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ハーレクイン・ロマンスセット 26

ハーレクイン・ロマンスセット 26


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・デジタルセットハーレクイン・ロマンスセット
価格:2,280pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 ルーシー・モンロー(Lucy Monroe)
 アメリカ、オレゴン州出身。姉の影響でハーレクインのロマンス小説を読み始めた。大学在学中に“生涯でいちばんすてきな男性”と知り合って結婚し、子供が生まれてからは母親としての道を選んだ。十八歳の夏に家族で旅行に行ったヨーロッパが忘れられず、今も時間があれば旅行を楽しんでいる。

 キャロル・マリネッリ(Carol Marinelli)
 イギリスで看護教育を受け、その後救急外来に長年勤務する。バックパックを背負っての旅行中に芽生えたロマンスを経て結婚し、オーストラリアに移り住む。現在も三人の子供とともに住むオーストラリアは彼女にとって第二の故郷になっているという。

 ケイトリン・クルーズ(Caitlin Crews)
 ニューヨーク市近郊で育つ。12歳のときに読んだ、海賊が主人公の物語がきっかけでロマンス小説に傾倒しはじめた。10代で初めて訪れたロンドンにたちまち恋をし、その後は世界各地を旅して回った。プラハやアテネ、ローマ、ハワイなど、エキゾチックな地を舞台に描きたいと語る。

 ヴィクトリア・パーカー(Victoria Parker)
 イギリスの作家。物語を読むたびに登場人物の男性に恋していたが、初めてハーレクインを読んだとき、理想のヒーローに出会ったという。作家になりなさいという教師の勧めに反して企業に勤め役職も得たが、常に心の奥で囁き続ける声に屈し、小説の執筆を開始。やはりロマンス作家が天職だと悟った。

解説

 ★お得なセット価格★ハーレクイン・ロマンス4作品収録

 『暴君にこの身を捧げて』――父親の会社を救うには僕と結婚するしかないとマックスに脅され、ロミは承諾する。だがそれは期限つきの結婚で、ロミを愛人として囲うための方便だった。

 『愛を盗んだ紳士』――自由を知りたい王女レイラは旅先で姿をくらます。出会ったミカエル・ロマノフは悪名高い辣腕弁護士だったが、彼はレイラに危うさを感じてかくまうことに。

 『罪色のウエディングドレス』――マティーは10年間、ギリシア人大富豪ニコデムスの求婚を断りつづけていた。だが傾いた会社を守りたい兄により、ついに花嫁として差し出されてしまう……。

 『大富豪と禁断の果実』――共に主催する慈善パーティに兄は来ず、代わりに兄の大富豪の親友ダンテが現れる。彼は5年前エヴァが初恋を告白して玉砕した相手だが、突然キスをされ……。

抄録

「どうした?」
 ほかの人なら、純粋に彼女のことを心配してくれているのかと思えるような声だ。けれど、マックスの場合は内なる鮫が血のにおいを嗅ぎつけただけにちがいない。
「なんでもないわ」
「嘘だ」
「そんなこと、どうでもいいでしょう」
「よくない」
 ふたりはその場に立っているだけだったし、敵も悪意に満ちたマスコミもそばにいない。それでも、マックスの大きなたくましい体は、外界から自分を守ってくれる盾のように感じられた。
 彼は完全なる捕食者なのに。
「どうして?」
 わたしは彼にとってどうでもいい存在だ。まったく、どうでもいい存在。
 青みがかったグレーの目がロミをとらえた。「きみはぼくにとって大事な存在だ」
「そんなこと、信じられないわ」有望なベッドパートナーとしてなら、わたしはなんらかの価値を持っていたかもしれないけれど。
「これからそうなる」
「えっ? ちょっと……」まるでわたしたちに将来があるみたいな話し方じゃない。
「わけがわからないという顔だな、ぼくのかわいい活動家さん」
「あなたに‘ぼくの’なんて呼ばれる筋合いはないわ」
「そうかな?」
「そうよ」
「だったら、きみは誰かとつき合っているわけか」
 もちろんよ――そう言おうとしたが、嘘を口にすることはできなかった。
 曖昧な物言いならどう? できる。話題をかわすのは? 大得意だ。だったら、真っ赤な嘘をつくのは? 絶対にだめ。
「わたしのデートライフはあなたには関係のないことよ」
「そもそもデートライフなんてものがないだろう。ぼくからの申し出を断ったあと、ひとりでもデートした相手がいたら、名前を挙げてくれ」
 ロミはマックスをにらんだ。誰の名前でもいいから、言えたらいいのに。けれど、言えなかった。
 性格的に無理なのだ。父は、母親から受け継いだ性格だろうと言った。ああ、わたしに母のジェナ・グレイソンの記憶があればいいのに、とロミは思った。母はロミが三歳のときに亡くなった。
「あなたは百人くらい名前が挙げられるんでしょうね」ロミは話の矛先を彼に向けた。
「半ダースにも満たないよ」
 それでもロミよりはずっと多い。「あなたは長時間働きすぎなのよ」
「そう思うのか?」
「思うというより、実際そうだと知っているの」
 マックスはじっと立ったままなのに、急にそれまでより身近に感じられた。あたかもついさっきまでより体が大きくなったかのように。
「ブラック・インターナショナル・テクノロジーの経営は、週四十時間の労働でおさまるような代物じゃないからな」
「世界の王たらんと必死になったりしなければ、おさまるわよ」気がつくと、ロミは願っていた。彼にもたれかかりたい、抱き締められたい、と。
 いったいどうしたって言うの?
 マックスが声をあげて笑った。すると、タキシードのジャケットをかけてもらったときよりもロミの体は温かくなった。
「世界の王になろうとなんかしていない」
「あなたの業界でという意味よ」
「まあ、競合相手がいるから、上を目指さざるをえない」
 たとえ血みどろになって戦う必要に迫られても、勝者にならなければ気がすまない。マクスウェル・ブラックにはそういう容赦のない一面があった。
「この一年のあいだにぼくがデートをしたなかには、‘二次面接’に進んだ女性はいなかった」
「彼女たちにとっては、さぞかし残念だったでしょうね」
「そうかな?」
 マックスとの別れは、ロミにとって人生でいちばんつらい決断だった。けれど、マックスに心を捧げた挙げ句、ずたずたに引き裂かれるような危険はどうしても冒せなかった。
 絶対にそうなるとわかっていたから。
「あなたとのデートは楽しかったわ」控えめな表現もいいところだ。とはいえ、それは真実だったから、ロミの口をついて出た。
「ぼくもきみと過ごす時間は楽しかった」
「よかった?」質問のような口調になってしまい、ロミは首から上が熱くなった気がした。
「よくはなかった。きみに振られたから」
「それは、わたしとあなたとでは求めるものが違ったからよ」ロミはからかうような口調でつけ加えずにはいられなかった。「わたしと結婚する権利を、父が売りに出さなくて残念だった?」
 マックスが彼女を引き寄せ、顔を近づけた。「ぼくもまさに同じことを考えていたんだ」
「最低」彼女は笑いながら言った。むろん心からの笑みではなく、ただマックスの皮肉に応じただけだ。
 ところが、笑ったがゆえに、マックスが唇を重ねてきたとき、彼女の口は開いていた。
 たちまちロミの体はかっと熱くなり、考えるより先に、脳が許可を出すより先に、マックスにもたれかかってしまった。一年間、飢餓状態にあったことを急に思い知らされ、これまで無視しつづけてきた情熱を込めてキスを返した。
 ロミの体の全細胞が彼を求めていた。それがまずいことだと頭ではわかっていても。
 けたはずれにまずいことだと。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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