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リオの夜は熱く【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】

リオの夜は熱く【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・プレゼンツ 作家シリーズ別冊
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★☆☆1
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著者プロフィール

 ジェニー・ルーカス(JENNIE LUCAS)
 本屋を経営する両親のもとたくさんの本に囲まれ、アメリカ、アイダホ州の小さい町で遠い国々を夢見て育つ。十六歳でヨーロッパへ一人旅を経験して以来、アルバイトをしながらアメリカじゅうを旅する。二十二歳で夫となる男性に出会い、大学で英文学の学位を取得した一年後、小説を書き始めた。現在、幼い子供ふたりの育児に追われながらも執筆活動を通して大好きな旅をしているという。

解説

まさか、妊娠するなんて……。秘書のエリーはニューヨークの街中で途方に暮れていた。6時間後に結婚式を挙げるというのに、おなかの子の父親は花婿ではないのだ。この事実を子どもの父親に──傲慢でセクシーなボス、大富豪ディオゴに知らせるべきかしら?エリーは震える足を奮い立たせて、ディオゴの前に立った。だが、彼はエリーの話に耳を傾けるどころか、彼女が結婚すると知ってなじり、警備員を呼んで追い払わせたのだ。数時間後、ディオゴは真相に気づいてエリーを捜すが、彼女はすでにオフィスを去り、花嫁として教会にいた。

■ジェットコースター感覚であっという間に引きこまれる、スピード感に溢れたドラマティックロマンスの決定版

*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。ご購入の際は十分ご注意ください。

抄録

 ディオゴ!
 エリーは体を起こした。ディオゴの肩にもたれて眠ってしまっていたのに気づいてあせる。
「ど、どれくらい眠っていたのかしら?」
 ディオゴがほほえんだ。「二十分くらいかな」
「まあ」エリーは頬を赤らめた。どうしたというのだろう? ティモシーの前でだって、眠りこんだことなど一度もないのに。
 ちょっと疲れていただけよ。妊娠してから、つねに疲れている状態が続いている。でもなぜ安全なティモシーといると緊張するのに、危険なディオゴといるとこんなにリラックスしてしまうのだろう? 私は本当にどうかしているらしい。
 ベントレーがカールトンパレスの前にとまった。
「ここを覚えているかい?」
 もちろん覚えている。いつも夢に出てきた。ディオゴに誘惑された場所、服とともにあらゆるつつしみを一枚一枚はぎ取られた場所だ。エリーの全身がかっと熱くなり、震えた。胸の谷間に玉の汗が浮かぶ。「ええ」
 いったん階上に連れていかれたら、逃げることはできない。なんでも彼の言いなりになってしまうに決まっている。迫られても、抵抗など無理だろう。彼をとめることも。
 とめたいと思っているなら、の話だけれど……。
 車から降りたディオゴは、前をまわってエリーのためにドアを開けた。
「あなたは私を家に連れていくと言ったわ」エリーはおずおずとディオゴを見あげた。「でも、ここは私の家じゃない」
「君の家になってほしい」ディオゴは手を差し伸べた。「君はずぶ濡れで疲れている。話はあとにしよう。君に必要なのは、休息と朝食と温かいシャワーだ」エリーが動こうとしないので、さらに言う。「君にふさわしいもてなしをさせてくれないか」
 シャワーに朝食……天国のような響きだ。それよりもっと魅力的なのは、ディオゴがほほえみながら手を差し伸べてくれていることだ。あの笑みにはどんな力をかき集めても抵抗できない。
 エリーはディオゴの力強くたくましい手を見つめた。手は筋肉がたっぷりついた腕へと続いている。彼が喧嘩に強いのは先ほどわかった。その同じ手に官能的で巧みな愛撫をされて、私は我を忘れ……。
「わかったわ」エリーは深いため息をついた。「あなたに私をもてなすチャンスをあげる」
 ディオゴの大きな手に包まれて、エリーは車から降りた。この手がなにも知らなかった自分の体にしたことを思い出すと、今でも胸が苦しい。
“とてもきれいだ”彼はかすれた声で言った。“君を抱きしめられないなら僕は死んでしまう”彼の舌に、私はめくるめくような喜びを感じた。想像したこともなかった行為に、ひどく当惑もしたけれど。彼の指がゆっくりと入ってきて、二本、三本と増えたときの興奮。じらし、せがみ、誘う、とても上手なキス。官能的に攻めたてられて私の体は震え、我慢できなくなった。すすり泣き、胸をそらしてもだえると、筋肉質の体にがっしりと押さえつけられた。それからとても男らしいなにかに奇妙な感じを覚えて……私は一つのことしか考えられなくなった。ディオゴ、あなたを愛している、心から、としか。
 ディオゴにすべてはぎ取られ、まったく知らなかった境地にいざなわれるなど、三カ月前なら決して信じられなかっただろう。バージンだとわかったとき、ディオゴはやめようとした。でも、私は彼を放そうとしなかった。自分の大胆さにおびえつつも、彼にしっかり抱きついた。どうしてもディオゴを放したくなかったのだ。
 それからあまりにたくさんのことがあった。ディオゴに妊娠させられ、嘘をつかれ、無視された。
 でもあのスラム街で、なにかが変わった。なんだろう? どうして急にディオゴは穏やかになり、かつての魅力的な男性に戻ったのだろう? 突然、私が心から大事であるかのようにふるまうなんて。
 違う! やさしくなったと思うのはまだ早い。
 ディオゴはエリーをカールトンパレスの中に連れていった。小さな専用エレベーターに乗りこみ、鍵をまわして最上階のボタンを押す。ドアが開くと、二人のボディガードが待機している横を通り過ぎた。彼らはディオゴには礼儀正しく会釈したが、エリーのことなど気にもかけなかった。毎晩違う女性をここに連れこむディオゴを見ているからだろう。私はあまたいる彼の最新の恋人にすぎない。明日はまた別の誰かが連れてこられるのだろう。
 そんな考えが亡霊のように忍び寄り、エリーはぞっとした。
「震えているね」ディオゴがペントハウスのドアの鍵を開けながら目ざとく気づいた。
「いいえ、大丈夫。本当よ」だが歯が鳴っていた。
「中に入って。すぐに温めてあげるよ」
 呆然とディオゴのあとに続き、エリーは泥だらけのハイヒールを脱ぎ捨てて白く分厚い絨毯を踏みしめた。きつい靴から解放されて楽になったものの、ペントハウスに心休まるものはなにもなかった。室内は質素で洗練されていて、必要最小限のものしかなく、冷たい感じがした。

*この続きは製品版でお楽しみください。

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