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異世界revolution

異世界revolution


発行: アンジェリカ
シリーズ: アンジェリカ
価格:900pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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解説

web発! 恋と魔法とファンタジー×TLノベル!

月沢真名、独身。二十二歳。平凡OLとして日々をすごしていたが、願いは「いつか心から恋する相手に出会うこと」。
ある日、仕事帰りに事故に遭い大怪我をしてしまった真名は意識を失い――気がついたら、ありえないほどの美形な男性に看病されていた! 彼は竜族の公爵イースニアと名乗り、驚くことに真名に求愛してきて……「私たちと貴女は、つがいなのだ」と。
(私、帰れるの?)竜族公爵と平凡なOLの恋の行方は? せつない想いが奏でる異世界の恋の軌跡!!

抄録

「なんてきれい、こんなにきれいな川、私見たことがない」
 イースニアは、真名の夢中な様子に満足していた。滝を見て感激する彼女の瞳、嬉しそうに話す彼女の声音に、新たな彼女の表情を知って彼は喜びを感じていた。
 真名は日除けのレース地のストールを取って、手を川面に浸しパシャパシャとかき回す。
「冷たくていい気持ち。イースニアさん、教えてくれてありがとう」
 先程までの彼への不快感はすっかりどこかへ消えて、この美しい場所を教えてくれた彼に感謝する。
「マナ、座るならこちらがいいですよ」
 イースニアは真名に声をかけ、川岸の傍にある平らになった岩へと案内した。三角の形をした岩が乗っていて、その角度は丁度よい背凭れになりそうだ。
「ここにだけ岩があるのって不思議ですね。結構広い」
 上を見ると、背の高い広葉樹が岩全体に木陰を作っている。
「これは造ったのです。ここで本を読んだりしていますよ」
「え? 岩を埋め込んだんですか? 重くないですか?」
「昔戯れに造ったのです。竜ですから」
(へぇー)
 真名は靴を脱いで、絹の靴下も脱ぐと素足になった。
 岩の淵に腰をおろし、膝下だけを水の中へ入れる。帽子も取って中にストールを入れた。
「気持ちいいですねぇ。寝転んでもよさそう」
 真名はそう話し、水につけた両足をユラユラと動かした。
 真名の横に、イースニアが同じように座る。
 イースニアは年頃の女性がドレスをたくし上げて、素足で座る行為を珍しく感じていた。
 男や子どもならわかるが、あけすけに心のままに行動することは、こちらの世界の上流といわれる階級ではまず考えられない。
 膝まで裾が上げられて、彼女の日に焼けていない細く白いふくらはぎが水面で揺れる。
 イースニアは、自分の欲情を意識しながら彼女を見た。
 真名はそんなことは露知らずに水面を眺めている。
(きれいでも、やっぱり男の足だなあ、ガッシリしてるんだ)
「マナ、そろそろイースと呼んでくれませんか?」
 真名はキョトンとイースニアを見る。
「……イースさん」
「……まあ、いいです」
 真名はぐるっと景色を見渡した。
「きれいですねぇ、私のいたところでは泊りがけの旅行でないと、中々行けないです」
「気に入ってくれましたか」
「はい、とても」
 手を後ろに置いたら、イースニアの手に偶然触った。
(……きれいな人だけど、足も手もやっぱり男の人のものなんだ。指長いなあ、爪きれいだし)
 真名は美しい物や人を見ると、まじまじと眺める癖がある。友人からは気をつけなよ、と注意された癖だ。
 以前街中で、怖い系のお兄さんをきれいという理由で無意識にずっと眺めていたことがあった。当然気づかれて、なんで見るのかと詰め寄られた。正直に話をすれば、それならと誘われてしまい、横にいた友人は怖い思いをしたようだ。
 真名は、イースニアの手の甲に自分の手を重ねた。その大きさを確かめてみたいのか、形を合わせて整った指先に見とれる。
「大きいですねぇ」
(しまった! 無遠慮に私はなにを……)
 真名は彼を見て、ハッと固まる。
「えーと、ごめんなさい」
 イースニアは、慌てて離そうとする彼女の手を握った。
 彼女の小さな手は柔らかく、ずっと触れていたくなる。手首などは力を入れれば折れてしまいそうに細かった。
「遠慮しないで、触って頂いてかまいませんが」
 真名を見つめると、彼女の顔が赤くなった。
「すみません、きれいだったから……」
 それを聞いた彼が僅かに眉根を寄せた。
「マナ、貴方は年頃の女性なのですから自覚しないといけません。そういった態度は誤解を招きます。まさかマナ、向こうの世界でもこのように異性に触れていたのですか?」
 イースニアの表情がそれとわかるほど曇る。
 真名は嫌な予感がした。今思い出したが、相手は自分に好意を寄せていたのだ。上手く立ち回らなければ危険な気がした。
「まさか、いくらなんでも知らない相手には、触ったりするはずないです」
「そうですか、このように?」
 イースニアは、真名の手に自分の唇を押し当て、指まで辿っていく。
(ひえぇっ!)
「そんなこと、していませんっ」
「マナ、異性から告白されたことは?」
「え?」
「マナのように熱心に見つめられれば、誤解をする者がいても不思議ではありませんね」
 彼は真名の指先を、ペロリと舐める。
「や、手を離してください」
「その相手とはどうなりましたか。つき合ったのですか?」
 真名の胸に、ちりっと痛みが走った。
「言う……必要ないです」
「子どもですね」
 イースニアの吐息が聞こえる。
 真名の頭の中に、苦い思い出が蘇った。
 ――僕の真名に対する想いと、真名が僕に持っている想いは違うね。真名のは興味だよ。
 過去に言われた言葉。自分が幼かったために、憧れた人を傷つけてしまった。
 彼女の瞳が一瞬悲しみで翳ったのを、イースニアは見過ごさなかった。
「マナ、行動には責任を取らないといけませんが、貴方はもう知っているようですね」
「……ごめんなさい」
「それはそうとマナ、私をきれいだと言ってくれるのは嬉しいですが、私以外の異性に今のように触れてはいけません。もし触れたらその者を消したくなりますから」


 *この続きは製品版でお楽しみください。

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