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イタリア大富豪と日陰の妹 モンタナーリ家の結婚 II

イタリア大富豪と日陰の妹 モンタナーリ家の結婚 II


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・イマージュモンタナーリ家の結婚
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 レベッカ・ウインターズ(Rebecca Winters)
 アメリカの作家。十七歳のときフランス語を学ぶためスイスの寄宿学校に入り、さまざまな国籍の少女たちと出会った。これが世界を知るきっかけとなる。帰国後大学で、多数の外国語や歴史を学び、フランス語と歴史の教師になった。ユタ州ソルトレイクシティに住み、四人の子供を育てながら執筆活動を開始。これまでに数々の賞を受けたベテラン作家である。

解説

美しく華やかな双子の姉の陰で、妹はひとりそっと涙をこらえ……。

6年前、大学生だったアレッサンドラには将来を約束した人がいたが、婚約寸前に彼は華やかで愛嬌のある双子の姉へと心変わりした。以来、姉と違って容姿に自信のない彼女は勉学に励んできた。そんなある日、実家の玄関で見知らぬ訪問者に声をかけられ、信じられないほど魅力的なその男性、リニに一瞬で心を奪われる。ところが、ほどなく姉と勘違いして声をかけられたのだとわかり、アレッサンドラの淡い恋心はもろくも砕け散った。その後、リニを知る父から、彼は名門モンタナーリ家の生まれで、才覚、財力、容貌と三拍子そろった独身貴族だということを聞く。しかも、邪な理由で彼女の姉との結婚を狙っているらしいと!

■大きな愛で読む人の心を潤す名作家レベッカ・ウインターズによる2部作〈モンタナーリ家の結婚〉の2話目。明るい太陽のような存在の姉の陰で目立たず生きてきたアレッサンドラに、恋の女神が注目してくれる日はいつ訪れるのでしょうか。はたしてリニの本心は?

抄録

「頬が赤いね」
「散歩に行ってきたの」
「起こしてくれたら、僕も一緒に行ったのに。さあ、座って。食事にしよう」
「おいしそうな匂いね」
 リニはコーヒーをついでから向かい側の席に腰を下ろした。
 アレッサンドラはコーヒーをひと口飲んだ。「よく眠れた?」
「星空の下でひと晩過ごすのは最高だね。きみはよく眠れたかい?」
「やっぱりダイビングをして疲れたせいか、ベッドに横になったとたん眠ってしまったわ」
「それはよかった。今日は何時に調査チームと合流すればいいんだい?」
「みんなは九時には調査地点に行くわ」
「ちょっと思いついたんだが、調査区域を広げてみたらどうかな? 岸からの距離は同じだけど、ほかのみんながいるところから四分の一海里くらい東に行ったところで潜ってみないか?」そうすればアレッサンドラを独り占めできる。「海図を調べてみたけど、それほど深くない。たぶん二十メートルくらいだろう。ひょっとすると何か発見できるかもしれないよ」
 アレッサンドラの口元にいたずらっぽい笑みが浮かんだ。「そんなふうに冒険しようと目を輝かせている息子がいたら、お母さまは心配でたまらなかったでしょうね」
「そんな息子だったように見えるかい?」
「ええ。そのせいでとんでもない問題を起こしたことが山ほどあるんじゃないかしら」
 リニは笑った。「それで、どう思う?」
「賛成よ。みんなと合流するのは午後になってからにしましょう」
「いい考えだ」リニは立ち上がって食器を重ね始めた。アレッサンドラが食器を流しに運び、二人で手早く洗い物をすませた。女性とこんなことをしたのは初めてだ。彼女といつまでも一緒にいたい。
「ごちそうさま。おいしかったわ。ウエットスーツに着替えたらデッキで会いましょう」
 十五分ほどで船はリニが潜ろうと話していた海域に到着した。今、この海は二人だけのものだ。錨を下ろして潜水旗を立てたあと、二人はすべての器材を身につけた。「準備はいいかい?」リニはアレッサンドラに声をかけた。
 琥珀色の目が真っすぐにリニを見つめた。「行くわよ!」
 二人は海に飛び込んだ。小さな魚の群れの横を通り過ぎながらどんどん沈んでいくうちに、リニは今まで経験したことのない喜びを味わった。海底に着くと、二人はそこに密生している背の高い海草のまわりを調べ始めた。
 リニはアレッサンドラの動きを目で追いながら、新たな場所へ移っていった。潜水調査の面白さに魅了され、アレッサンドラが急に動きをとめたとき、もう少しでぶつかりそうになった。彼女が見ているほうへ目を向けると、前方に堆積物に覆われた大きな丸いものがある。
 リニは背筋がぞくぞくしたが、アレッサンドラも興奮しているようだ。あそこにはこの場所にふさわしくないものがある。自然界のものではないものが。リニはその物体の片側のほうに泳いでいき、アレッサンドラが反対側に近づくのを待った。
 アレッサンドラが両手で何層にも重なった砂や泥を払いのけ始める。リニも手伝い、五分後、二人の前に彫像の口の部分と思われるものが現れた。アレッサンドラはリニと目を見合わせた。ゴーグル越しにその目が輝いているのがわかる。これはとんでもない発見だ。
 リニが驚嘆していると、アレッサンドラが腕時計をたたいた。思いがけない発見に夢中になって時がたつのを忘れていたが、もう水面に上がらなければならない時間だ。発見したばかりでその場を離れるのは忍びないものの、あとでまた戻ってくればいい。
 リニは潜水ルールに従って規則正しく呼吸しながら上昇したが、興奮しているのでかなり難しかった。
 水面に浮上すると、二人は船のほうに泳いでいった。リニはまたアレッサンドラを先に船に乗せてから自分も乗り込んだ。
「ああ、リニ!」ベルトと|呼吸装置《レギユレーター》をはずし、アレッサンドラが叫んだ。「あれはヘラ神殿のものかもしれないわ。ドクター・トッツィを見つけて、ほかのみんなもここに連れてこなくちゃ」
 リニは思わずアレッサンドラの両腕をつかんで引き寄せた。「おめでとう」
 琥珀色の目が探るようにリニの目を見る。「ここに来たのはあなたの思いつきだったのよ」
 一瞬、リニはアレッサンドラの真の美しさに魅了された。「きみと一緒にあの海中庭園を散歩したことは絶対に忘れないよ」
「私も」アレッサンドラがささやく。
 リニは彼女を抱き寄せて唇を重ねた。突然の出来事に警戒心を忘れていたのか、アレッサンドラも思いがけない熱情を込めてキスに応えた。
 アレッサンドラの反応に驚きながらも、リニは貪るように唇を奪った。体の奥から熱い欲望がわき上がってくる。だが、近くを通り過ぎた船の航跡がクルーザーを揺らしたとき、リニはわれに返り、自分のしていることが行きすぎだと気づいた。
 アレッサンドラも同じように感じたらしく、いきなり唇を離し、彼の腕の中から抜け出した。「あの……よかったら海図のこの地点にしるしをつけておいてもらえるかしら。私は船を出すから」


*この続きは製品版でお楽しみください。

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