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なんでも屋色事師

なんでも屋色事師

著: 川上宗薫
発行: オンライン出版
価格:683円(税込)
10ポイント還元
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対応端末:パソコン ソニー“Reader”
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著者プロフィール

 川上 宗薫(かわかみ そうくん)
 大正十三年愛媛県生まれ。九州大学英文科を卒業後、千葉県で高校の英語教師のかたわら、創作活動に精進。昭和三十年『或る目醒め』でデビュー。以後、ジュニア小説を経て官能小説の第一人者となる。「三田文学」に予備校生の性のめざめを描いた『初心』を発表。著書に『人妻』『官能教室』『日本官能地図』など他多数。

解説

 週刊誌や雑誌に素人モデルを紹介するフリーのスカウトマン相本は天性の口説き名人であった。ある日一人の女と寝たことにより、その女の主人が政界の黒幕の愛人だと知った時、彼の野心は黒幕の正体をスクープするべく燃え上がっていった……。
 官能文学の第一人者・川上宗薫が描いた傑作長編小説。

目次

ピンクの鍾乳洞
ゆきずりの淫
ムチャクチャにして
アチチ
ロリータの工合
深夜の訪問者
謎の部屋
ヒクヒク・ピコピコ
スケベな味
みみず千匹
色気の見本
してやったり

抄録

 「いや?」
 今度は彼女は、頸を横にふった。
 「入れてほしいの?」
 また、つばをのみこむような音が立って、彼女は、頸を小さく縦にふった。
 「スケベなんだね」
 わななく唇が動いて、「そう」と、彼女は、泣くような声を出した。
 「そのわるいおじさんのほかには知らないの?」
 彼女は、またうなずいた。
 これが横文字の会話であれば、うなずくというのは「ある」ということであって、横に頸をふることは「ない」という意味なのである。そこが日本と外国とのちがいだ。
 どうやら彼女は、わるいおじさん以外の男は知らないらしい。
 「わるいおじさんは、キミの処女を奪ったんだね?」
 彼女は、小さくうなずく。大股開きのままである。といって、膝頭を立てているわけではない。ただ両足が投げ出されたように開いているだけだ。そして、彼が無理に開いた、まくれた小陰唇が、少しずつ自動的に貝の身のように左右から近づいて、ピンクのクリトリスの実を隠そうとするような動き方をしているのに、彼は、気がついていた。
 「まったくいやらしいなあ、キミのオマンチョって」
 また、彼女の体がピクンと動いた。
 「十回ぐらいやったんだろう、それとも十五回? だんだん気持ちよくなったの?」
 彼女は、うなずいた。
 「さわったことある、自分で?」
 彼は、ティッシュペーパーを使いながら、そう訊いた。ティッシュペーパーが触れるたびに、彼女の体はピクンと動き、腹がへこみ、シャックリを起こしたようになった。
 「よくふかなくちゃね。洗い方がわかってないんだな。こうやってね、指を入れて洗うのよ」
 初めて彼の指は、ギザギザのピンクの中に潜りこんでいった。すると、真佐子の口に「うっ」という呻き声が起こって、彼女の体がのけぞり、両手が敷布をつかんだ。

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