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和書>小説・ノンフィクションハーレクインシルエット・アシュトンズ

明日なき恋心

明日なき恋心


発行: ハーレクイン
シリーズ: シルエット・アシュトンズ
価格:500pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 ローラ・ライト(Laura Wright)
 ミネソタ州生まれ。演劇に歌、社交ダンスに没頭してきたが、ロマンス小説を執筆し始めたとき、これが自分の真に望むことだとわかったという。余暇には画廊や映画館へ行ったり、森を散歩したり、飼い犬と遊んだりして楽しむ。彼女の演劇作品のマネージャーでもある夫と幼い娘とともに、ロサンゼルスに住んでいる。

解説

 グラント・アシュトンにかけられた殺害容疑を晴らすため、アンナはその夜彼と過ごしたことを証言した。釈放された彼とふたたび愛し合えると思ったのもつかのま、グラントは心を閉ざし続けていた。理由ははっきりしている――彼はいずれここを去る身。アンナとのことは単なるひとときの戯れにすぎなかったのだ。このうえ傷つくまいと、アンナは距離を置こうと決意した。だが、なぜかグラントは彼女のそばを離れようとはしない。ひょっとしてまだ私たちに未来はあるのかしら? そんなアンナの望みは、彼の言葉によってついえた。
 ★いよいよ佳境に入ったシルエット・アシュトンズ。事件解決の重要な手がかりの描かれた本作。お楽しみに!★

抄録

「きみはセクシーそのものだ」
「本当?」
「だから、このままベッドにいると何かしたくなってしまう」
「たとえば、どんなこと?」アンナは笑いながら言った。
 グラントが苦笑した。「あんまり調子に乗らないほうがいいぞ」
 アンナは上掛けをはねのけて彼の腰に脚を絡め、彼に体を寄せて、ささやくように言った。「わたし、もう悪乗りしているみたい」
 彼の瞳が熱っぽく輝いた。「そうなのか?」
「そうなの、本当に」
 グラントの手が彼女の腿を這《は》い上り、ヒップを包み込む。「きみはどうかしているよ、アンナ・シェリダン」
「あなたには見当もつかないほどね」
 アンナは彼の首に腕を巻きつけ、身を乗り出して唇を重ねた。ゆっくりした穏やかなキスがアンナを夢中にさせ、一瞬息もできなくなる。アンナがかすめるようなキスを繰り返すうちに、グラントはうめき声をあげて彼女のヒップをつかむ手に力を込めた。そのしぐさに呼び覚まされたかすかな痛みと喜びに体の芯《しん》が熱くなり、アンナは腰を彼の高まりに押しつけるようにした。
 グラントも彼女に従い、熱っぽくキスを返した。彼はとても情熱的な男性だが、ふだんはそれをうまく隠している。自分だけに見せる彼のそんな大胆でいたずらっぽい面がアンナは何よりも好きだった。
「ああ」彼の脚を自分の脚でさすると体がとろけそうになる。
「わかっているよ」グラントはささやき、舌で彼女の下唇をさっとなぞった。「もっとかい?」
「ええ」
 奪うような激しいキスだった。アンナは体をぶつけるようにして彼にしがみつき、それ以上のものを求めた。軽いめまいに襲われたが、彼女は意志の力で振り払った。もう二十四時間近く食事をしていないから、今はとにかく活力を取り戻す栄養が必要だ。その栄養はグラントが与えてくれる。
 唇から活力を注ぎ込む彼の鼓動が速くなっているのが胸に伝わってくる。彼も体を重ねたいと思っているのかしら、とアンナは考えた。
 次の瞬間、彼は急にキスをやめて頭を下げ、彼女の胸に唇を寄せた。舌で胸の先端をもてあそばれ、アンナは息をのんだ。胸のふくらみも体の芯も熱くうずき、心臓は激しく高鳴っている。
 グラントが寝返りを打って彼女の上になった。再び唇を重ねながら、手を彼女の脚の間に滑り込ませる。どうしようもないほどに燃えている最も敏感な部分に彼の指が触れた瞬間、アンナはびくりと腰を浮かせた。自分はこれまでベッドの中でも外でも受身で用心深いと思っていたが、グラントはそんな彼女を身もだえさせて快楽に身をゆだねさせ、彼に要求したり、彼の望みを受け入れさせたりして、女性に生まれてよかったという気持ちにさせてくれる。
 彼が体に指を一本差し入れ、アンナはあえいだ。脚が引きつり、腿の筋肉が収縮する。グラントは指を動かしながら、ゆっくりと円を描くように敏感な部分を愛撫《あいぶ》する。
 アンナが顔を上げると、激しく燃えるグリーンの瞳が彼女を見つめていた。その瞳の向こうにいる男性をアンナは愛している。彼もわたしと同じように感じてくれていたらいいのに……。
 グラントが二本の指を関節まで深々と沈めると、それ以上何も考えられなくなった。アンナは腰を浮かせ、シーツをぎゅっと握り締めた。白熱したエネルギーの塊が体の中を駆けめぐって爆発し、彼女は声をあげた。
「アンナ、スイートハート」彼女を抱き締めながらグラントがなだめるように言った。「もう限界だ」
 アンナの体は脈打ち、彼を求める甘美な拷問を受けて力が入らない。それでも、欲望はまだおさまらなかった。「わたしの中に入ってきて」息をはずませ、彼の高まりを求めて手を伸ばしながらアンナはささやいた。
「だめだよ」
「なんですって?」
「またにしよう」
「グラント……」
 彼はアンナにキスして、脈打っている高まりから彼女の手をほどいた。「きみはゆうべ病気で、今朝気分がよくなったばかりなんだから。いいね?」
「いいえ、よくないわ」
 グラントは体を起こした。「時間はまだたっぷりあるから……」
 嘘《うそ》よ、とアンナは言いたかった。残り時間はそう多くはない。もしかしたら、あと二、三日かもしれないし、二、三週間あるのかもしれない。それはわからないけれど、この人はもうすぐ自分の家へ、もとの生活へ戻っていってしまう。
 ジーンズをはき、シャツを着るグラントをアンナは見つめた。「どこへ行くの?」
「人と会う約束があるんだ」
「だれと?」
「スペンサーの会社の社員と」
 アンナは驚いた。「サンフランシスコへ行くの?」
「ああ」
 ついさっきまでの情熱は消えうせ、ぬぐいきれない不安が込み上げてくる。「グラント、どうして事件のことを警察にまかせておけないの?」
「黙って見ているわけにはいかないからだ」
「厄介なことに巻き込まれたらどうするの?」
 グラントはじれったそうに意を決した顔つきでアンナのほうへ近づいてきた。「いいかい、アンナ、殺人の疑いが晴れない限り、ぼくは何一つ自由にできないんだ」


*この続きは製品版でお楽しみください。

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