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独占王の身代わり花嫁

独占王の身代わり花嫁


発行: ヴァニラ文庫
シリーズ: ヴァニラ文庫
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★☆3
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解説

お前の泣いている顔は興奮する
政略結婚の身代わりなのに――意地悪な王に愛されて!?

隣国の王女の一時的な身代わりとして国王・ウィルフレッドに嫁ぐことになったプリシラ。城に上がったその晩に正体を暴かれ、問い詰められながらプリシラは純潔を散らされてしまう。冷たい言葉で責め、嬉々として快楽と愉悦を与えてくるウィルフレッドに、プリシラは困惑を深めていく。でも彼が時折見せる優しさに、惹かれる気持ちが高まり――。

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

 プリシラは泣きながら教会まで逃げ、そして迎えに来たバートラムと彼らの祖国、アマルセンに逃亡したのだった。
 プリシラは己を問い詰める王に、訥々と話す。
「バートラムさまは、フィリーネ姫さまもベラさまも、焼け跡からは見つからなかったと。抜け道は一つではなかったので、おそらくこのブレナリ国に潜伏しているのだろうとおっしゃっています」
「なるほど。それは分かった。だがお前はどうなんだ、プリシラ」
「どう、とはどういうことでございましょう」
 助かったから、今ここに居る。だが彼が尋ねているのはそんな話ではないのだろう。プリシラが不思議そうに尋ねると、ウィルフレッドは馬鹿にしたような意地の悪そうな表情で続けた。
「本物のフィリーネが見つからなければ、お前はこのままブレナリの王妃となる。身代わりが本物に成り代わる為に情報を流し刺客を呼び寄せる……。いかにもありそうな話ではないか」
「そんな!」
 この王は、プリシラが王妃になりたくて皆を裏切ったのではないかと、そう疑っているのだ。プリシラは嫌疑をかけられたパニックで身体をびくりとして、一層恐怖に身を震わせた。
 そんなプリシラに、ウィルフレッドは宥めるように頬を指で撫でた。
「脅えることはない。此方にとってはアマルセンの王女が居るという事実さえあれば、中身は誰でも良い。本物の姫君は高慢で口うるさいという話だ。お前が協力的な態度なら、大事に扱おう」
「……私の役目は挙式までの期間をつつがなく過ごすだけです」
 プリシラの、脅えながらもはっきりとした言葉にウィルフレッドは皮肉な笑みを見せる。
「それで、お前に何の利がある?」
 利は、祖父の健康。それに、やはり平和だろう。
 両親を過去の戦争で失っていたプリシラは、このまま二国の和平が上手くいってほしかった。
 祖父のことは黙っていようと、プリシラは静かに言った。
「先ほど陛下は両国の平和の為に共にと、そうおっしゃられました」
「ふん、まるで本物の王族のような気高い理念だな。今、俺を誘惑したら王妃となって贅沢三昧に過ごし、宝石もドレスも山のように貰えるかもしれんぞ」
「アマルセンの王族がブレナリで贅沢をすれば、両国の平和からは遠ざかるでしょう」
 国民感情が悪くなります、そう告げたプリシラに、ウィルフレッドは苛立った表情を見せた。生意気な口を利いてしまったのかもしれない。彼のエメラルドのような美しく輝く瞳に、燻った怒りのような感情が渦巻いている。プリシラはそっと目を伏せた。
 次の瞬間、プリシラは彼に肩を押された。ほんの軽く押されただけでも、プリシラの背はベッドに着く。仰向けに寝転ぶプリシラに、ウィルフレッドが覆いかぶさってきて囁いた。
「それでは、国民感情を好転させた上で和平派を増やす為の行動を起こそう」
「な、にを……」
 プリシラは脅えて口ごもった。胸がばくばくと嫌な音を立てて鳴っている。
 それくらい、ウィルフレッドが近付くと圧迫感があるのだ。少しでも起き上がると、彼の唇に触れてしまいそうだ。
 プリシラが怖がる様子を見せたからか、彼は少し笑った。意地の悪そうな笑みだ。そして至近距離で囁く。
「ブレナリの王は嫁いできた姫を寵愛し毎夜可愛がっていると、それを皆に見せつけるのだ」
 そう言うと、ウィルフレッドはプリシラの唇に口付けた。
 驚愕し、抵抗しようと両手で彼の胸を押したプリシラだが、びくともしなかった。あっさりとプリシラの両手はウィルフレッドに捕まりシーツに縫い留められた。柔らかな乳房が、男の逞しい胸板に押し潰された。驚いているうちに、彼の顔が近付いてきて唇を塞がれた。
「んっ、んー」
 唇を舐められ、ぱくりと食まれている。口付けも、初めての経験であるプリシラは顔を振って嫌がるが王は執拗に追いかけて続ける。
「や、やめて……ください」
 声は弱々しく、抵抗というよりは懇願だった。だが王はニヤリと笑ってみせる。昼間の玉座は決して見せない、嗜虐性の強い笑みだ。
「良いのか? お前が抵抗すれば、輿入れしてきた姫君と王は不仲だという噂が立つかもしれない」
「そ、それは……っ、でも、挙式までは陛下と姫さまは二人きりになることは無いと、そう伺っていました」
「本物の姫でもないお前が、俺の行動を咎めるのか?」
 そう言われると、プリシラには返す言葉もない。

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