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幸せになろう〜異世界にて安定収入&普通の幸せを求めます〜

幸せになろう〜異世界にて安定収入&普通の幸せを求めます〜


発行: アンジェリカ
シリーズ: アンジェリカ
価格:900pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★☆3
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解説

異世界にトリップしたカリノは王様に使えることに!?

一人暮らしをしていた農学部の女子大生カリノは、突然異世界に飛ばされた。そこは静かな森に囲まれた、農作業をしつつ自給自足で生きていける、カリノにとって夢のような世界だった。のんびりと自由気ままに楽しく田舎暮らしを満喫していたある日、カリノの元に大きな金色の犬(狼!?)がやってきた。それはなんと王様の仮の姿で!? ──1年間、都で王様に使えることになった女の子カリノが、明るく元気にたくましく異世界を幸せに生きてゆく、愛と冒険のファンタジーストーリー?

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

 熱い。
 冬なのに、顔が熱い。そして息が苦しい。
 大柄な男性に伸しかかられている。
 こんなに人の顔が近くにあることが今までにあっただろうか。まさに今、目前に金色の髪があり、その隙間から琥珀色の目が見える。日に少し焼けたクリーム色の肌に金色の髪と琥珀の瞳が映えている。目鼻立ちが整っていて綺麗な人だ。こういうものはもっと離れて鑑賞しないと意味がない。
 今はそんな悠長なことを考えている場合ではないのだけれど。
 唇が飲み込まれている。口に上下の両唇が咥えられていて、熱い舌がこじ開けようとしている。それを何とか力を入れて阻止していた。額を掴み、ぐっと引き離そうとする。金色の眉が寄ったから、髪も引っぱったかもしれない。うっすらと目が開き琥珀色の瞳が眇められる。それでも離れてくれない。
 こんな間近で唇がくっついての睨み合い。強い眼光に視線が吸い取られる。息ができない。苦しい。
「ちょっ……んむっ」
 抗議の声を上げた瞬間、ぬるっとしたものが口の中に入り込んだ。それは上顎の内側を這い、奥へと進む。熱い。口も熱いけど、体も熱い。なんでと思ったら、体も押しつけられている。自分の体温ではない熱が伝わっていて。
「あっ……」
 今まで犬の姿で頬の表面を舐められたことは何度もあったけど、今、内側を舐められた。レトの肉厚の舌が上顎から歯の裏側へとゆっくり移動し、やっと離れたと思ったら舌先に触れられ、舌の表面を撫でられ、舌の裏側の付け根に差し込まれた。
 背中がぞわっとして、レトの舌を思いっきり咬んでしまった。
 ──ほんの数秒動きは止まったけれど、すぐに何事もなかったかのように、レトの舌は私の舌に絡んでくる。
 後頭部の髪に片手が差し込まれ、もう片方の手は、私の左手首を掴んでいた。私は右手をレトの前髪の生え際に突っ込んで、頑張って押しているけれど、まったく意味がない。それ以上の力で後頭部に置かれた掌で押されている。
 舌が私のそれの側面をなぞってきた。ゆっくりと、行ったり来たり……血の味がした。なんだか甘い。
「んんっ……」
 息が苦しいのに、甘い呻き声が漏れた。
 口の中が蹂躙されているのに、嫌なはずなのに、何かがおかしい。口の中の血の味が甘いせいなのか、酔ったように脳が甘く痺れてくる。
 何度も舌を絡められ、ほどけたと思ったら上顎や歯の付け根をなぞられた。
 ようやく、唇が解放された時には、息が上がっていた。
「はあ、はあ……」
「そんな表情をされたらたまらないな」
 いつの間にか手首が解放され、掌で頬をなぞられ、口の端のどちらのものとも知れない唾液を親指で拭われた。恥ずかしい。顔が熱くて真っ赤になっているのがわかる。
 両手は自由になったのに力が抜けて、私を見下ろす美しい顔をただ呆然と見上げていた。
 長くゆるいウエーブがかかった金色の髪がカーテンの隙間から漏れる月明かりに輝いていて、そのひと筋が私の額に落ちている。見蕩れている場合じゃない。掴まれていない今のうちにと、体を起こして距離を取った。
 レトはその様子を口の端を上げて可笑しそうに眺めている。何だか癪にさわる。ああ、でも目尻がちょっと下がって、少しだけ赤くなっているのが見てとれてほんの少しだけホッとする。私の顔は火照りすぎているだろうけれど。
 膝を立てて座った私と寝そべって私を見上げているレト。
「明日は早く出る」唐突に切り出される現実的な会話。
 ああ、そうか。弟が迎えに来たくらいだから、帰らなくてはいけないのだろう。
「そっか。寂しくなるなー。気をつけてね」
 安堵の表情をなるべく押し殺して言った。一瞬、寒気がした。何だか、怒っている? 先ほどのちょっと目尻が下がっている方が、普通ぽくていいのだけど。
 手が伸びてきたと思ったら、左の踵が大きな掌に包まれて足の甲に唇が押しつけられた。
「えっ。ちょっと、何をっ……」
「お前も連れていく」口づけながらそんなことを言う。
 少し離れたと思ったら唇から赤い舌が見えて、足の甲から足首の内側へねっとりと舐め上げられる。
 右手でパジャマ代わりのズボンの裾をまくり上げられた。
 今までは長めのシャツを着ているだけだったのだけど、男性二人とひとつ屋根の下なので、今日はズボンも穿いていた。それをスルスルとまくり上げられ膝まで素肌を晒される。


 *この続きは製品版でお楽しみください。

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