。それは親ならみな思うことよ」
「でも、きみは……」
「私だってそう思ってるわ」
「ポールは髪を緑に染めていない」
「そうね」彼女は認めた。「でも六歳になるまで指をしゃぶっていたわ。私の世話が足りなかったんだ、母親失格なんだって思いこんでた。あなたがニッキーをどれだけ愛しているかは見ていればわかる。それに本当に、娘さんに必要なのはそれだけよ。どんな子どもにとっても、必要なのはそれだけだわ」
 ベスの言葉はまさに彼の心が求めていた癒しだった。感謝の気持ちでいっぱいになったが、それをどう伝えればいいのかわからなかった。「焚き火は大丈夫?」ジョンはきいた。
 ベスはうなった。「今日一日のあとで、私の体がどれだけ痛いか知ってたら、あなたは承知したりしないでしょうね」
 ジョンは立ち上がる彼女に手をさしのべた。「取り消してほしい?」
「そんなことをしたらポールとニッキーに、体力がないと思われるでしょう?」彼女はもう一度うなった。「ありえない」ベスは彼の手に自分の手をのせると、ひっぱり起こしてもらった。
 立ち上がると、二人は数センチしか離れていなかった。普段ならジョンは後ろに下がったはずだが、二人とも動かなかった。目が合って、ジョンは彼女をじっと見つめた。何を考えているのか、どう感じているのかの手がかりを探した。
 彼女の顔に浮かぶ疑問を読み取った彼は、それが自分の疑問が映し出されたものだとさとった。ロレインと別れてから、女性とキスをしたことはなかった。そうしたいと思ったことさえなかった。しかし今、彼は思っていた。今まで想像したこともないほど強くそう思っていた。彼女をそっと腕に抱き、その唇を味わってしまわないためには、持っている自制心のすべてを使わなければならなかった。そうしたい気持ちが体じゅうに脈打っていた。
 何かが起こっている。心臓が十代の少年のように早鐘を打ち、奇妙なスタッカートが耳に響く。
 彼は咳払いをした。「子どもたちの様子を見に行ったほうがいいかな」
 ベスはうなずくと、目を伏せた。「カップをキッチンに置いてくる。すぐに行くわ」
「わかった」彼は答えた。
 ベスが家に入ると、ジョンは深いため息をつきながら、今さっき起こったことを理解しようとした。
「パパ」海岸から駆けてきたニッキーが叫んだ。家の手前で止まり、彼を見つめている。
「どうした?」ジョンはきいた。ベスに惹かれたことが顔に出ているのがわかっていた。あと一分あのままでいたら、彼女にキスをしていただろう。彼女がそれを許してくれていたとはとても思えない。さらに一分後には……。ああ、何をしていたかわからない。分別を取り戻して本当によかった。そうでなければ最高にばかな真似をすることになっていた。
「大丈夫?」ニッキーが妙な顔をして彼を見た。
「もちろん大丈夫だ」彼はぶっきらぼうに言い返してしまってから、すぐに謝った。
 ニッキーはすぐに彼を許した。「あとでマッチがいるの」彼女はそう言った。
「私が探しておくよ」ジョンはそう言ったが、彼にとっては火をつけるものは何も必要なかった。あのきれいな未亡人が、すでに彼に火をつけてしまっていたから。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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