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ラブ★キャッチャー(下)〜どっちがNG?どっちがOK?10シーン20人のリアル恋物語〜

ラブ★キャッチャー(下)〜どっちがNG?どっちがOK?10シーン20人のリアル恋物語〜


発行: モバイルメディアリサーチ
レーベル: girls pocket book シリーズ: ラブ★キャッチャー
価格:300pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 島田 佳奈(しまだ かな)
 恋愛系“女豹”ライター。自身の波乱万丈な体験を活かしきった骨太な恋愛論と繊細な描写が、切ない恋に苦しむ女性の共感を呼んでいる。
 また「女心の核心をついている」と、目からウロコを落とす男性ファンも多い(笑)
 現在、Choco(恋愛系)・栗かのこ(官能小説系)の別ペンネームでも活躍中。

解説

 携帯サイトの人気連載小説を、完全書籍化! 八方美人にモテたいわけじゃない。ハートを掴みたいのは「あの彼」だけ! 
 下巻では、三角関係、束縛……など、恋愛中盤で揺れる女性2人の恋のパターンを、ショートストーリー仕立てに紹介。恋に勝つのは、A子? B子? 
 “リアルな恋”の2つのストーリーに秘められた“ホンモノの恋”を掴む極意。さぁ、恋のレッスン開始します!

目次

■Scene6:負けるが勝ち(ケンカ)
■Scene7:あのコと私と彼(三角関係♀編)
■Scene8:アイツと彼と私(三角関係♂編)
■Scene9:彼のケイタイ(嫉妬)
■Scene10:ウザい!(束縛)

抄録

スープの皿とパンが運ばれてきた。
その美味しさに少しずつ、わたしの機嫌は直ってきた。
気を取り直し、二人の記念日を楽しもうと、わたしはワインを注文した。


しばらくして。
メインである「子羊のロースト」がテーブルに乗ったそのとき。
直人の胸ポケットが、再び震えだした。
「ちょっとごめん!」
そう言うやいなや直人は立ち上がり、ナプキンをくしゃっと椅子に放り出し、そのまま化粧室の方向へ小走りで去っていってしまった。


急ぎの電話だったのかしら。
さっきのメールも、大事な用件だったのかしら……?


「あ」わたしは不意に、昼間のカフェを思い出した。


メールも電話の相手も、あの泣いていた女なのでは?
直人のあの慌てよう。きっとそうに違いない。


なかなか彼は戻ってこない。
メインディッシュは、まるでわたしの心のように、どんどん冷めてゆく。


せっかくの食事なのに。
一人で食べたって、楽しくなんかない。
わたしは傍らのワイングラスを手に取ると、一気に飲み干した。


どうしてなの?
ついさっき「これからもよろしく」なんて言って、グラスを合わせたばかりなのに。
わたしとの記念日よりも、彼女の方が大事なの?


公衆の面前であるにもかかわらず、溢れる悲しみを、わたしは抑えきれなくなった。
滲んだ視界をハンカチで拭うと、いつのまに直人が席に戻っていた。


「ど、どうしたの!? な、なんで泣いてるの!?」
彼がおろおろしている様子を見て、またわたしは昼間の事件を思い出してしまった。


直人のバカ。
一日に、女二人も泣かすなんて。


「……さっきの電話、なんだったの?」
「あ……ちょっと大事な用件で……ごめんね、こんなときに」
「ケイタイ見せて」
「え?」
「いいから貸して」


きょとんとしたまま、直人は胸ポケットからケイタイを取り出し、黙って差し出した。
わたしはすぐに、着信履歴を見た。


「20:28 佐々木正人」


……なんで男の名前?
しかも直人と苗字が同じ。


こうやってわたしに見られてもいいように、男の名前でアドレス帳に登録していたの?
ずるい。卑怯すぎる。


「誤魔化してもムダよ。相手は、昼間逢ってた女の人でしょ?」
「え? あ、見てたのか?」
「見てたも何も……ひどくない? そんな風に二股かけて、これからも騙し続けられると思ってたわけ!?」
「な、何言ってんだよ? 騙すってなんなんだよ」
「泣いてたじゃない、彼女」


はぁーっと深いため息をつき、直人は水を一口飲んだ。


「あのさ、たぶんすげー勘違いしてると思うんだけど」
「は!?」
ワインの酔いも手伝って、わたしはもうケンカ腰で直人を睨みつけた。
「確かに、さっきの電話も昼間逢ってたのも同じ女性だけどさ。よく見ろよ」
直人はケイタイを取り上げて、今度は着信履歴を指差してわたしに見せた。
「正人って……俺の兄貴だよ」


あの女の正体は、彼の兄嫁だった。
旦那である彼の兄貴と大喧嘩ののち家出していた兄嫁を、昼間偶然見つけた直人は、家に戻るようカフェで説得していた……という顛末だった。
「さっきの電話は、兄貴の家から兄嫁がかけてきたんだよ」
帰宅したことと、話し合うという報告を聞いて、直人はやっと安心したらしかった。


「こんなお家事情のために、せっかくの記念日に水を差すようなコトになっちまって、ホントごめん」
テーブル越しに、直人が深々と頭を下げた。


拍子抜けしたわたしは、ふと周囲を見渡した。
声高に彼を責めていたのが目立ってしまったせいか、数名の客とギャルソンが、心配そうにこちらをちらちらと見ている。
わたしは恥ずかしいやらおかしいやらで、周りに会釈をすると、
「ほら、もういいから頭上げてよ」
と直人を促した。


「わたしの方こそ……疑って、ごめん」
「意外とヤキモチ焼くんだな。そんな怒った里美の顔、初めて見たよ」
「茶化さないでよっ! さっきの乾杯は嘘だったのかと、すごい悲しくなってたんだからぁ」
「ごめんごめん! さ、デザートきたから機嫌直して、ね」


パティシェが丹精込めて作ったスフレと、食後のデミタスがテーブルに置かれた。
「あ」
わたしは思わず、ギャルソンと彼の方を向いた。
二人とも、無言でニッコリと微笑んだ。


ソースで飾られたデザート皿の中央に、小さく光る指輪があった。


+ + + + +


いかがでしたか?


今や持っているのが当たり前な「ケイタイ」というツール。
そこに、彼の日常におけるさまざまな「証拠」が残っているのは明らかです。


しかし「彼に内緒で見る」という行為は、果たして許されるものでしょうか?


「だって信じたいんだもん」それは言い訳。
「信じてない」から、ケイタイから証拠を押さえようとしているのでは?


あなたという人間は「世界で唯一の存在」なのです。
家族にとっても、彼にとっても。
そのあなたが愛されるかどうかと、彼が他の女によそ見をしてしまうかどうかは、全く別の問題なのです。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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