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大雑学11 日本の神々のナゾ

大雑学11 日本の神々のナゾ

著: 瓜生中
発行: 毎日新聞社
シリーズ: 大雑学
価格:315円(税込)
10ポイント還元
形式:bookend形式⇒詳細
対応端末:パソコン 
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著者プロフィール

 瓜生 中(うりゅう なか)
 1954〜
 東京生まれ。早稲田大学大学院修了。東洋哲学専攻。仏教・インド思想関係の研究、執筆活動を行い、現在に至る。著書に『知識ゼロからのお寺と仏像入門』(幻冬舎)、『やさしい般若心経』(PHP研究所)など多数がある。

解説

 神話、民間伝承、歴史上の人物……。いまもわれわれの暮らしと共にある神々のナゾを知れば、「日本人」像が変わる!? 頼る前に知っておきたい、神様のナゾの数々一挙紹介!

目次

第1章 八百万の神様たち
第2章 国土の創成にまつわる神々
第3章 高天原……天界の神々
第4章 国譲りの神話と天孫降臨
第5章 現人神の系譜
第6章 歴史上の人物はかくて神様となる
第7章 巷の神々、そのプロフィール
第8章 由緒ある古社の祭神

抄録

 山幸彦はどのように帰還したのか


 山幸彦はワタツミの宮殿で三年の間、至福の時を過ごした。その間、余りの幸福に、この宮殿に来た訳を忘れていたのだ。だが、三年目のある日、自分がワタツミの宮殿に来たのは、兄に借りた釣針を探すためだったことを思い出した。以降、山幸彦は嘆息し、物思いに耽る日々を過ごすようになる。その姿を見て心配したトヨタマヒメは、父のワタツミに相談した。
 そこで、ワタツミは海中の魚を召集して、「誰かわが婿殿がなくした針の行方を知っている者はいないか」と尋ねた。すると、魚たちから「以前から一匹の鯛が喉に骨を詰まらせて苦しんでおり、その鯛が骨ではなく、釣針を詰まらせているに違いありません」という答えが返ってきた。
 そこでワタツミがその鯛を呼び寄せて、鯛の口中を探ったところ、魚たちの言った通り、釣針が出てきた。その針をすぐに山幸彦に渡すと、山幸彦は大いに喜んだ。このとき、ワタツミは針を兄の海幸彦に返すときに唱える呪文の言葉を教え、その呪文を唱えれば兄は不漁が続いてしだいに貧しくなり、最後には山幸彦に助けを求めて服従するようになるだろうと言った。
 豊葦原中国に戻った山幸彦はワタツミノ神に教えられた通りに呪文を唱えながら、兄に釣針を返した。すると、ワタツミの予言どおり、兄はしだいに貧しくなり、ついには山幸彦に服従することを誓った。


 神武天皇の父君とは如何なる神様か


 トヨタマヒメは、夫の山幸彦を追って中国(なかのくに)までやって来て、「私は以前から身ごもっており、いま臨月を迎えました。しかし、天神の御子を海原に産むことはできません。それで、あなたを追って参りました」と言った。
 これを聞いた山幸彦は大いに喜び、さっそく海辺に産屋を建て、その屋根を海鵜の羽で葺いた。しかし、屋根をまだ葺き終わらないうちにトヨタマヒメは陣痛が始まり、未完成産屋に入った。
 そして、産屋の中から夫の山幸彦に、「私は海の住人本来の姿になってお産をいたします。ですから、お産が終わるまで決して産屋の中をご覧にならないようにしてください」と、きつく戒めた。しかし、その言葉に不審を抱いた山幸彦は、いよいよお産が始まるときに、産屋の中を密かに覗いてしまったのである。
 すると、産屋の中のトヨタマヒメは、八尋もある大鰐(サメ)に変身して、身をくねらせて這い回っていた。その姿を見た山幸彦はビックリ仰天して、逃げ去ってしまった。そして、夫に大鰐に変身した姿を見られたことを知ったトヨタマヒメは、子供を産むとすぐに大いに恥じて、ワタツミのいる海底の国に帰ってしまった。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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