マイリストに追加

和書>小説・ノンフィクション恋愛小説ティーンズラブ小説

吸血上司と始めるまずい関係

吸血上司と始めるまずい関係


発行: アンジェリカ
シリーズ: アンジェリカ
価格:900pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 未評価
◆レビューを書く

¥0サンプル
XMDFのファイルをご覧になるにはブンコビューア最新版(無料)をインストールしてください。

「書籍ファイルが壊れています」と表示される場合は、ブンコビューアを最新版にアップデートしてください。
購入する


解説

ヴァンパイア的彼氏と奏でる現代ファンタジーラブコメディ♪

肉食女子ライフを謳歌していたファッションデザイナーの富田響、27歳。そろそろ結婚したいとロック・オンしたのは、社内一キレ者でイケメンの諏訪雅人! 帰国子女と噂の彼は、輸入販売部のバイヤーとして英語力を買われ途中入社してきた人。営業部の手伝いをするうちに本職の社員を抜いてトップセールスマンとなり、現在は両部署兼任する課長様。この超優良物件、絶対にオトしてみせると心に誓って接近したものの……なんと彼は処女の血をこよなく愛すヴァンパイアで――!?

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

 私たちはタクシーを拾うとホテル街へ向かう。
 さすが慣れている。彼はタクシーの中でさりげなく私との距離を詰めると、そっと手を握り、肩を抱き、恋人同士であるかのような安心感を作り出す。
 私はうつむいてモジモジしているだけで、ベルトコンベアに乗せられた商品のように気がつけばラブホの部屋だった。
「富田さんにとっていい思い出になるように努力する。ここまで一緒に来てくれてありがとう」
「ひびきって……呼んで下さい」
 素敵な言葉の裏に“いい思い出”で済まそうとする思惑を感じつつも、私は重ねられた唇の甘さに酔った。
 ああ……上手なキス。
 強引ではなく、たっぷりと唇を味わい尽くそうとする余裕のあるキス。
 最初は優しく唇を重ね、じわじわとその重なりに官能の香りを含ませる。
 なかなか唇を割ってこない舌は私を焦らす。上下の唇を吸って舐めて、たっぷり焦らされてから、彼の舌はやっと私の舌を迎えにきた。
 粘膜を押しつけあうように舌を絡ませ、上下にくるくると私たちの舌は口腔で踊る。
 まるで口を犯すように激しさを増してきたキスに私は翻弄されていた。激しいのに乱暴ではない、ねっとりとした舌遣いには焦りがない。
 歯列を舐り、上顎を内側から撫で、頬の裏側を探索し、舌の付け根をくすぐる。
「……んっ、……あ……」
 重なった唇の隙間から、私の吐息が漏れた。
 呼吸が熱い。熱くて苦しくて、私は早く服を脱がしてほしいと切望してしまう。
 ちゅく、ちゅく、と二人分の唾液が混ざりあって音を立て、私の耳孔を甘くくすぐっていた。
(唇って性感帯なんだ……)
 今更ながらにそんなことに気がつき、体の深い部分が疼きはじめている自分を自覚する。
 気持ちいい。キスだけなのに気持ちよくて声が漏れそうになる。
 ぴったりと抱き寄せられ、逞しい体を全身に感じながら、私は彼の唇の上で震えていた。
 自分の鼓動が聞こえる。処女みたいにドキドキして……処女のように簡単に蕩かされてしまう。
 こんな素敵なキスをしたのは、どれぐらいぶりだろうかと考えてみるが、私の脳裏をかすめていくのは男の欲望にまみれたつまらないキスばかりだった。
 優しく、激しくて、官能的なキス……生まれて初めて心まで届いたキスかもしれない。
「響……キスは……初めてじゃないな。エッチな唇だ」
 銀色の雫でできた橋を唇の間に渡し、舌を最後に残しながら諏訪課長は唇をゆっくりと離す。
 少し上気した顔で悪戯っぽく微笑んだ彼に、私はまたトクリと心臓を揺さぶられた。
「キスは……初めてじゃないです。でもこんな素敵なキスは……初めてです」
 私の言葉に偽りはない。嘘ではないから私は長身の彼の瞳を見上げ、賛美の視線を送る。
「響は可愛いな……信じられないよ。こんな素敵な女性を今までみんな放っておいたなんて……君が処女だなんて信じられない」
「諏訪課長が信じられなくても……私は正真正銘の処女です」
 私は諏訪課長から視線を離すと、きっぱりと嘘を言いきった。じんわりとやってくる罪悪感から逃げるように、私を抱きしめる逞しい体に自分も腕を回す。
 スーツの向こうにある諏訪課長の体躯にうっとりしながらも、私はさりげなく処女かどうか再確認してくる彼に苛立ちを覚えていた。自分はヴァージンキラーのくせに男って勝手だ。
(今まで何人処女を斬ってきたのか知らないけど、どうせ処女か非処女の判定なんてできっこない……)
 今までの長い肉食人生、処女が好みだという相手とは何度か対戦してきた。
 だけどそういう男に限って、実は処女と非処女を見分けられなかったりする。
 処女膜の広さは人それぞれで、そこを通るモノの大きさも人それぞれ。初めての時に必ず出血があるわけではないし、処女の入り口は硬く狭いけれど、膣は筋肉で締められるので興奮した男を騙すのは簡単だ。
「っふ、あぁ……もう、諏訪課長……」
 突然、耳朶を口に含まれ、思わず声が出てしまった。
「何考えてんの? 俺とこういうことするの、後悔してる?」
「後悔は……してませ、んん……だって、諏訪課長……優しいから」
「優しいかどうかは……分からないけど、後悔させないぐらい、気持ちよくさせたい」
 形を確認していくように、尖らせた舌先が私の耳殻を辿る。先ほどのキスでたっぷりと濡れた舌で軟骨を嬲られると、甘い快感が耳孔を通って脳まで浸透していくようだ。

本の情報

形式

【XMDF形式】

XMDFデータをご覧いただくためには専用のブラウザソフト・ブンコビューア最新版(無料)が必要になります。ブンコビューアは【ここ】から無料でダウンロードできます。
詳しくはXMDF形式の詳細説明をご覧下さい。

対応端末欄に「ソニー“Reader”」と表示されている作品については、eBook Transfer for Readerで“Reader”にファイルを転送する事で閲覧できます。
海外版の“Reader”は対応しておりませんので予めご了承くださいませ。

【MEDUSA形式】
MEDUSA形式の作品はブラウザですぐに開いて読むことができます。パソコン、スマートフォン、タブレット端末などで読むことができます。作品はクラウド上に保存されているためファイル管理の手間は必要ありません。閲覧開始時はネットに接続している必要があります。

詳細はMEDUSA形式の詳細説明をご覧下さい。